1: 2019/01/19(土) 15:27:30.22 ID:CAP_USER
特に文系の人にとって、物理や化学は縁遠い世界。一見もっともらしい用語で説明されると、わからないまま信じてしまうこともあるだろう。そんな事例はいくつもある。ナショナル ジオグラフィックの別冊『科学の迷信 世界を惑わせた思い込みの真相』から物理と化学に関する迷信を紹介する。
■一酸化二水素は危険?
1980年代初頭。ミシガン州デュランドに拠点を置く「デュランド・エクスプレス」紙は、都市の水道に化学物質「一酸化二水素(DHMO)」が入っていると報じた。その物質は「皮膚に激しい水ぶくれを引き起こす蒸気」を生成するという。カリフォルニア大学の学生たちはこれに便乗し、「一酸化二水素禁止連合」を創設。さらに、この運動に刺激を受けたアイダホ州の中学生ネイサン・ゾナーが、DHMO禁止を求める請願書を高校の新入生たちに回覧した。
研究者は、DHMOを癌性腫瘍や酸性雨の中で検知したという。DHMOは温室効果や熱帯低気圧、土壌侵食を引き起こす。だが、既得権益を持つ人たちがDHMOの規制を妨げてきた。工業溶剤として使われるDHMOなしには、動物実験や原子力発電は不可能だからだ。この観点から、議会が行動を起こしたがらないのも驚くことではない。その結果、人々が知らないうちに一酸化二水素を摂取している──。噂の全容はこのようなものだ。
だが、よく考えてみてほしい。一酸化二水素とは「H2O」、すなわち「水」のことだ。デュランド・エクスプレスが「一酸化二水素」の記事を報じたのは1983年4月1日、エイプリルフールの嘘だったのだ。
この嘘は、チェーンメールで広がり、科学教室でも話題になり、時に無知な議員を引っかけ、何も知らない市民団体をぎょっとさせた。2004年には、ある弁護士補佐官がカリフォルニア州の都市アリソ・ビエホの市職員に対して、DHMOがポリスチレン製のカップの主要成分なので禁止するよう、説得しかけたことさえあった。
■塩を入れると早く沸騰する?
料理をするとき、鍋に入れた水を沸騰させることはよくあるだろう。そこでおばあちゃんの知恵袋のように語られるのが、「塩をひとつまみ入れると早く沸騰する」という豆知識。しかし、家庭で信じられていたこの説は、実は逆効果なのだ。
そもそも沸騰とは、液体から気体への変化が、温度の上昇により内部からも激しく起こる現象である。水を火にかけると、水の分子が衝突してエネルギーを互いにやり取りし、水粒子が蒸発して表面から脱出する。水の温度が上がるにつれて分子の衝突は次第に激しくなり、やがて水は液体の状態を保てなくなって内部から気化し始める。この現象が起きる温度が「沸点」だ。実は、塩は水の沸点を下げるどころか、逆にわずかに上昇させる。
液体によって沸点は異なり、水の沸点は100℃。1ガロン(3.7リットル)の水にティースプーン4杯の塩を加えると、沸点は100.4℃に上昇する。つまり、ほんのわずかな違いではあるが、100℃まで熱すればいいはずの水を、塩を加えることによって0.4℃余計に熱しなければいけなくなるのだ。
だからといって、私たちは塩を加える習慣をやめる必要はない。塩ゆでした野菜はより色鮮やかになり、塩気のあるパスタはよりおいしくなるからだ。
■磁極が一つしかない星がある?
1931年、理論物理学者ポール・ディラックが、磁極が一つしかない孤立した磁石(S極のないN極のみの磁石、またはその逆)が存在する可能性を初めて指摘した。その後、物理学者たちは、そうしたいわゆる「モノポール」が自然発生した実例がないか調査した。
1982年、カリフォルニア州スタンフォード大学の研究者は、研究室で単独実験中にモノポールを検出したと発表した。だが、誰もその発見を再現できなかった。月の岩石や古代の鉱物など、自然界に存在する物質についてのすべての実験からは、そのようなものはまだ見つかっていない。
棒磁石を半分に分割すると、論理的にはそれぞれ一つずつの極を持つように思える。しかし実際には、分割した棒磁石はそれぞれN極とS極を持っている。
続きはソースで
https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51OM4BXsnBL._SX343_BO1,204,203,200_.jpg
ナショナルジオグラフィック日本版サイト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/18/112100019/112200003/
■一酸化二水素は危険?
