1: 2014/10/12(日) 00:55:39.77 ID:???.net
産業技術総合研究所の菅生康子主任研究員・松本有央主任研究員らによる研究グループは、顔を逆さに見せると側頭葉の神経細胞は顔であることを認識するが、個体や表情に関する情報量が減少することを明らかにした。

顔を逆さにすると見分けにくくなることはよく知られており、例えば上下逆さの顔は目や口に画像操作を加えても気付きにくい現象はサッチャー錯視と呼ばれている。
しかし、この時に脳がどのように働いているかという詳細は明らかになっていなかった。

今回の研究では、ヒト・サルの顔画像や単純図形を使い、正立または逆さの状態で提示した時の側頭葉視覚連合野内の神経細胞の活動を記録した。
その結果、脳内ではまずヒトかサルか画像かの判別をしその後に個体や表情を処理していること、そして顔を逆さに提示すると個体や表情の情報処理量が減少することが分かった。

今後は、さらに研究を進めることで生体の顔認識メカニズムの理解が深まり、顔認識システムの開発に貢献することや、顔の認識ができない(相貌失認)疾患や認知症などで個体・表情認知の機能が低下する病態のメカニズム解明にも寄与することが期待されている。

なお、この内容は「Journal of Neuroscience」に掲載された。
http://www.zaikei.co.jp/article/20141011/217576.html

上下逆さに顔を見せると見分ける能力が低下する仕組みを解明(産総研プレスリリース)
http://www.aist.go.jp/aist_j/new_research/nr20141010/nr20141010.html

Face Inversion Decreased Information about Facial Identity and Expression
in Face-Responsive Neurons in Macaque Area TE
The Journal of Neuroscience, 10 September 2014, doi: 10.1523/JNEUROSCI.0485-14.2014
http://www.jneurosci.org/content/34/37/12457.short

画像
参考:サッチャー錯視
http://www.geocities.jp/sakushiart/sasi/32.JPG
http://www.geocities.jp/sakushiart/sasi/32h.JPG

引用元: 【脳神経】産総研、上下逆さの顔は見分けにくくなるメカニズムを解明

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