1: 2014/06/10(火) 19:05:34.34 ID:???.net
高速で逆送する酵素がキチンを分解
掲載日:2014年6月9日
エビやカニの殻に含まれるキチンは、甲殻類や昆虫など自然界にあふれる生物資源(バイオマス)だが、硬くて分解しにくいため、利用があまり進んでいない。この状況に風穴をあけるような発見が、日本のグループによって成し遂げられた。2種類のキチン分解酵素(キチナーゼのAとB)がキチンの表面を高速で互いに逆走しながら分解している様子の観察に、東京大学大学院農学生命科学研究科の五十嵐圭日子(きよひこ)准教授と新潟大学農学部の渡邉剛志教授らが世界で初めて成功した。
発見は最新の高速原子間力顕微鏡でもたらされた。高速で動きながら機能する酵素の姿を捉えたことは、生化学の教科書に載るような基礎的な発見である。新潟大学の鈴木一史准教授、杉本華幸助教、金沢大学の安藤敏夫教授、内橋貴之准教授、東京大学の鮫島正浩教授らとの共同研究で、6月4日の英オンライン科学誌ネイチャーコミュニケーションズに発表した。研究グループは「キチナーゼを有効に活用すれば、未利用のキチンをバイオマスとして活用できる道が開ける」と期待する。
研究グループは、キチンを栄養源とするSerratia marcescens というバクテリアがキチンを分解するときに使う2 種類の酵素、キチナーゼAとBを使った。このバクテリアと酵素は、新潟大が長年、研究してきた。酵素がキチンを分解する様子は、金沢大が開発した高速原子間力顕微鏡で解析方法も改良して観察した。この顕微鏡は、さまざまな分子を直接観察して、1枚の画像を0.01秒もの速さで撮影でき、分子の動きを刻々と解析できる。
キチンのサンプルには、海洋研究開発機構の無人探査機「ハイパードルフィン」が深海から採取したサツマハオリムシの体の周りの棲管(管状の巣)から調製した結晶性のβキチンを用いた。観察した2種類のキチナーゼがキチンの表面を移動する速度は、キチナーゼAが秒速71nm(ナノメートル、100万分の1mm)、キチナーゼBが秒速47nmだった。しかも、互いに逆方向だった。
キチンを構成している糖分子の長さが1nmであることから判定すると、キチナーゼAは1秒間に71回、キチナーゼBは1秒間に47回も分解していることがわかった。研究グループがこれまでに調べてきた多くのセルロース分解酵素(セルラーゼ)の反応速度が1秒間に10回程度だった結果と比較すると、キチナーゼの分解反応は極めて速いといえる。
さらに、キチナーゼやセルラーゼの長さは約10nmなので、これを車長が5mの自動車として比べると、動く時速はキチナーゼAが130km、キチナーゼBが85km、セルラーゼは18kmに相当する。セルラーゼ分子はセルロース表面で「渋滞」を起こしてしまうことが知られているが、キチナーゼではそのような現象は観察されず、長い分子のキチンの上を高速で双方向に突っ走りながら、効率よく分解するすごい能力があった。
(つづきはソースを見てください)
図. 2種類のキチナーゼが逆向きに高速走行しながらキチンを分解していく概略
http://scienceportal.jp/news/newsflash_review/newsflash/img/140609_img6_w400.jpg
グラフ. 高速原子間力顕微鏡で観測され、解析されたキチナーゼAとB、セルラーゼの移動速度の分布
http://scienceportal.jp/news/newsflash_review/newsflash/img/140609_img7_w450.jpg
ソース:サイエンスポータル(2014年6月9日)
高速で逆送する酵素がキチンを分解
http://scienceportal.jp/news/newsflash_review/newsflash/2014/06/20140609_03.html
原論文:Nature Communications
Kiyohiko Igarashi, et al.
