1: 2017/12/26(火) 23:09:01.50 ID:CAP_USER
2017年12月26日 16時17分00秒
13世紀から16世紀にかけて南アメリカに存在したインカ帝国は、文字を持たない文明だったため、その歴史についてわかっていることは限られています。
しかし、結び目を使って出来事などを記録する「khipus(キープ)」と呼ばれるひもをインカ文明で使っていたことがわかっており、この「意味」の解読作業が続けられています。
そんな中、ハーバード大学の学生が春休みを利用してキープの解読作業に着手し、それまでわかっていなかった秘密を探り当てることに成功しています。


The College Student Who Decoded the Data Hidden in Inca Knots - Atlas Obscura
https://www.atlasobscura.com/articles/khipus-inca-empire-harvard-university-colonialism


インカ帝国では文字を使っていなかったため、文明に関する記録はほとんど残っていません。マチュ・ピチュのような壮大な建造物が現代にも残されているのとは対照的に、インカ帝国に関してわかっていることは、もっぱらインカ帝国を征服したスペイン人が残した記録ばかり。しかし、これらのインカ帝国史はあくまでも侵略者側から見た見解であり、インカ文明を正確に反映したものではないという考えの考古学者は多く、そのためインカ人が記録用に使用したひも「キープ」の解読作業が世界中で行われています。

ハーバード大学の1年生だったマニー・メドラノさんは、たまたま受講したゲ◯リー・ウルトン教授の考古学の授業で、インカ帝国で使われていたキープの存在を知りました。
ウルトン教授自身もキープの解読作業を進めていますが、講義の中で「興味のある学生はまとまった時間のある春休みに記録の解読作業をしてみてはどうか」
と学生たちに話したところ、メドラノさんは強く興味を引きつけられました。「過去の秘密を見つけたい、という思いがどこから来たかはわかりませんが、私の中に確かに芽生えました」とメドラノさんは講義中に受けた衝動について述べています。

メドラノさんの志願を受けてウルトン教授は6本のキープを提供して、インカ式簿記の解読作業が始まりました。
この6本のキープについてウルトン教授は、偶然にも同じSanta Valley地域の同じ時代に記録されたスペインの国勢調査文書を見つけていました。
この国勢調査記録とキープスを照らし合わせることで、メドラノさんはキープに記録された内容の解読作業を行いました。

メドラノさんはウルトン教授から提供された資料をもとに、Microsoft Excelのスプレッドシートにデータを入力し、一部のデータはグラフ化してパターンを探ったとのこと。
メキシコ系アメリカ人の家庭に生まれたメドラノさんは、スペイン語の読み書きができたためスペイン語で書かれた国勢調査の読解にはまったく支障がありませんでした。
また、経済学を専攻していたため数字やデータを取り扱うことにも問題はなし。さらにパズルや数独を解くのが大好きなメドラノさんにとって、キープの解読作業はこれらのゲームよりもはるかに深遠な行為に感じたそうで、キープという大きな読解作業にとってメドラノさんはうってつけの資質を備えていたようです。

メドラノさんは解読作業によって、各キープの結び目の方式が国勢調査に記録された132人の社会的地位にあまりにも強すぎる相関関係があることを発見。
春休みが終わってすぐにウルトン教授にコードに関する理論を明かしました。「なんてことだ! この青年は確かにやり遂げた、と私はかなり興奮したことを覚えています」とそのときの衝撃について述懐しています。

続きはソースで

https://gigazine.net/news/20171226-inca-khipus-decode/
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引用元: 【考古学】文字を持たなかったインカ帝国で記録用に使われた結び目つきのひも「キープ」の解読に大学生が成功[12/26]

文字を持たなかったインカ帝国で記録用に使われた結び目つきのひも「キープ」の解読に大学生が成功の続きを読む