1: 2014/08/29(金) 10:40:24.61 ID:???.net
広範囲に生息するサメを追跡するため、あるいは神出鬼没なユキヒョウの行動を観察するために追跡タグを利用する研究者がいるなか、石に取り付けて動く様子を研究する科学者がいる。

 カリフォルニア州とネバダ州にまたがるデスバレーには「滑る岩」や「帆走する石」と呼ばれる岩石があり、1900年代、鉱山労働者によってその存在が初めて記録された。
小さな石から272キロの岩まで大きさは様々で、自ら動くと考えられている。その唯一の証拠は、デスバレーの乾いた泥の上に残された長く引きずられた跡である。

 1948年以降、科学者によって原因究明が進められ、これまで塵旋風や洪水、氷床、ハリケーンの強風、あるいは藻類の膜などあらゆる要因が提唱されてきた。

 このたび、スクリップス海洋研究所のリチャード・ノリス(Richard Norris)氏とインターウォーフ(Interwoof)のジェームズ・ノリス(James Norris)氏が発表した写真と気象学上の新たな証拠によって、動く石の謎にようやく最終的な結論が下されたようだ。

◆ゴルディロックス現象

 地質海洋学者で古生物学者のリチャード・ノリス氏によると、デスバレーの石は、水や氷、太陽、風といった要素が繊細に組み合わさることによって動く。
彼と従弟のジェームズ・ノリス氏は、複数の石灰石の塊にGPS発信機を取り付けて、動いた距離や方向を記録し、特注の測候所から得たデータと照らし合わせた。

 氷が表面を覆いミニチュアの氷河のように石を運ぶという従来の説明と異なり、新たな証拠では、薄い浮氷が割れて石に積み重なることが示された。
これによって十分な摩擦が生じ、泥に覆われた池の表面を動くと考えられる。石はまるで海面の氷を割りながら進む砕氷船に見えるが、この場合、船を動かすのは氷の方である。

 だが、条件がちょうど良くなければ石は動かず、ノリス氏はこれを“ゴルディロックス現象“と呼ぶ。
氷が厚すぎたり、晴れすぎていたり、風が安定して吹いていないと何も起こらない。

 加えて、溜まり水がなくてはならない。年間の降水量が50ミリ以下のデスバレーでは、それさえ珍しい現象である。

「氷が割れて石を押し進める現象は、サスカチュワンやオンタリオで毎年見られるが、暑く乾燥したデスバレーでは想像しがたい」とノリス氏は言う。

続きはソースで

 研究結果は、8月27日付で科学誌「PLOS ONE」に掲載された。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140828004

プロワン
Sliding Rocks on Racetrack Playa, Death Valley National Park: First Observation of Rocks in Motion
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0105948

引用元: 【地質】デスバレーの「動く石」の謎を解明

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