Two-way traffic of glycoside hydrolase family 18 processive chitinases on crystalline chitin
http://www.nature.com/ncomms/2014/140604/ncomms4975/full/ncomms4975.html
プレスリリース:東京大学大学院農学生命科学研究科(2014/06/05)
分解酵素にとって結晶性キチンは双方向の高速道路だった
- 未利用バイオマスからの物質生産につながる重大な発見 -
http://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/2014/20140605-1.html
掲載日:2014年6月9日
エビやカニの殻に含まれるキチンは、甲殻類や昆虫など自然界にあふれる生物資源(バイオマス)だが、硬くて分解しにくいため、利用があまり進んでいない。この状況に風穴をあけるような発見が、日本のグループによって成し遂げられた。2種類のキチン分解酵素(キチナーゼのAとB)がキチンの表面を高速で互いに逆走しながら分解している様子の観察に、東京大学大学院農学生命科学研究科の五十嵐圭日子(きよひこ)准教授と新潟大学農学部の渡邉剛志教授らが世界で初めて成功した。
発見は最新の高速原子間力顕微鏡でもたらされた。高速で動きながら機能する酵素の姿を捉えたことは、生化学の教科書に載るような基礎的な発見である。新潟大学の鈴木一史准教授、杉本華幸助教、金沢大学の安藤敏夫教授、内橋貴之准教授、東京大学の鮫島正浩教授らとの共同研究で、6月4日の英オンライン科学誌ネイチャーコミュニケーションズに発表した。研究グループは「キチナーゼを有効に活用すれば、未利用のキチンをバイオマスとして活用できる道が開ける」と期待する。
研究グループは、キチンを栄養源とするSerratia marcescens というバクテリアがキチンを分解するときに使う2 種類の酵素、キチナーゼAとBを使った。このバクテリアと酵素は、新潟大が長年、研究してきた。酵素がキチンを分解する様子は、金沢大が開発した高速原子間力顕微鏡で解析方法も改良して観察した。この顕微鏡は、さまざまな分子を直接観察して、1枚の画像を0.01秒もの速さで撮影でき、分子の動きを刻々と解析できる。
キチンのサンプルには、海洋研究開発機構の無人探査機「ハイパードルフィン」が深海から採取したサツマハオリムシの体の周りの棲管(管状の巣)から調製した結晶性のβキチンを用いた。観察した2種類のキチナーゼがキチンの表面を移動する速度は、キチナーゼAが秒速71nm(ナノメートル、100万分の1mm)、キチナーゼBが秒速47nmだった。しかも、互いに逆方向だった。
キチンを構成している糖分子の長さが1nmであることから判定すると、キチナーゼAは1秒間に71回、キチナーゼBは1秒間に47回も分解していることがわかった。研究グループがこれまでに調べてきた多くのセルロース分解酵素(セルラーゼ)の反応速度が1秒間に10回程度だった結果と比較すると、キチナーゼの分解反応は極めて速いといえる。
さらに、キチナーゼやセルラーゼの長さは約10nmなので、これを車長が5mの自動車として比べると、動く時速はキチナーゼAが130km、キチナーゼBが85km、セルラーゼは18kmに相当する。セルラーゼ分子はセルロース表面で「渋滞」を起こしてしまうことが知られているが、キチナーゼではそのような現象は観察されず、長い分子のキチンの上を高速で双方向に突っ走りながら、効率よく分解するすごい能力があった。
(つづきはソースを見てください)
図. 2種類のキチナーゼが逆向きに高速走行しながらキチンを分解していく概略
http://scienceportal.jp/news/newsflash_review/newsflash/img/140609_img6_w400.jpg
グラフ. 高速原子間力顕微鏡で観測され、解析されたキチナーゼAとB、セルラーゼの移動速度の分布
http://scienceportal.jp/news/newsflash_review/newsflash/img/140609_img7_w450.jpg
ソース:サイエンスポータル(2014年6月9日)
高速で逆送する酵素がキチンを分解
http://scienceportal.jp/news/newsflash_review/newsflash/2014/06/20140609_03.html
原論文:Nature Communications
Kiyohiko Igarashi, et al.
Two-way traffic of glycoside hydrolase family 18 processive chitinases on crystalline chitin
http://www.nature.com/ncomms/2014/140604/ncomms4975/full/ncomms4975.html
プレスリリース:東京大学大学院農学生命科学研究科(2014/06/05)
分解酵素にとって結晶性キチンは双方向の高速道路だった
- 未利用バイオマスからの物質生産につながる重大な発見 -
http://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/2014/20140605-1.html
2: 2014/06/10(火) 19:07:48.75 ID:HTouJ0Wx.net
脳高速にも効果絶大!
