学問
【令和の学校】<子供たちに異変>「最近は、トイレで流さない子が多いです」
1: 2021/04/03(土) 12:18:46.02
新年度がスタートしたが、子供の進学で教育現場の変化に驚く親も多いのではないか。『週刊ポスト』(4月5日発売号)では、「令和の学校から消えたもの」を特集している。危険だとしてブランコやシーソーなど多くの遊具がなくなったり、親が嫌がるからと家庭訪問が行われなくなったりと、昭和や平成に通学した世代からすると「それでいいの?」と首を傾げるような変化も少なくない。
子供の様子も様変わりしている。千葉県の小学校教員で、教員向けの著書などが多数ある城ケ崎滋雄氏は、過剰な「遊具狩り」で子供たちの運動能力が低下していることを懸念する。
「個人的には、危険だとして撤去された遊具は、ほとんど残してよかったのではないかと思っています。もちろんケガをすることもありますが、そういうなかで子供たちは『これ以上やると危ない』といったセンサーを身に付けていくのだと思います。10年くらい前に、班ごとに遊具を順繰りに使って遊ばせていたら、ジャングルジムで鬼ごっこをして手を滑らせて落ちた子がいたのですが、父親からは、そんなところで鬼ごっこをさせるなんて危ないじゃないかと指摘されました。私自身はその光景を見ていて特に問題は感じなかったのですが、そうやって親が心配する時代になっています。
雨が降れば遊具は滑ります。今の子供は、雨上がりには使うなよと言わないと使います。滑るという予測ができないのです。遊具を拭ってから遊ぶとか、滑り具合を計算して使い方を工夫するといったことができない。
昔は、運動ができる子は万能だったじゃないですか。今は、野球でもサッカーでも、うまい子でもそれしかできない。スポーツ万能という子がいないんですよね。教えられたこと、習っていることはできるけど、そうでないものはできない。竹馬をやらせるとほとんどの子供が乗れないのですが、たまに乗れる子がいると、幼稚園でやったことがあるという具合です。体を使うことに関しては、今の子供は汎用性がないと感じますね」
慣れている環境と違うと適応できない傾向は生活面にも見られるという。
「最近は、トイレで大便のあとに流さない子が多いです。調べたわけではありませんが、たぶん家のトイレは勝手に流れる機能があるからではないでしょうか」(城ケ崎氏)
子供が嫌がったり、親から抗議がきたりするからと、教育内容も変わっている。中学校で行われていたカエルやフナの解剖はなくなり、代わりに意外な動物が解剖されている。長年、現場教員の養成に携わってきた教育評論家の石川幸夫氏が語る。
「今はイカの解剖に入れ替わっています。教科書も書き換わった。カエルだと残酷に感じるが、イカは食べるものでもあるから調理感覚でできる。そういう意見が強くなったようですね。イカでもある程度はわかりますが、本当はカエルやフナのほうが人間の臓器と似ているところはあるんですけどね」
本来は実験動物の種類によって命の尊さが違うことはないのだろうが、子供や親の意見が優先されるのが現代の教育現場ということのようだ。生き物といえば、かつては卒業シーズンの定番だった「アレ」も今はなくなっているという。
「卒業記念樹を植える学校は、都会ではほとんどなくなりましたね。成長すれば電線に引っかかったりするし、手入れが大変、落ち葉の掃除が面倒などの理由で学校側もやりたがらない。記念樹だと、邪魔になったからといって伐採すると、植えた人たちから苦情がくるリスクもありますしね。だいたい今の子供は、夏の校庭で木陰で涼むなんてことはありません。教室はがんがんクーラーが利いていますからね(笑)」(中学校のベテラン教員)
行事では、マラソン大会も風前の灯火だ。道路を走るのは危険だとか、子供が倒れるなどの事故が起きていることが理由だが、学校側の本音は違うケースもあるようで、「荒れている学校だと、マラソン大会中にエスケープしていなくなる生徒が出るからやれない」(同前)なんて事情もある。
令和の学校の光景は、親世代には新鮮すぎるかもしれない。
ポストセブン 2021年4月3日 7時5分
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/19962719/
写真
https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/f/d/fda7c_759_eebbdda2_ddd809a2.jpg
