1: 2015/04/16(木) 07:07:05.86 ID:???.net
共同発表:教科書の「不可能」を可能にするベンゼン変換触媒~医薬品開発に威力を発揮:ベンゼン環のパラ位の水素をホウ素に変換~
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20150414-2/index.html
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http://www.jst.go.jp/pr/announce/20150414-2/icons/zu.gif
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20150414-2/icons/zu1.gif
図1 2置換ベンゼン
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20150414-2/icons/zu2.gif
図2 今回開発したイリジウム触媒によるベンゼン環のホウ素化反応
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20150414-2/icons/zu3.gif
図3 カラミフェンのベンゼン環パラ位ホウ素化を経た2段階誘導化
名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM)、JST 戦略的創造研究推進事業 ERATO伊丹分子ナノカーボンプロジェクト、名古屋大学 大学院理学研究科の伊丹 健一郎 教授、瀬川 泰知 特任准教授、齋藤 雄太朗(大学院生)らは、長らく達成できなかったベンゼン環のパラ位(い)の水素をホウ素に変換する新触媒を開発し、合成化学の新しい方法論を樹立することに成功しました。本手法を用いることで、複雑な有機化合物をわずか2段階で多種多様な誘導体へと変換できるようになります。医薬品や機能性材料の開発現場でまさに求められていた本反応の登場によって、これらの分野の研究が飛躍的に進展すると期待されます。本研究成果は、米国化学会誌(Journal of the American Chemical Society)のオンライン版で2015年4月11日(日本時間)に公開されました。
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図1 2置換ベンゼン
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図2 今回開発したイリジウム触媒によるベンゼン環のホウ素化反応
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図3 カラミフェンのベンゼン環パラ位ホウ素化を経た2段階誘導化
名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM)、JST 戦略的創造研究推進事業 ERATO伊丹分子ナノカーボンプロジェクト、名古屋大学 大学院理学研究科の伊丹 健一郎 教授、瀬川 泰知 特任准教授、齋藤 雄太朗(大学院生)らは、長らく達成できなかったベンゼン環のパラ位(い)の水素をホウ素に変換する新触媒を開発し、合成化学の新しい方法論を樹立することに成功しました。本手法を用いることで、複雑な有機化合物をわずか2段階で多種多様な誘導体へと変換できるようになります。医薬品や機能性材料の開発現場でまさに求められていた本反応の登場によって、これらの分野の研究が飛躍的に進展すると期待されます。本研究成果は、米国化学会誌(Journal of the American Chemical Society)のオンライン版で2015年4月11日(日本時間)に公開されました。
2: 2015/04/16(木) 07:07:29.02 ID:???.net
<研究の背景と内容>
ベンゼンは分子式C6H6で表される六角形の有機分子であり、その構造の単純さと美しさ(亀の甲)から有機化学のシンボルと言われてきました。またベンゼンは、その多彩な機能と高い安定性のために、医農薬、香料、染料、プラスチック、液晶、エレクトロニクス材料に最もよく用いられる構造単位にもなっています。我々の生活はベンゼンなしでは成り立たないといっても過言ではありません。
ベンゼン環に結合している水素原子を様々な置換基注1)に置き換えることで、ベンゼンに多彩な機能を付与することができます。6つの水素を別の置換基に置き換えていくとき、2つ目の置換基のつき方は3種類あります。それぞれ性質が異なるため、狙ったところに置換基を導入する方法が求められてきました。特に、1つ目の置換基から最も遠い位置(パラ位)は、化合物全体の形や性質を大きく変えるため最も重要ですが、同時に選択的に置換基を導入することが最も難しく、汎用的なパラ位変換反応はこれまで不可能でした。
伊丹教授、瀬川特任准教授らのグループは、ベンゼン環のパラ位にホウ素の置換基を選択的に導入する方法を開発しました。ホウ素の置換基は、ノーベル賞反応として知られる鈴木・宮浦クロスカップリング反応などによって様々な置換基に簡便に変換できるため、パラ位ホウ素化体を起点として多種多様な誘導体へと変換することが可能となります。
続きはソースで
ベンゼンは分子式C6H6で表される六角形の有機分子であり、その構造の単純さと美しさ(亀の甲)から有機化学のシンボルと言われてきました。またベンゼンは、その多彩な機能と高い安定性のために、医農薬、香料、染料、プラスチック、液晶、エレクトロニクス材料に最もよく用いられる構造単位にもなっています。我々の生活はベンゼンなしでは成り立たないといっても過言ではありません。
ベンゼン環に結合している水素原子を様々な置換基注1)に置き換えることで、ベンゼンに多彩な機能を付与することができます。6つの水素を別の置換基に置き換えていくとき、2つ目の置換基のつき方は3種類あります。それぞれ性質が異なるため、狙ったところに置換基を導入する方法が求められてきました。特に、1つ目の置換基から最も遠い位置(パラ位)は、化合物全体の形や性質を大きく変えるため最も重要ですが、同時に選択的に置換基を導入することが最も難しく、汎用的なパラ位変換反応はこれまで不可能でした。
伊丹教授、瀬川特任准教授らのグループは、ベンゼン環のパラ位にホウ素の置換基を選択的に導入する方法を開発しました。ホウ素の置換基は、ノーベル賞反応として知られる鈴木・宮浦クロスカップリング反応などによって様々な置換基に簡便に変換できるため、パラ位ホウ素化体を起点として多種多様な誘導体へと変換することが可能となります。
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引用元: ・【有機化学】教科書の「不可能」を可能にするベンゼン変換触媒~医薬品開発に威力を発揮:ベンゼン環のパラ位の水素をホウ素に変換~
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