1: 2014/11/23(日) 16:00:57.26 ID:???0.net
生命の起源、探る旅へ=はやぶさ2、30日打ち上げ-小惑星往復、20年帰還
時事通信 11月23日 14時25分
宇宙航空研究開発機構の小惑星探査機「はやぶさ2」が30日、鹿児島県・種子島宇宙センターから、H2Aロケット26号機で打ち上げられる。数々のトラブルを乗り越え、小惑星「イトカワ」の砂を持ち帰った初代はやぶさの帰還から4年半。生命の起源を探る新たな挑戦が始まる。
◇生命誕生の重要証拠
はやぶさ2の目的地は小惑星「1999JU3」。イトカワと同様、地球と火星の間にあり、直径約900メートルのほぼ球形だ。打ち上げから約3年半後の2018年に到着し、1年半にわたり観測や小型探査ロボットの投下、3回にわたる着陸とサンプル採取を行う。
水をほとんど含まないイトカワと異なり、1999JU3は水や有機物を含む「C型小惑星」。この種類の小惑星は、地球に生命のもとになる有機物や水をもたらした可能性がある。はやぶさ2の科学チームを率いる渡辺誠一郎名古屋大教授は「地球はどういう物質を集めながら成長したのか。特に有機物は、海や生命の誕生につながる重要な証拠をもたらしてくれるだろう」とサンプル回収に期待を寄せる。
はやぶさ2は、火薬で加速する衝突体(インパクター)を新たに搭載。
小惑星の表面にぶつけて人工のクレーターをつくり、誕生時から性質が変化していない内部物質の採取も計画している。
衝突の様子は、はやぶさ2から分離したカメラで撮影する予定で、太陽系誕生直後に起きた小天体同士の衝突を推定する手掛かりにもなるという。
◇洗練された技術を
小惑星に到達し、帰還するという史上初の試みに挑んだ初代はやぶさは数々の困難に見舞われた。
姿勢制御装置の故障、燃料漏れ、航行を支えたイオンエンジンも寿命を迎え、最後まで帰還が危ぶまれた満身創痍(そうい)の旅路だった。
初代でイオンエンジン開発を担当し、はやぶさ2ではプロジェクトマネジャーを務める国中均宇宙機構教授は「宇宙技術としては幼稚だったし、故障もたくさん起こした。技術者としてはより洗練された、完璧な物を作らないといけない」と語る。
初代の設計をなるべく使い、故障部分は予備を搭載するなど信頼性を向上。
小惑星到着までに部品が消耗しないよう運用にも工夫を加えた。
一方で、イオンエンジンは推力を向上させるなど、将来への布石も盛り込んだ。
帰還は東京五輪・パラリンピックが開かれる20年の暮れ。
サンプルを入れたカプセルは大気圏に突入し、オーストラリアの砂漠地帯で回収される。国中教授は「開発チームはよく頑張ったが、ミッションは探査機を作ることに意味があるわけではない。必ず地球に戻り、サンプルを科学者に届けたい」と決意を新たにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141123-00000031-jij-sctch
時事通信 11月23日 14時25分
宇宙航空研究開発機構の小惑星探査機「はやぶさ2」が30日、鹿児島県・種子島宇宙センターから、H2Aロケット26号機で打ち上げられる。数々のトラブルを乗り越え、小惑星「イトカワ」の砂を持ち帰った初代はやぶさの帰還から4年半。生命の起源を探る新たな挑戦が始まる。
◇生命誕生の重要証拠
はやぶさ2の目的地は小惑星「1999JU3」。イトカワと同様、地球と火星の間にあり、直径約900メートルのほぼ球形だ。打ち上げから約3年半後の2018年に到着し、1年半にわたり観測や小型探査ロボットの投下、3回にわたる着陸とサンプル採取を行う。
水をほとんど含まないイトカワと異なり、1999JU3は水や有機物を含む「C型小惑星」。この種類の小惑星は、地球に生命のもとになる有機物や水をもたらした可能性がある。はやぶさ2の科学チームを率いる渡辺誠一郎名古屋大教授は「地球はどういう物質を集めながら成長したのか。特に有機物は、海や生命の誕生につながる重要な証拠をもたらしてくれるだろう」とサンプル回収に期待を寄せる。
はやぶさ2は、火薬で加速する衝突体(インパクター)を新たに搭載。
小惑星の表面にぶつけて人工のクレーターをつくり、誕生時から性質が変化していない内部物質の採取も計画している。
衝突の様子は、はやぶさ2から分離したカメラで撮影する予定で、太陽系誕生直後に起きた小天体同士の衝突を推定する手掛かりにもなるという。
◇洗練された技術を
小惑星に到達し、帰還するという史上初の試みに挑んだ初代はやぶさは数々の困難に見舞われた。
姿勢制御装置の故障、燃料漏れ、航行を支えたイオンエンジンも寿命を迎え、最後まで帰還が危ぶまれた満身創痍(そうい)の旅路だった。
初代でイオンエンジン開発を担当し、はやぶさ2ではプロジェクトマネジャーを務める国中均宇宙機構教授は「宇宙技術としては幼稚だったし、故障もたくさん起こした。技術者としてはより洗練された、完璧な物を作らないといけない」と語る。
初代の設計をなるべく使い、故障部分は予備を搭載するなど信頼性を向上。
小惑星到着までに部品が消耗しないよう運用にも工夫を加えた。
一方で、イオンエンジンは推力を向上させるなど、将来への布石も盛り込んだ。
帰還は東京五輪・パラリンピックが開かれる20年の暮れ。
サンプルを入れたカプセルは大気圏に突入し、オーストラリアの砂漠地帯で回収される。国中教授は「開発チームはよく頑張ったが、ミッションは探査機を作ることに意味があるわけではない。必ず地球に戻り、サンプルを科学者に届けたい」と決意を新たにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141123-00000031-jij-sctch
引用元: ・【社会】生命の起源、探る旅へ=はやぶさ2、30日打ち上げ-小惑星往復、20年帰還
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