1: 2015/10/26(月) 21:35:37.17 ID:???.net
100℃以上の温度でのタンパク質の安定化機構を熱力学的に解明 | 理化学研究所
http://www.riken.jp/pr/press/2015/20151026_2/

画像
http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/press/2015/20151026_2/fig1.jpg
図1 大腸菌由来CutA1の立体構造
αはαへリックス構造、βはβシート構造を示す。色分けされた3つの構造単位から成る三量体である。

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図2 EcCutA1_0SHとその疎水性変異型の熱変性反応の可逆性
黒のカーブは1回目のDSC測定。赤いカーブは2回目の測定で、熱変性直後冷却して再度昇温し測定した。EcCutA1_0SHでは、赤と黒の2つのカーブが完全に重なっていることから可逆性を示していることが分かった。

http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/press/2015/20151026_2/fig3.gif
図3 EcCutA1_0SHの疎水性変異型のDSCカーブ
2重変異型「EcCutA1_0SH_S11V/E61V(=Ec0VV)」は2つのアミノ酸残基のバリン(Val)置換によって変性温度が27.6℃上昇した。

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図4 荷電性変異型の熱力学的パラメータの温度依存性
荷電性残基変異型の変性温度でのエンタルピー変化(ΔH)をプロットしている。黒と赤のカーブはEc0VV_6のΔHとTΔSの温度関数を示す。

http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/press/2015/20151026_2/fig5.gif
図5 Ec0VV(1)とEc0VV_6(2)の変性の熱力学的パラメータの温度関数
青のカーブはエンタルピー変化、赤はエントロピー変化、黒はギブスエネルギー変化を示す温度依存曲線。


要旨

理化学研究所(理研)放射光科学総合研究センター生物試料基盤グループの油谷克英上級研究員、松浦祥悟リサーチアソシエイトらと、高輝度光科学研究センター(JASRI)、大阪大学蛋白質研究所の共同研究グループは、100℃以上の温度領域で生息する超好熱菌[1]などが産生する非常に高い熱安定性を示す超耐熱性タンパク質の熱安定性に寄与する疎水性相互作用[2](疎水性のアミノ酸残基間の相互作用)と静電的相互作用[3](荷電性のアミノ酸残基間の相互作用)の熱力学的な役割を実証的に解明しました。

タンパク質は20種類のアミノ酸が多数連なってできています。超好熱菌などが産出する超耐熱性タンパク質には、側鎖がイオン化する荷電性のアミノ酸残基(荷電性残基[4])が、好熱菌常温生物などのタンパク質に比べ高い割合で存在しています。このため、荷電性残基間の相互作用(塩結合)が、100℃以上の温度領域でのタンパク質の熱安定性に寄与していると考えられてきました。しかし、100℃以上で生物機能を発揮できる超耐熱性タンパク質の設計は、未だに実現していません。

これは100℃以上の温度領域でのタンパク質の熱安定性について熱力学に関する実験が技術的に困難なためです。また、タンパク質の安定化には疎水性相互作用が重要とされていますが、100℃以上の高い温度で熱力学的にどのような役割を担っているか実験的な検証がなされていませんでした。

共同研究グループは、高い熱安定性を持つ大腸菌由来のタンパク質「CutA1」を構成する複数のアミノ酸残基を、疎水性および荷電性のアミノ酸残基へ置換することで、変性温度を86℃から137℃まで改善することに成功しました。これにより、100℃以上の温度領域での疎水性相互作用と静電的相互作用の熱安定化に寄与する熱力学的役割を実証的に解明しました。

熱安定性の高いタンパク質は、医学・薬学などの分野で取り扱いやすいタンパク質試料として、あるいは工業分野における耐熱素材として必要とされています。今回の成果は、100℃以上の高い温度でのタンパク質の安定化を熱力学的に解明したもので、超耐熱性タンパク質の設計に理論的指針を与えると期待できます。

本研究は、日本医療研究開発機構所管の『創薬等ライフサイエンス研究支援基盤事業』の一環として行われました。また、本成果は、国際科学雑誌『Scientific Reports』に(10月26日付け)に掲載されます。

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引用元: 【生化学/熱力学】100℃以上の温度でのタンパク質の安定化機構を熱力学的に解明 超耐熱化タンパク質の設計が可能に 理研

2: 2015/10/26(月) 21:36:59.26 ID:GdWVtEW3.net
それで、これがどんな使い道があるの?

6: 2015/10/26(月) 21:52:58.37 ID:m4+8iEUT.net
>>2
焼き肉がカッチカチになる

11: 2015/10/26(月) 22:37:37.48 ID:QQa4/qoC.net
>>6
逆だろ

17: 2015/10/27(火) 03:16:52.62 ID:gwOhK4is.net
>>11
全然焼けない肉か・・・

18: 2015/10/27(火) 05:38:42.20 ID:wvyX2WPl.net
>>17
焼いても柔らかい肉だろ

3: 2015/10/26(月) 21:38:06.95 ID:aNQeJDiD.net
毒素とか有害なものに限って、熱に強いみたいのあるよな

4: 2015/10/26(月) 21:40:19.05 ID:bq4vZ1++.net
超人類の誕生

8: 2015/10/26(月) 22:16:47.35 ID:zYphoLO3.net
やけどしない皮膚

10: 2015/10/26(月) 22:29:34.81 ID:RQmkCYcx.net
加熱しても死なない菌の誕生と人類の滅亡

13: 2015/10/26(月) 23:11:29.61 ID:KKXl/gwG.net
すごいじゃんこれ
でも100度超えたら水も気体だし色々難しそう

15: 2015/10/27(火) 01:54:22.35 ID:LIZkXx+q.net
熱に弱くないと体内に入った場合分解できずに排出もできず有害になるとか
重大な問題を招くんじゃないの?

29: 2015/10/27(火) 16:57:38.59 ID:+f5zKklL.net
>>15
脳に蓄積して神経変性を引き起こしたら怖いね

16: 2015/10/27(火) 02:09:25.62 ID:h0GdAeJY.net
刺し身を◯菌できるな

生レバーも復活や

20: 2015/10/27(火) 07:10:00.43 ID:hfmlp/QC.net
100℃以上の胃袋を持たないと消化できない食材になりそう。

23: 2015/10/27(火) 10:04:15.99 ID:2y5QAv8H.net
即座に革製品での応用が期待されるな

25: 2015/10/27(火) 12:36:47.43 ID:R6P9JDGz.net
癌細胞は42,3度で死滅する。

28: 2015/10/27(火) 16:53:51.21 ID:Ybni+5AC.net
高温の方が反応分子の分散が速いので工業的には超耐熱性酵素の応用範囲は大きい
比較的簡単に大幅に耐熱性を向上できるのは利用価値が高い

30: 2015/10/27(火) 21:05:59.99 ID:OGZfZTi+.net
熱水鉱床の付近で高温に耐えて生活してる生物を調査したほうが絶対早いw

31: 2015/10/27(火) 21:26:36.47 ID:1DR3mLfa.net
>>30
だからそういう菌を実験に使って、その理由を解明したんだろ

32: 2015/10/30(金) 02:13:18.83 ID:isTWdfEy.net
刺身の缶詰ができるの?

9: 2015/10/26(月) 22:22:52.71 ID:11ayIDWw.net
ニュータイプの可能性