子供の様子も様変わりしている。千葉県の小学校教員で、教員向けの著書などが多数ある城ケ崎滋雄氏は、過剰な「遊具狩り」で子供たちの運動能力が低下していることを懸念する。
「個人的には、危険だとして撤去された遊具は、ほとんど残してよかったのではないかと思っています。もちろんケガをすることもありますが、そういうなかで子供たちは『これ以上やると危ない』といったセンサーを身に付けていくのだと思います。10年くらい前に、班ごとに遊具を順繰りに使って遊ばせていたら、ジャングルジムで鬼ごっこをして手を滑らせて落ちた子がいたのですが、父親からは、そんなところで鬼ごっこをさせるなんて危ないじゃないかと指摘されました。私自身はその光景を見ていて特に問題は感じなかったのですが、そうやって親が心配する時代になっています。
雨が降れば遊具は滑ります。今の子供は、雨上がりには使うなよと言わないと使います。滑るという予測ができないのです。遊具を拭ってから遊ぶとか、滑り具合を計算して使い方を工夫するといったことができない。
昔は、運動ができる子は万能だったじゃないですか。今は、野球でもサッカーでも、うまい子でもそれしかできない。スポーツ万能という子がいないんですよね。教えられたこと、習っていることはできるけど、そうでないものはできない。竹馬をやらせるとほとんどの子供が乗れないのですが、たまに乗れる子がいると、幼稚園でやったことがあるという具合です。体を使うことに関しては、今の子供は汎用性がないと感じますね」
慣れている環境と違うと適応できない傾向は生活面にも見られるという。
「最近は、トイレで大便のあとに流さない子が多いです。調べたわけではありませんが、たぶん家のトイレは勝手に流れる機能があるからではないでしょうか」(城ケ崎氏)
子供が嫌がったり、親から抗議がきたりするからと、教育内容も変わっている。中学校で行われていたカエルやフナの解剖はなくなり、代わりに意外な動物が解剖されている。長年、現場教員の養成に携わってきた教育評論家の石川幸夫氏が語る。
「今はイカの解剖に入れ替わっています。教科書も書き換わった。カエルだと残酷に感じるが、イカは食べるものでもあるから調理感覚でできる。そういう意見が強くなったようですね。イカでもある程度はわかりますが、本当はカエルやフナのほうが人間の臓器と似ているところはあるんですけどね」
本来は実験動物の種類によって命の尊さが違うことはないのだろうが、子供や親の意見が優先されるのが現代の教育現場ということのようだ。生き物といえば、かつては卒業シーズンの定番だった「アレ」も今はなくなっているという。
「卒業記念樹を植える学校は、都会ではほとんどなくなりましたね。成長すれば電線に引っかかったりするし、手入れが大変、落ち葉の掃除が面倒などの理由で学校側もやりたがらない。記念樹だと、邪魔になったからといって伐採すると、植えた人たちから苦情がくるリスクもありますしね。だいたい今の子供は、夏の校庭で木陰で涼むなんてことはありません。教室はがんがんクーラーが利いていますからね(笑)」(中学校のベテラン教員)
行事では、マラソン大会も風前の灯火だ。道路を走るのは危険だとか、子供が倒れるなどの事故が起きていることが理由だが、学校側の本音は違うケースもあるようで、「荒れている学校だと、マラソン大会中にエスケープしていなくなる生徒が出るからやれない」(同前)なんて事情もある。
令和の学校の光景は、親世代には新鮮すぎるかもしれない。
ポストセブン 2021年4月3日 7時5分
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/19962719/
写真
https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/f/d/fda7c_759_eebbdda2_ddd809a2.jpg
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【2292億円】4月から「学習用端末1人1台」家庭の通信環境・費用に配慮は?進む「GIGAスクール構想」
1: 2021/03/31(水) 23:08:05.07
GIGAスクール構想を実現するための費用は、各学校が必要とする項目で補助金の申請を都道府県の教育委員会に行い、それが取りまとめられて文科省で精査され、補助金が下りるという仕組みです。
