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ホウ素中性子捕捉療法

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1: ベガスφ ★ 2013/09/07(土) 19:53:32.68 ID:???

"次世代がん治療装置(BNCT装置)開発について"

大阪大学(本部:大阪府吹田市、総長:平野 俊夫)と住友商事株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:中村 邦晴)(以下「本グループ」)は、難治療性のがん治療に革新的な効能を有する、ホウ素中性子捕捉療法(Boron Neutron Capture Therapy、以下「BNCT」)分野において、世界で初めて低被ばくで病院に併設可能な実用的装置の開発に成功しました。

BNCT(注1)は、ホウ素の中性子と反応しやすい性質を利用し、ホウ素を取り込んだがん細胞に中性子を照射することにより、がん細胞のみを選択的に内部から破壊する最新の治療法です。

本グループは、液体リチウム方式によるBNCT装置の実用化に向けて研究・開発を進めてきました。
今般、実用機のプロトタイプモデルを製作し、バーミンガム大学にて性能評価試験を行ったところ、治療に必要な中性子線量を十分に得ることができ、且つ不要な放射線による被ばくが非常に低いことを確認しました。中性子線の発生には固体のベリリウムを使用する事例がありますが、本グループでは、液体リチウムを使用することで、BNCTに最適な低速中性子線を得ることに成功しました。

人体への全身被ばく量は、地上の自然放射線量の年間最高値と同程度と画期的に小さく、他グループが開発中のBNCT装置に比べて格段に低く抑えられており、正常細胞に与える影響を極小化できることから、複数照射や適用可能な患者の範囲を広げることが期待されます。

今後、本グループは、BNCT設置を考える国内の病院と協力し、2014年には、実用1号機の製造を開始し、2016年頃には、許認可申請を行う予定です。
さらに、欧米の病院や大学とも協力し、欧米医療機関への許認可取得も視野に入れ、液体リチウム方式によるBNCTの確立を目指します。

(注1)BNCTとは: 腫瘍選択性のある粒子線治療(放射線治療の一つ)です。従来の標準的な治療では治療が困難な、悪性度の高い脳腫瘍、悪性黒色腫、治療法のない再発頭頸部がん、悪性中皮腫などで優れた効果を示している最新の放射線治療法です。
これまでは、国内の医療用原子炉やMIT研究炉、フィンランド研究炉において効果を上げています。
現状は、病院での実運用に向けて、病院内に設置可能な装置の開発が必要となっています。

画像
ターゲットおよびモデレータ
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加速器
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実用1号機完成予想図
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http://www.sumitomocorp.co.jp/files/topics/27107_ext_68_1.gif
2013年09月06日
http://www.sumitomocorp.co.jp/news/detail/id=27107



【医療】ホウ素を取り込んだがん細胞に中性子を照射し選択的に破壊する治療法を開発 /阪大、住商の続きを読む

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1: ダブルニードロップ(チベット自治区) 2013/08/18(日) 17:59:01.21 ID:Ahqecsdf0● BE:580205647-PLT(63670) ポイント特典

 次世代がん治療「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」の共同研究を行っている大阪府立大と製薬会社「ステラファーマ」(大阪市中央区)は、治療に不可欠なホウ素薬剤の開発拠点となる研究センターを、来春にも同大学の中百舌鳥(なかもず)キャンパス(堺市中区)に開設する。

 同大学によると、同薬剤の本格的な開発拠点の設置は全国初となる。
 BNCTは患者の負担が重い放射線治療に代わる治療法として注目されるが、実用化には、薬剤の精度向上や量産化などが課題となっている。同大学と同社は、BNCTやホウ素薬剤の研究開発で蓄積がある両者の力を融合させるとともに、全国で唯一、BNCTの治験で使う加速器が本格稼働している京都大原子炉実験所(大阪府熊取町)などとの連携も視野に早期の実用化を目指す。

 BNCTは、がん細胞の増殖に必要な栄養分として取り込まれやすい特性を持つホウ素薬剤を投与して
から中性子線を患部に照射、ホウ素と核反応させることで、手術せずにがん細胞をピンポイントで破壊する最先端のがん治療法。従来の放射線治療では周囲の正常な細胞まで傷つけてしまうリスクがあったが、BNCTはがん細胞だけを狙い撃ちできるため副作用が少ない利点があり、治療が困難な悪性脳腫瘍や頭頸部(とうけいぶ)がんなどの難治性がんに特に有効とされる。

 新設する研究センターでは、大阪府立大の切畑光統(きりはた・みつのり)特認教授(生命化学)を中心に、同大学と同社の研究員計約20人が開発に従事。BNCTの要となるホウ素薬剤が、がん細胞だけに取り込まれるように精度を高めるとともに、がんの種類に応じて有効な薬剤の研究開発も行う。

 11月末に工事を終え、来年4月から本格的に稼働する予定だ。
 切畑教授は「BNCTの研究をより一層進めるための情報発信拠点にしたい」と話している。

http://news.livedoor.com/article/detail/7961617/

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大阪府立大 中百舌鳥キャンパス
http://www.osakafu-u.ac.jp/info/campus/nakamozu.html
ステラファーマ
http://www.stella-pharma.co.jp/
BNCTとは 医用原子力技術研究振興財団
http://www.antm.or.jp/06_bnct/01.html



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