1: 2015/02/10(火) 20:22:14.22 ID:???.net
掲載日:2015年2月10日
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO82195140R20C15A1000000/

 冬季うつに関するインターネット上の記事を見ると、押し並べて「冬の日照不足→うつ気分、過眠、過食→日光で改善」
というストーリー展開である。このシナリオは間違いではないが、それだけでは冬季うつ、ひいては日光と健康との関係を考える上で深みがなく残念である。冬季うつの病因や治療についてもう少し掘り下げてみよう。

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 確かに冬季うつは日照時間が短くなる冬に発症することが多く、高緯度地域すなわち北国に多いのは事実である。
しかし前回(「『もっと光を!』 冬の日照不足とうつの深い関係」を参照)、鹿児島県名瀬市(現在の奄美市)の例でご紹介したように低緯度地域(南国)でも天候不順がちの場所では発症率が高くなる。

 また、春先にいったん症状が改善しても、梅雨に再燃することもある。さらに言えば、春でも夏でも天候次第で気分が悪くなることがある。とすれば、いったい冬季うつとはなんぞや…その回答は以下の通りである。

 冬に特異的に発症するうつ病なのかと問われれば、答えは「NO」。

 冬に症状が悪化する可能性の高いうつ病なのかと問われれば、答えは「YES」。

 すなわち冬季うつの冬季とは、冬に症状が出現しやすいといった程度の意味合いなのだ。

 冬は曇天日が多く、うつ症状が日々連続して出現するため不調(疾病)として認識されやすい。
冬以外でも気分不良は感じることがあるが、単発であることが多く、症状も軽めであるため生活に大きな支障が生じない。しかし、この天候に依存した気分の変わりやすさこそが冬季うつの本質的な問題なのである。

■朝に天気が悪いと気分が沈むのも冬季うつ?

 ここにオーストラリア・メルボルンの研究者であるLambertらが行った興味深い研究がある。彼らは101名の健康ボランティアを集め、首の奥にある動静脈から血液を採取して脳内でのセロトニン利用率(代謝回転)の季節変動を算出したのだ。

この研究が行われた2000年当時は、このようなすさまじい方法をとらなければ脳内のセロトニン利用率は正確に測定できなかったのだ。彼らの努力の結果判明したのは、健康な人でも冬に脳内セロトニン利用率が顕著に低下するという事実である。

 その後、PET(positron emission tomography:陽電子放出断層撮影)を用いた先端的研究により、冬に脳内のセロトニン神経機能の活動が低下することが確定した。

脳内セロトニン代謝回転の季節変動(Lambertらの研究から引用、2002年)。この研究は南半球にあるオーストラリアのメルボルンで行われたため季節と月が逆転している。冬季に脳内セロトニン利用率が著しく低下していることが分かる。
実はセロトニン利用率は季節というより検査当日の日照時間に相関していた。

続く

(イラスト:三島由美子、以下同)
http://www.nikkei.com/content/pic/20150210/96958A9F889DEAE0E3EBE7E3E6E2E0E3E2E3E0E2E3E7E2E2E2E2E2E2-DSXZZO8219520021012015000000-PN1-8.jpg

引用元: 【神経科学】光だけではダメ 「バナナ」で冬季うつを治療

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