コロナ下で日本のICT教育の遅れが明らかになった令和2年度の補正予算では、GIGAスクール構想に総額2292億円が計上されました。
PC端末の購入費はもちろん、これまで校内に無線LAN環境がなかった学校には設備工事費に対しても予算が充てられています。実際に我が子の通う小学校でも、今年2月から無線LAN設置工事がスタートしていました。
家庭に端末を持ち帰って学習することを想定し、予算のうち147億円は経済的にWi-Fi環境を整えられない家庭(低所得者世帯)に貸与するモバイルWi-Fiルーターなどを学校が購入するための補助に充てられます。
2021.03.30 10:00
https://limo.media/articles/-/22658?page=2
コロナ下で日本のICT教育の遅れが明らかになった令和2年度の補正予算では、GIGAスクール構想に総額2292億円が計上されました。
PC端末の購入費はもちろん、これまで校内に無線LAN環境がなかった学校には設備工事費に対しても予算が充てられています。実際に我が子の通う小学校でも、今年2月から無線LAN設置工事がスタートしていました。
家庭に端末を持ち帰って学習することを想定し、予算のうち147億円は経済的にWi-Fi環境を整えられない家庭(低所得者世帯)に貸与するモバイルWi-Fiルーターなどを学校が購入するための補助に充てられます。
2021.03.30 10:00
https://limo.media/articles/-/22658?page=2
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パラドックスとか思考実験とか好きな奴
【高校野球】PL学園野球部の復活は夢のまた夢 「入試倍率0.09倍」の現実
1: 2021/03/31(水) 20:31:49.19 _USER9
2021.03.31 19:00 NEWSポストセブン
https://www.news-postseven.com/archives/20210331_1648105.html?DETAIL
甲子園にやってくる度に、つくづくあの学校が聖地に立つことは二度とないんだなと郷愁に似た感情を抱く。その学校とは無論、春夏あわせて7度の日本一を達成しながら、事実上の廃部状態となっているPL学園(大阪)である。
活動に終止符を打った2016年夏から5年の月日が流れても、いまだに復活を望む声は大きい。プロ野球選手82人を輩出した野球部のOB会長である桑田真澄氏は部の復活に向けて学校との折衝を重ねているし、高校野球のオールドファンもまた、お馴染みの「ああ、PL 永遠の学園」の校歌をもう一度、甲子園で聞きたいと願っている。
復活の可能性はありますか──。廃部の真相と、同校野球部62期生の最後の夏を追った『永遠のPL学園』(小学館刊)を刊行して以降、幾度となくそうした質問を私は受けてきた。答えは決まって、「あり得ません」だ。
第1の理由は、生徒数の壊滅的な減少である。2015年頃から、私はPL学園の高校入試出願状況を確認するのを習慣としているが、今年の入試競争倍率はもはや目も当てられない。
普通科2コースのうち、理文選修コースは80人の外部募集に対し、出願はわずか7人(専願3人、併願4人)で、競争倍率は0.09倍である。国公立コースは、15人の募集にわずか3人(いずれも併願)で、0.20倍だ。PL学園中学から進学する生徒がいるにしても、定時制も合わせて1000人を超える生徒が敷地内の寮で暮らしていた時代を考えれば、信じがたい状況だ。
第2の理由が、学園の母体であるパーフェクトリバティー教団の規模縮小ある。教団を創立し、拡大し、野球部をこよなく愛した2代教祖・御木徳近氏の時代の信者が高齢化し、信者数が激減する中で、二世・三世が通う学園生徒数も減っているのだ。
そして、昨年末には、教団の土台が揺るぎかねない訃報があった。3代教祖の御木貴日止氏が12月5日に死去したのだ。しかし、教団の公式HPは3代の逝去すら掲載しておらず、4代教祖が誰になるかも明らかになっていない。大阪府富田林市の大本庁や全国の教会で行われる神事は昨年末から止まったままだ。
4代教祖として有力視されているのが、御木貴日止氏の妻で、闘病生活の続いた教祖に代わって活動を取り仕切っていた美智代氏だ。こうして教団が混乱にある中、学園の硬式野球部の復活に力を注ぐ状況にあるとは考えがたいのである。
