1: 一般人φ ★ 2013/09/07(土) 19:28:40.26 ID:???

カナダのケベックで落下した隕石か彗星により地球の気象環境に劇的な変化を招いていたことが、Dartmouth Collegeの研究チームが発表した新しい研究成果により明らかとなった。この壊滅的イベントの発生により、地球上の大型の哺乳類は一掃されると同時に、それまでは単独で狩猟を行うことが多かった人類には、集団化と農耕を促すこととなった。

この隕石落下は、おおよそ12,900年前のヤンガードリアス期の開始時期に起きたと考えられている。
そして、隕石落下により地球環境は、寒冷化と乾燥化を通じて当時の動物及び人類に多大な影響を及ぼした。
北米大陸においては、マストドン、ラクダ、メガテリウム(giant ground sloths)、サーベルタイガー(saber-toothed cats)といったすべての大型動物は全滅した。また、これらの動物を狩猟の対象としていた狩猟民族となるクロービス人は大型動物中心の狩猟生活から、木の根、果実や小さな動物などを狩猟の対象とする生活へと生活パターンを変化させた。

「ヤンガードリアス期におきた地球寒冷化は、人類の歴史に深刻で多大な影響を与えたのです」とDartmouthのProfessor Mukul Sharmaは述べる。「また、環境で生じたストレスは近東においてはNatufian人に定住を促し、
農耕を始めさせるきっかけを作ったとも考えられるのです。」

これまで、ヤンガードリアス期で地球寒冷化が起きたことは疑いようのない事実として受け入れられてきたが、その原因を巡っては議論の的となってきた。ヤンガードリアス期の地球寒冷化の原因としての古典的な見解は、北米大陸の氷のダムが融解を起こし、膨大な冷水が大西洋に流れ込み、これにより大西洋における南からの暖流の流れが遮断させ、気象環境を寒冷、乾燥化を促したと考えてきた。

しかし、Sharmaの研究チームは、隕石インパクトの発生が地球環境に大きな変化を引き起こしたこと関連付る決定的なな証拠を発見した。研究チームでは、ペンシルバニアとニュージャージーのヤンガードリアス期の境界層から採取された溶融岩に彗星や隕石の落下時に生じる球体状の構造がみられることに焦点を置いた。
その上で、研究チームは、ヤンガードリアス期に生じた隕石落下地点とされる南ケベックから採取された岩石の化学、鉱物分析を行うことにより、ペンシルバニアとニュージャージーのヤンガードリアス期の境界層から見つかる球体状の構造とまったく同一の化学的、鉱物的性質を有する球体状の構造を発見することに成功した。

「多くの研究者は、これと似た球体の構造を地球上の異なる場所でも見つけてきた。これは、複数の隕石インパクトが同時に起き、それが引き金となり、ヤンガードリアス期における大規模な環境変化を引き起こした可能性もある」とSharmaは言う。「しかし、今のところ、ヤンガードリアス期に起きた隕石落下を示すクレーターは、ケベックにある直径4キロのものの他は見つかってはおらず、この仮説を裏付ける証拠は見つかっていない。」

▽12,900年前の北米の想像図
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http://jp.sciencenewsline.com/news/images2/2013090300220004w.jpg

▽記事引用元 ScienceNewsline(September 3, 2013.)
http://jp.sciencenewsline.com/articles/2013090300220004.html

▽ダートマス大学プレスリリース(英文)
http://now.dartmouth.edu/2013/09/study-links-prehistoric-climate-shift-cosmic-impact/

▽PNAS
「Origin and provenance of spherules and magnetic grains at the Younger Dryas boundary」
http://www.pnas.org/content/early/2013/09/04/1304059110.abstract



【古環境】12,900年前、カナダに落下した隕石により大型哺乳類が大量絶滅、人類の生活にも大きな変化/米ダートマス大の続きを読む