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リョコウバト

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1: 2014/09/03(水) 00:42:22.55 ID:???0.net
リョコウバト、100年ぶりの復活へ
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140902003&expand
Carl Zimmer for National Geographic News September 2, 2014

 100年前の9月1日、かつて強大な勢力を誇っていた1つの種が絶滅した。シンシナティ動物園で飼育されていたリョコウバトのマーサが29歳の生涯を終えた日だ。

 1800年代半ばまで、耳をつんざくような声で鳴くリョコウバトの群れがアメリカの東半分に何十億羽も生息していた。ところが、人間にはかなわなかったようで、急激に進歩した技術によってものの数十年で絶滅まで追い込まれた。

 絶滅から100年が経過した現在も、リョコウバトは象徴的な存在であり続け、技術的な偉業を目指す人々にひらめきを与えている。遺伝子工学やクローニングを組み合わせ、絶滅したリョコウバトをよみがえらせようと試みる研究チームもあれば、DNAの断片を解析し、今や謎に包まれてしまったその生態を再現しようという研究も進められている。

◆技術によるとどめの一撃(略。全文はソースにて)

◆DNAがリョコウバトをよみがえらせる

 こうして技術によって絶滅を迎えたリョコウバトだが、一部の科学者はその技術によってリョコウバトをよみがえらせることができると信じている。マーサが死んだ当時、生物学者は遺伝子がDNAでコードされていることすら知らなかった。今では、博物館に保存されているリョコウバトからDNAを抽出することさえできる。

 2012年、科学者のグループがリョコウバトのクローンを作成するプロジェクトを立ち上げた。たとえクローン作成がかなわなくても、遺伝子操作によってリョコウバトの形質を持つ鳥を作成したいと考えている。

 このプロジェクトに取り組むのは、カリフォルニア大学サンタクルーズ校のベン・ノバク(Ben Novak)氏らのグループだ。ノバク氏らは博物館にあるリョコウバトの標本から完全なゲノムを抽出することにいまだ成功していない。そこで、次善策に期待を掛けている。現存する別の鳥のゲノムを入れ替え、リョコウバトを生み出すという方法だ。

 リョコウバトに最も近い現生種はアメリカ西部に分布するオビオバトだ。博物館の標本から抽出したDNAの断片にリョコウバト固有の配列が含まれていれば、くさび形の尾や赤い胸、極度に社会的な行動といったリョコウバトの特質を再現できるかもしれないと、ノバク氏らは期待する。これらの特質を持つ現生種を調べれば、遺伝的な基盤を特定できる可能性もある。

 まず、リョコウバトによく似たゲノムを作成し、この操作されたDNAをオビオバトの胚の生殖細胞に挿入する。オビオバトが成熟、繁殖、産卵すれば、卵からかえるのはリョコウバトのひなという筋書きだ。少なくとも、在りし日のリョコウバトとそっくりな鳥が生まれるはずだ。

◆リョコウバトが残した教訓

 たとえリョコウバトをよみがえらせることができなくても、リョコウバトの絶滅が大きな教訓となり、現在の絶滅危惧種の保護に役立てることができると、ブロックスタイン氏は考えている。

 例えば、個体数が多いからといって絶滅の心配はないと考えるのは間違っている。「絶滅危惧種の分類は生態より個体数に基づいている」とブロックスタイン氏は説明する。個体数が数十億の種にも生物学的な弱点はあり、そこを突かれれば人間の圧力に負けてしまうかもしれない。

引用元: 【生物】リョコウバト、100年ぶりの復活へ [9/2]

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~~引用ここから~~

1: Cancer ★@\(^o^)/ 2014/06/19(木) 08:02:38.12 ID:???.net

リョコウバト絶滅の原因は人類だけではなかった
Sarah C. P. Williams, June 16, 2014 - 3:15pm

すでに絶滅したリョコウバトはかつて北アメリカに豊富にいて、何百万羽もの鳥の群れがドングリを探して飛んでいた。
http://news.sciencemag.org/sites/default/files/styles/thumb_article_l/public/sn-pigeon2.jpg