いまならたったの1億円!
いまならたったの1億円!
3: 2014/06/10(火) 19:11:19.24 ID:9c/c16t7.net
カニが高速を逆走って、意味が分らん
4: 2014/06/10(火) 19:12:23.73 ID:oHk+hg8W.net
てっきり高速でチキンレースかと
8: 2014/06/10(火) 19:27:11.09 ID:O61qXS1H.net
キチン・キトサンでねずみ講やったら儲かるかも!?
10: 2014/06/10(火) 19:30:13.67 ID:bquTUhm0.net
酵素できちんと分解
キチンだけにw
キチンだけにw
12: 2014/06/10(火) 20:05:08.03 ID:vVY7pCnM.net
七面鳥を食べると眠くなるというのはほんとかね
17: 2014/06/10(火) 21:30:38.30 ID:x6LydNEl.net
関連あちこち見てきたら、良い勉強になった。
キチン分解するとグルコサミンも出てくるのか
安く量産されて、胡散臭い業者一掃されますように。
それにしても、
>高速で動きながら機能する酵素の姿を捉えたことは、
>生化学の教科書に載るような基礎的な発見である。
のに、このスレの流れは・・・
キチン分解するとグルコサミンも出てくるのか
安く量産されて、胡散臭い業者一掃されますように。
それにしても、
>高速で動きながら機能する酵素の姿を捉えたことは、
>生化学の教科書に載るような基礎的な発見である。
のに、このスレの流れは・・・
20: 2014/06/10(火) 22:12:39.82 ID:HwYxTYct.net
>>17
ホントだ
知らなかった、グルコース系の糖類なんだな
ホントだ
知らなかった、グルコース系の糖類なんだな
18: 2014/06/10(火) 21:46:37.13 ID:05ed4L41.net
高速で逆走する酸素がチキンを分解
かまいたち的な現象で空気によって鶏がズタズタに切り裂かれるってことか
かまいたち的な現象で空気によって鶏がズタズタに切り裂かれるってことか
22: 2014/06/10(火) 22:42:56.37 ID:FeuwIkIy.net
>キチンのサンプルには、海洋研究開発機構の無人探査機「ハイパードルフィン」が
深海から採取したサツマハオリムシの体の周りの棲管(管状の巣)から調製した
無駄遣いしないで、かに道楽に協力してもらえばよかったのに。
深海から採取したサツマハオリムシの体の周りの棲管(管状の巣)から調製した
無駄遣いしないで、かに道楽に協力してもらえばよかったのに。
23: 2014/06/10(火) 22:43:40.71 ID:aYcpMuG9.net
思わずジェットエンジンのバードストライク試験思い浮かべた。
24: 2014/06/10(火) 23:00:21.57 ID:p/VU1AIG.net
キチンを分解する(生成物はN-アセチルグルコサミンかグルコサミン)には、
濃塩酸で煮るのが多分一番速い。
が、ケミカルな処理は健康食品には似つかわしくないという売り文句的な面で
酵素分解の需要もある。
濃塩酸で煮るのが多分一番速い。
が、ケミカルな処理は健康食品には似つかわしくないという売り文句的な面で
酵素分解の需要もある。
26: 2014/06/10(火) 23:18:58.61 ID:mbRlN+Y9.net
鶏に食わせればいいだろ
28: 2014/06/11(水) 00:40:47.37 ID:cEgmdKwL.net
高速(道路)で逆送する〇〇がチキンを分解
30: 2014/06/11(水) 04:07:54.12 ID:DMivBDEZ.net
(酵素パワーとはよく聞きますが)甲殻類のキチンから取り組んだ詳しい
研究の話は初めてです。キトサン…と捉えてもいいのですか?
とにかく感謝します。
研究の話は初めてです。キトサン…と捉えてもいいのですか?
とにかく感謝します。
31: 2014/06/11(水) 04:29:43.40 ID:pOGB+NkT.net
よくわからんけど、フッ酸じゃダメなの?
11: 2014/06/10(火) 19:46:53.59 ID:AgKigrF1.net
割とまじめにスレを開いたのに、大喜利スレだったでござる
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