1980年代初頭。ミシガン州デュランドに拠点を置く「デュランド・エクスプレス」紙は、都市の水道に化学物質「一酸化二水素(DHMO)」が入っていると報じた。その物質は「皮膚に激しい水ぶくれを引き起こす蒸気」を生成するという。カリフォルニア大学の学生たちはこれに便乗し、「一酸化二水素禁止連合」を創設。さらに、この運動に刺激を受けたアイダホ州の中学生ネイサン・ゾナーが、DHMO禁止を求める請願書を高校の新入生たちに回覧した。
研究者は、DHMOを癌性腫瘍や酸性雨の中で検知したという。DHMOは温室効果や熱帯低気圧、土壌侵食を引き起こす。だが、既得権益を持つ人たちがDHMOの規制を妨げてきた。工業溶剤として使われるDHMOなしには、動物実験や原子力発電は不可能だからだ。この観点から、議会が行動を起こしたがらないのも驚くことではない。その結果、人々が知らないうちに一酸化二水素を摂取している──。噂の全容はこのようなものだ。
だが、よく考えてみてほしい。一酸化二水素とは「H2O」、すなわち「水」のことだ。デュランド・エクスプレスが「一酸化二水素」の記事を報じたのは1983年4月1日、エイプリルフールの嘘だったのだ。
この嘘は、チェーンメールで広がり、科学教室でも話題になり、時に無知な議員を引っかけ、何も知らない市民団体をぎょっとさせた。2004年には、ある弁護士補佐官がカリフォルニア州の都市アリソ・ビエホの市職員に対して、DHMOがポリスチレン製のカップの主要成分なので禁止するよう、説得しかけたことさえあった。
■塩を入れると早く沸騰する?
料理をするとき、鍋に入れた水を沸騰させることはよくあるだろう。そこでおばあちゃんの知恵袋のように語られるのが、「塩をひとつまみ入れると早く沸騰する」という豆知識。しかし、家庭で信じられていたこの説は、実は逆効果なのだ。
そもそも沸騰とは、液体から気体への変化が、温度の上昇により内部からも激しく起こる現象である。水を火にかけると、水の分子が衝突してエネルギーを互いにやり取りし、水粒子が蒸発して表面から脱出する。水の温度が上がるにつれて分子の衝突は次第に激しくなり、やがて水は液体の状態を保てなくなって内部から気化し始める。この現象が起きる温度が「沸点」だ。実は、塩は水の沸点を下げるどころか、逆にわずかに上昇させる。
液体によって沸点は異なり、水の沸点は100℃。1ガロン(3.7リットル)の水にティースプーン4杯の塩を加えると、沸点は100.4℃に上昇する。つまり、ほんのわずかな違いではあるが、100℃まで熱すればいいはずの水を、塩を加えることによって0.4℃余計に熱しなければいけなくなるのだ。
だからといって、私たちは塩を加える習慣をやめる必要はない。塩ゆでした野菜はより色鮮やかになり、塩気のあるパスタはよりおいしくなるからだ。
■磁極が一つしかない星がある?
1931年、理論物理学者ポール・ディラックが、磁極が一つしかない孤立した磁石(S極のないN極のみの磁石、またはその逆)が存在する可能性を初めて指摘した。その後、物理学者たちは、そうしたいわゆる「モノポール」が自然発生した実例がないか調査した。
1982年、カリフォルニア州スタンフォード大学の研究者は、研究室で単独実験中にモノポールを検出したと発表した。だが、誰もその発見を再現できなかった。月の岩石や古代の鉱物など、自然界に存在する物質についてのすべての実験からは、そのようなものはまだ見つかっていない。
棒磁石を半分に分割すると、論理的にはそれぞれ一つずつの極を持つように思える。しかし実際には、分割した棒磁石はそれぞれN極とS極を持っている。
続きはソースで
https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51OM4BXsnBL._SX343_BO1,204,203,200_.jpg
ナショナルジオグラフィック日本版サイト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/18/112100019/112200003/
引用元: ・【物理と化学】一酸化二水素、沸点、磁極 ――物理と化学の迷信
8: 2019/01/19(土) 16:21:32.07 ID:WOj0x/8c
> 1982年、カリフォルニア州スタンフォード大学の研究者は、
>研究室で単独実験中にモノポールを検出したと発表した。
>だが、誰もその発見を再現できなかった。月の岩石や古代の鉱物など、
>自然界に存在する物質についてのすべての実験からは、
>そのようなものはまだ見つかっていない。
これ、宇宙に存在する最後の一個を見つけちゃったんでしょ?
>研究室で単独実験中にモノポールを検出したと発表した。
>だが、誰もその発見を再現できなかった。月の岩石や古代の鉱物など、
>自然界に存在する物質についてのすべての実験からは、
>そのようなものはまだ見つかっていない。
これ、宇宙に存在する最後の一個を見つけちゃったんでしょ?