今年のセンバツでは、新型コロナウイルスの感染対策として、アルプススタンドでの演奏や声を出した応援が禁止となったが、代わりに事前収録した10曲を試合の攻撃中にスピーカーで流すという粋な計らいを日本高野連が行った。決定が直前だったために、収録が間に合わなかった学校は、甲子園での友情応援に慣れた市立尼崎のブラスバンド部の演奏を収めた2枚のCD(10曲ずつ収録)から10曲を選んで流している。
もし、夏の選手権大会もこの形式を継続するなら、ぜひCDに加えてもらいたい曲がある。PL学園の「ウイニング」だ。これは天理の「ワッショイ!」や智弁和歌山(智弁学園)の「ジョックロック」と同等か、それ以上に甲子園を熱狂の渦に包んだ名曲であった。
PL学園の黄金期といえる1980年代から90年代にかけて、対戦校を震え上がらせたあの魔曲が聖地に流れること──それは復活が絶望的なPL学園野球部への鎮魂歌となる。
https://www.news-postseven.com/archives/20210331_1648105.html?DETAIL
甲子園にやってくる度に、つくづくあの学校が聖地に立つことは二度とないんだなと郷愁に似た感情を抱く。その学校とは無論、春夏あわせて7度の日本一を達成しながら、事実上の廃部状態となっているPL学園(大阪)である。
活動に終止符を打った2016年夏から5年の月日が流れても、いまだに復活を望む声は大きい。プロ野球選手82人を輩出した野球部のOB会長である桑田真澄氏は部の復活に向けて学校との折衝を重ねているし、高校野球のオールドファンもまた、お馴染みの「ああ、PL 永遠の学園」の校歌をもう一度、甲子園で聞きたいと願っている。
復活の可能性はありますか──。廃部の真相と、同校野球部62期生の最後の夏を追った『永遠のPL学園』(小学館刊)を刊行して以降、幾度となくそうした質問を私は受けてきた。答えは決まって、「あり得ません」だ。
第1の理由は、生徒数の壊滅的な減少である。2015年頃から、私はPL学園の高校入試出願状況を確認するのを習慣としているが、今年の入試競争倍率はもはや目も当てられない。
普通科2コースのうち、理文選修コースは80人の外部募集に対し、出願はわずか7人(専願3人、併願4人)で、競争倍率は0.09倍である。国公立コースは、15人の募集にわずか3人(いずれも併願)で、0.20倍だ。PL学園中学から進学する生徒がいるにしても、定時制も合わせて1000人を超える生徒が敷地内の寮で暮らしていた時代を考えれば、信じがたい状況だ。
第2の理由が、学園の母体であるパーフェクトリバティー教団の規模縮小ある。教団を創立し、拡大し、野球部をこよなく愛した2代教祖・御木徳近氏の時代の信者が高齢化し、信者数が激減する中で、二世・三世が通う学園生徒数も減っているのだ。
そして、昨年末には、教団の土台が揺るぎかねない訃報があった。3代教祖の御木貴日止氏が12月5日に死去したのだ。しかし、教団の公式HPは3代の逝去すら掲載しておらず、4代教祖が誰になるかも明らかになっていない。大阪府富田林市の大本庁や全国の教会で行われる神事は昨年末から止まったままだ。
4代教祖として有力視されているのが、御木貴日止氏の妻で、闘病生活の続いた教祖に代わって活動を取り仕切っていた美智代氏だ。こうして教団が混乱にある中、学園の硬式野球部の復活に力を注ぐ状況にあるとは考えがたいのである。
今年のセンバツでは、新型コロナウイルスの感染対策として、アルプススタンドでの演奏や声を出した応援が禁止となったが、代わりに事前収録した10曲を試合の攻撃中にスピーカーで流すという粋な計らいを日本高野連が行った。決定が直前だったために、収録が間に合わなかった学校は、甲子園での友情応援に慣れた市立尼崎のブラスバンド部の演奏を収めた2枚のCD(10曲ずつ収録)から10曲を選んで流している。
もし、夏の選手権大会もこの形式を継続するなら、ぜひCDに加えてもらいたい曲がある。PL学園の「ウイニング」だ。これは天理の「ワッショイ!」や智弁和歌山(智弁学園)の「ジョックロック」と同等か、それ以上に甲子園を熱狂の渦に包んだ名曲であった。
PL学園の黄金期といえる1980年代から90年代にかけて、対戦校を震え上がらせたあの魔曲が聖地に流れること──それは復活が絶望的なPL学園野球部への鎮魂歌となる。
【高校野球】PL学園野球部の復活は夢のまた夢 「入試倍率0.09倍」の現実の続きを読む