1914年に最後のリョコウバトが動物園で死ぬと、この種は人類が世界に劇的な影響力を持ちうることの教訓になった。しかし新しい研究によると、この鳥は最終消滅するまでの数百万年間に個体数の急増と急落を複数回経験したことが分かった。自然変動に対して個体数が敏感なことがこの種を絶滅しやすくしたのだと、著者たちは主張している。

「これはとても良い研究だ」とスミソニアン研究所自然史博物館(ワシントンD.C.)の古鳥類学者、ヘレン・ジェイムズ(Helen James)は話した(彼女は研究に関与していない)。
「この研究から学び取れることを使って種の絶滅リスクを判断する良い方法を作り始められたらいいと思う」

リョコウバトの英語名の"passenger pigeon"はフランス語で「通り過ぎる」を意味する"passager"に由来する名だ。1800年代にはリョコウバト(Ectopistes migratorius)は世界でもっとも数の多い鳥類だった。それは北アメリカでは全鳥類の4分の1以上を占め、個体数は30億から50億羽だった推測されている。この種は幅1マイル、長さ数マイルにもなる巨大な群れで移動し、地域の木の実を数日のうちに食べ尽くした。1914年に最後のリョコウバトが死ぬと、生態学者たちは絶滅の原因を森林破壊と乱獲のせいにした。この鳥は人間による消費と家畜の餌の両方に一般的な安い肉の材料となっていた。しかしこのストーリーに全員が納得したわけではなかった。

「我々はパズルの一部のピースが失われてるのではないかと考えた」と国立台湾師範大学(台北)の生物学者、洪志銘(Chih-Ming Hung)は話した。「人々がハトを一羽一羽◯していただけなら、棲息地の消失と合わせても、そんなに急速に数が減るのは考え難い」

洪と彼の共同研究者たちは世界中の博物館に保管されている4羽の保存状態の良いリョコウバトから小さな組織サンプルを収集した。最先端の遺伝学技術を使ってこの動物のDNAと、現生の近縁種であるイエバトのDNAの配列を解読した。洪のチームは両種の遺伝子を比較して、長年にわたってリョコウバト全体の個体数がどのように変化していたかを測定することができた。任意の時点で、小さな鳥類個体数は低い遺伝的多様性を意味する。

洪はヨーロッパ人が北アメリカに植民する前に、リョコウバトの個体数がすでに安定とはほど遠い状態だったことを発見した。過去100万年間に複数回の個体数減少と増大があり、ハトの数は最大で1000倍も変動していた。そのような大規模な変動はあらゆる種で普通に見られることではない。研究者たちは、このハトの主要な食糧源であるドングリの入手可能性が気候によってシフトすることが原因だと推測している。これらのシフトは個体数サイズの変動と一致していた。ただし彼らはその繋がりを立証することはできなかった。

>>2以降につづく

ソース:ScienceNOW(June 16, 2014)
Humans not solely to blame for passenger pigeon extinction
http://news.sciencemag.org/biology/2014/06/humans-not-solely-blame-passenger-pigeon-extinction

原論文:PNAS
Chih-Ming Hung, Pei-Jen L. Shaner, Robert M. Zink, Wei-Chung Liu, Te-Chin Chu, Wen-San Huang, and
Shou-Hsien Li. Drastic population fluctuations explain the rapid extinction of the passenger pigeon
http://www.pnas.org/content/early/2014/06/11/1401526111

参考:國立臺灣師範大學(2014-06-17)
台學者萃取古DNA ?開旅鴿滅絶百年謎團
http://pr.ntnu.edu.tw/newspaper/index.php?mode=data&id=19946


引用元: 【遺伝学】リョコウバト絶滅の原因は人類の活動だけではなかった


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