9: 2019/01/19(土) 16:32:01.45 ID:wEooB7fx
>>1
塩を入れるのは早く沸騰させるためじゃなく、沸点を上げるため
塩を入れるのは早く沸騰させるためじゃなく、沸点を上げるため
10: 2019/01/19(土) 16:43:47.87 ID:l32QUVIK
>>9
0.4度じゃ効果無いだろう、浸透圧の問題じゃない?
0.4度じゃ効果無いだろう、浸透圧の問題じゃない?
12: 2019/01/19(土) 17:40:16.77 ID:sxAoq0y9
>>10
浸透圧も大したことない。
その記事にもあるとおり、味付けと色止め効果がメインだろう。
浸透圧も大したことない。
その記事にもあるとおり、味付けと色止め効果がメインだろう。
27: 2019/01/19(土) 21:58:03.19 ID:w0ApeiI+
>>12
誰かが実証実験してたね
パスタを茹でるのに、ただの水と、塩を入れた水で茹で比べてみて、
パスタの茹で時間やアルデンテ具合に全く差が無いことを示してた
ただ、塩味のついてないパスタとか誰得だよって話w
高血圧の俺得だよw
誰かが実証実験してたね
パスタを茹でるのに、ただの水と、塩を入れた水で茹で比べてみて、
パスタの茹で時間やアルデンテ具合に全く差が無いことを示してた
ただ、塩味のついてないパスタとか誰得だよって話w
高血圧の俺得だよw
48: 2019/01/20(日) 08:59:00.48 ID:lEJAYzqa
>>27
ラベットラの落合流でパスタは作ってるけど、塩はかなり入れるんだよね
浸透圧うんぬんより、海に入ったあとの身体みたいにべたべたになるのが保水力と麺のハリと照りにつながってるんじゃないかなあ
それはアルデンテとはまるで関係ないが、食感と見た目には影響するよ
ラベットラの落合流でパスタは作ってるけど、塩はかなり入れるんだよね
浸透圧うんぬんより、海に入ったあとの身体みたいにべたべたになるのが保水力と麺のハリと照りにつながってるんじゃないかなあ
それはアルデンテとはまるで関係ないが、食感と見た目には影響するよ
52: 2019/01/20(日) 10:19:58.21 ID:zV9d2MXk
>>48
食感とか見た目よりも、一番大事なのはソースの量との兼ね合いなんですわ
皿に適正なソースの量は決まってるから、その量で丁度食べ切れるように下味をつける
塩味が足りないと、「なんだよこのパスタ、ソース足りなくて麺だけ残っちゃったじゃん」となってしまう
食感とか見た目よりも、一番大事なのはソースの量との兼ね合いなんですわ
皿に適正なソースの量は決まってるから、その量で丁度食べ切れるように下味をつける
塩味が足りないと、「なんだよこのパスタ、ソース足りなくて麺だけ残っちゃったじゃん」となってしまう
11: 2019/01/19(土) 17:20:28.49 ID:8z+6taRf
>>1
ようわからんが、モノポールと地表にN極あるいはS極しか
ない星は磁極の発生原理が違うだろ。
ようわからんが、モノポールと地表にN極あるいはS極しか
ない星は磁極の発生原理が違うだろ。
15: 2019/01/19(土) 20:31:58.48 ID:kthxZfxc
溶媒に1モルの固体を溶かすと沸点が何度上がるでしょうか?
