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ブラックホール

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1: 白夜φ ★ 2013/07/19(金) 00:07:27.27 ID:???

天の川銀河の中心ブラックホール、ただいまガス雲が接近通過中

【2013年7月18日 ヨーロッパ南天天文台】
天の川銀河中心のブラックホールのそばを小さなガス雲が引き伸ばされながら通りすぎるようすを、欧州の研究者らが初めてとらえた。
1年以上続くこの現象は、ブラックホール周辺の環境を詳しく知る手がかりになるとして注目を集めている。
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天の川銀河の中心にあるブラックホールにガス雲が接近通過するという現在進行中のイベントが、南米チリ・パラナル天文台の超大型望遠鏡(VLT)で初めてとらえられた。
この現象は以前から予測されていたもので、世界中の天文学者がその成り行きを見守っている。

地球数個分の質量を持つガス雲「G2」は、太陽の400万倍もの巨大質量ブラックホールからもっとも近いところでおよそ250億km(太陽~海王星の距離のおよそ5倍)まで接近通過している。
ブラックホールにのみこまれるかどうかの瀬戸際の距離だ。

ブラックホールの強い重力によりガス雲は1600億kmもの長さにまで引き伸ばされている。
先頭部分はすでに最接近点を通過して時速1000万km以上のスピードで遠ざかる一方、後方部はまだブラックホールに向かって接近中のようだ。
すべて通過し終えるまで1年以上つづく長期間の現象になりそうだという。

このガス雲がどうやってできたのかについて明確なことはわかっていない。
Reinhard Genzelさんら研究チームではその観測成果から、雲の中に恒星は含まれておらず、ブラックホール周囲の恒星がガス雲の起源だと考えられるとしている。

今回のブラックホールへの接近通過を観測することで、ガス雲そのものや、今まで詳しくわかっていなかったブラックホールの周辺環境、強い重力による効果などについて新たなことがわかってくるだろう。

ブラックホールに近づくガス雲の動き。2006年(青)、2010年(緑)、2013年(赤)の位置を示している。
この図ではガス雲の形状など位置以外の情報は反映されていない。(提供:ESO/S. Gillessen)
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http://www.astroarts.jp/news/2013/07/18gas_cloud/gascloud.jpg
ブラックホールの重力で引き伸ばされながら接近通過するガス雲のシミュレーション図。(提供:SO/S. Gillessen/MPE/Marc Schartmann)
1f2c4a20.jpg

http://www.astroarts.jp/news/2013/07/18gas_cloud/simulation.jpg
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▽記事引用元 AstroArts 2013年7月18日配信記事
http://www.astroarts.co.jp/news/2013/07/18gas_cloud/index-j.shtml

▽関連
ESO
Ripped Apart by a Black Hole
VLT watches in real time as gas cloud makes closest approach to the monster at the centre of the Milky Way
17 July 2013
http://www.eso.org/public/news/eso1332/

▽関連スレッド(過去ログ)
【宇宙】銀河系中心の超巨大ブラックホールに今夏、巨大なガス雲が近づき光輝く
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1363790332/



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1: 白夜φ ★ 2013/07/11(木) 07:36:02.32 ID:???

紫外線天文衛星「GALEX」の運用終了

【2013年7月10日 NASA】
NASAの紫外線天文衛星「GALEX」が先月末、10年にわたる運用を終了した。
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2003年4月に打ち上げられ、2年半の予定を大きく超えて観測が続けられてきた天文衛星「GALEX」(Galaxy Evolution Explorer)の運用が終了した。

「GALEXは驚くほどの成果を挙げてくれました。紫外線の波長で観測を行って、銀河の地図作りや研究に貢献してくれました」(GALEXプログラムの責任者Jeff Hayesさん)。

GALEXの10年間における主な観測成果は次のようなものだ。
・くじら座の変光星ミラに彗星状の「しっぽ」を発見
・ブラックホールが恒星を引き裂きながらむさぼり食う現場の観測
・老いた銀河を取り巻く、若い星々から成るリングの発見
・暗黒エネルギーの性質を独立に確認
・老いていく過渡期にある若い銀河を発見

さらにGALEXは、星雲から巨大な腕を持つ渦巻銀河まで、さまざまな天体の美しい画像も多数とらえた。
天の川銀河の中心部の調査や活動銀河核の変動の監視を行い、ブラックホールの活動や超新星爆発の衝撃波なども観測してきた。

「GALEXのミッションは終わるとしても、その科学的発見は、まだこれから続きます」(GALEXミッションのプロジェクト・マネジャーをつとめるKerry Ericksonさん)。

今後GALEXは少なくとも65年間は軌道を回り続け、その後地球に落下、大気圏へ再突入する。

-*-*- 引用ここまで リンク等全文は引用元をご覧ください-*-*-
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▽記事引用元 AstroArts2013年7月10日
http://www.astroarts.co.jp/news/2013/07/10galex/index-j.shtml
GALEXが紫外線でとらえた、りょうけん座の銀河M94。(提供:NASA/JPL-Caltech)
c6f6d9e2.jpg

http://www.astroarts.jp/news/2013/07/10galex/m94.jpg  


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1: 白夜φ ★ 2013/06/16(日) 00:52:29.06 ID:???

わずか10年で眠りについたブラックホール

【2013年6月13日 NASA】
10年前に周囲のガス物質を旺盛に食べている様子が観測されていた巨大質量ブラックホールが、最近は大人しく眠っていることが観測から明らかになった。
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1300万光年彼方にあり激しい星形成活動が見られる、ちょうこくしつ座銀河(NGC 253)の中心には、太陽の500万倍の超大質量ブラックホールがある。
2003年にX線天文衛星「チャンドラ」が、ブラックホールに吸い込まれていく物質が1000万度にまで熱せられ放射するX線を検出することで発見したものだ。

ところが2012年に、別のX線衛星「ニュースター」がチャンドラと同時観測を行ったところ、ブラックホールにはすでに物質が降着してない、つまりブラックホールは眠りについていることがわかった。

「ブラックホールは周囲の降着円盤から物質を吸い込み、食べ物がなくなったら眠りにつきます。
ですがこの銀河の中心にあるブラックホールの場合は、周囲で活発に星が作られている最中なのに眠ってしまったという珍しいケースなのです」(発表者の1人、NASAのAnn Hornschemeierさん)。

10年前に観測されたX線はブラックホールではなく別のものだったという可能性も残っており、チャンドラとニュースターの今後の観測で確かめられるだろう。
ブラックホールが再び目覚めるということもあるかもしれない。

***引用ここまで 全文は記事引用元をご覧ください***
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▽記事引用元 AstroArts 2013年6月13日配信記事
http://www.astroarts.co.jp/news/2013/06/13blackhole/index-j.shtml

ちょうこくしつ座銀河NGC 253。オレンジ色の斑紋の部分が「ニュースター」がとらえた高エネルギーX線源。
中心部近くの青っぽい光点は「ニュースター」で見つかった超高光度X線源(ULX)。(提供:NASA/JPL-Caltech/JHU)
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http://www.astroarts.jp/news/2013/06/13blackhole/galaxy.jpg



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