1: 伊勢うどんφ ★ 2013/12/16(月) 23:59:52.14 ID:???

 東京大学の武笠晃丈助教と油谷浩幸教授らは、一部の抗がん剤を使い続けると、グリオーマと呼ぶ脳腫瘍が増殖しやすくなるとした論文をまとめた。
米カリフォルニア大学サンフランシスコ校などとの共同研究で、米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。

 抗がん剤の使用中に遺伝子の変異が修復されずに残り、脳腫瘍が増えやすくなるという。

 がんを小さくする効果自体はあり、使い方の工夫が必要と結論づけている。

 代表的な脳腫瘍であるグリオーマは、脳腫瘍全体の4分の1を占める。
研究チームは、腫瘍を切除した後で再発した患者で抗がん剤の「テモゾロミド」を使い続けた患者の約半数に、特定の遺伝子変異を見つけた。

 脳腫瘍に使う抗がん剤はアルキル化剤とも呼ばれ、一般にがん細胞のDNAにくっつき腫瘍が複製できないように妨げ、がん細胞が分裂・増殖できないようにする。

 今回の研究では、腫瘍細胞にDNAの変異が蓄積し、再発時に腫瘍の増殖に関する信号伝達が活発になっていた。

 がん細胞の働きを妨げる遺伝子の機能も抑えていた。結果としてがんが増殖しやすくなるとみている。

 油谷教授は「抗腫瘍効果はあるが、使い続けると逆の効果を持つようになる。
一定期間使ったら別の薬剤に変えるなど適切な使い方が必要となる」と話す。

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日本経済新聞 12/16 22:53
http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXNASGG1301T_W3A211C1TJM000/

東京大学 プレスリリース
http://www.h.u-tokyo.ac.jp/press/press_archives/20131213.html

サイエンス
Mutational Analysis Reveals the Origin and Therapy-Driven Evolution of Recurrent Glioma
http://m.sciencemag.org/content/early/2013/12/11/science.1239947



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