37: 2019/01/20(日) 00:38:32.13 ID:Qog1k8CD
>>15
それだけじゃ答えは出せない
溶媒の量とかモル沸点上昇のパラメータがわからんと計算できんよ
それだけじゃ答えは出せない
溶媒の量とかモル沸点上昇のパラメータがわからんと計算できんよ
16: 2019/01/19(土) 20:35:49.36 ID:bkXRi24g
>>1みたいな「パンピーはアホ」という迷信を信じないと
職業生活に挫折したまたは競争の中で心を病んだ
理系の人間が自尊心を保つ術はないんだよな…
職業生活に挫折したまたは競争の中で心を病んだ
理系の人間が自尊心を保つ術はないんだよな…
18: 2019/01/19(土) 20:55:57.04 ID:ZsGX3hDi
モノポールはまだ見つかってないけど、宇宙の最初期に相転移が起こった時の
時空の泡同士がぶつかった時のやつが残ってるはずなんだよな
時空の泡同士がぶつかった時のやつが残ってるはずなんだよな
38: 2019/01/20(日) 01:24:53.52 ID:eeg3FNZ7
>>18
いや、モノポールがあっても今の理論が破綻しないって言うだけで、存在してる可能性はあるともないとは言えないだけ。
いや、モノポールがあっても今の理論が破綻しないって言うだけで、存在してる可能性はあるともないとは言えないだけ。
20: 2019/01/19(土) 21:14:00.89 ID:sbMgfSZn
沸騰してても火力を最強にしとけば早く煮えると思ってるアホもいる
21: 2019/01/19(土) 21:15:28.39 ID:2wIAcL24
沸点上げるならそんなクソめんどいことしないで圧力鍋使うのが一番
23: 2019/01/19(土) 21:19:00.35 ID:sbMgfSZn
>>21
圧力鍋の用途もわかってないよ
沸騰が上がるなんてもちろん知らない
圧力鍋の用途もわかってないよ
沸騰が上がるなんてもちろん知らない
24: 2019/01/19(土) 21:27:26.33 ID:6swJYMuH
料理関係のページでは最初に電子レンジを使うと早く煮えると言うのが通説になっている。
鍋に入れて最初に火を強くして早く沸騰させた方が早いんだけど
鍋に入れて最初に火を強くして早く沸騰させた方が早いんだけど
28: 2019/01/19(土) 22:01:38.86 ID:4yPkuy0K
>>24
カボチャなんかの根菜類は電子レンジで内部から加熱したほうが早く火が通るだろ
カボチャなんかの根菜類は電子レンジで内部から加熱したほうが早く火が通るだろ
29: 2019/01/19(土) 22:25:05.66 ID:6swJYMuH
>>28
カボチャを煮るには沸騰した状態で15分ぐらいかかるけど、電子レンジで加えられる熱量に比べたらガスコンロの熱量の方がでかいぞ。
カボチャを煮るには沸騰した状態で15分ぐらいかかるけど、電子レンジで加えられる熱量に比べたらガスコンロの熱量の方がでかいぞ。
26: 2019/01/19(土) 21:42:54.05 ID:AczcGNf4
温暖化とか、オゾンホールも似非科学だしな。
39: 2019/01/20(日) 03:08:47.85 ID:rZFfgtSY
>塩をひとつまみ入れると早く沸騰する
こんな豆知識聞いたことないし、小学校で習っただろ「沸騰石」これの代わりだろ?
カボチャは煮物で見る形の7,8個を7分で美味くできるぞ、鍋でやると時間かかる
こんな豆知識聞いたことないし、小学校で習っただろ「沸騰石」これの代わりだろ?
カボチャは煮物で見る形の7,8個を7分で美味くできるぞ、鍋でやると時間かかる
40: 2019/01/20(日) 03:48:47.20 ID:P8pdVd7O
磁力は電子の流れに対して双極的に生成されるのだから
モノポールなんてものは存在しないよ
モノポールなんてものは存在しないよ
41: 2019/01/20(日) 05:49:52.70 ID:TXHd4gMq
>棒磁石を一つの原子になるまで細かく分割しても、その原子にもN極とS極がある。
原子単位で磁力は生まれるのか…
どうして磁力って生まれるんだ?
原子単位で磁力は生まれるのか…
どうして磁力って生まれるんだ?
44: 2019/01/20(日) 07:49:23.80 ID:0I7AlilA
>>41
恋愛みたいなもんですよ
恋愛みたいなもんですよ
47: 2019/01/20(日) 08:21:15.31 ID:+SikPWJA
>>41
原子の中にある電子の状態で磁力が発生するので、原子1個でも磁力があるし、NとS極がある
原子の中にある電子の状態で磁力が発生するので、原子1個でも磁力があるし、NとS極がある
46: 2019/01/20(日) 08:17:38.33 ID:1vh2v0CJ
>デュランド・エクスプレスが「一酸化二水素」の記事を報じたのは1983年4月1日、エイプリルフールの嘘だったのだ
いやいやw
DHMOの一連の説明自体は事実そのものだろw
事実であっても書き方次第で化学・科学のリテラシーが無い人がだまされるってのが本質なわけで
いやいやw
DHMOの一連の説明自体は事実そのものだろw
事実であっても書き方次第で化学・科学のリテラシーが無い人がだまされるってのが本質なわけで
59: 2019/01/20(日) 21:21:13.80 ID:R7ONn9fc
モノポールの発見とメカニズム解明、そして、再現できたら、
ノーベル賞ものでは?
ノーベル賞ものでは?
71: 2019/01/26(土) 00:53:59.32 ID:6z7G7A3H
人が死ぬとその体から逃げ出したDHMOはまた次の誰かに呼吸などを通じて入り込む。
53: 2019/01/20(日) 12:22:27.97 ID:WbwIuuKb
水素水とか妊娠菌とか、よくまぁこんなものまで考えつくなぁと
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