1: 伊勢うどんφ ★ 2014/03/18(火) 21:59:43.74 ID:???

 発生から3年がたつ東日本大震災の恐ろしさや、その他の悲惨な事故・事件などの記憶はできるだけ早く消し去りたいものだ。
そうした”恐怖記憶”は、イワシやサバ、カツオなどの青魚を多く食べることで弱まることが、最近の研究で分かってきた。

 国立精神・神経医療研究センターと日本水産の共同研究チームは、マウスを使った実験で、食べ物に含まれる「多価不飽和脂肪酸」の摂取バランスが、恐怖体験に基づいて形成される”恐怖記憶”の強さをコントロールすることを見出した。

 多価不飽和脂肪酸は脳の発達や機能に関わる物質で、脂肪酸の炭素との結合の仕方の違いによって大きく「オメガ(ω)3系」と「オメガ6系」の2種類に分けられる。

有効な「オメガ3系」脂肪酸

 研究チームは、オメガ3系と6系が異なる比率で含まれる数種類のエサを作り、それぞれのエサでマウスを6週間飼育した。
その後実験箱に入れ、電気ショックを与えて恐怖を体験させた。さらに再び同じ実験箱に入れ、それぞれのマウスが恐怖記憶によって動かず、すくんでいる状態の時間を測った。

 その結果、オメガ3系を豊富に含むエサを食べていたマウスは、脳内のオメガ3系の量が増加し、恐怖記憶が弱まることが分かった。
しかし、同時にオメガ6系も多量に含まれていると、恐怖記憶は弱まらなかったという。

 しかしこのことは、恐怖記憶を弱めるためには単に「オメガ3系をたくさん食べればよい」というものではないらしい。オメガ3系もオメガ6系もともに人体に必要な栄養素なので、オメガ6系の摂取量を抑えること。つまりは、オメガ3系とオメガ6系のバランスが「恐怖記憶を調節する鍵だ」という。
実験の範囲では、オメガ3系の摂取量は、オメガ6系の2~2.2倍が適正のようだ。

心臓病やうつ病にも効果的?

 オメガ3系の多価不飽和脂肪酸は「ドコサヘキサエン酸」(DHA)や「エイコサペンタエン酸」(EPA)、「αリノレン酸」など。
これらは青魚(イワシ、サバ、ニシン、ブリ、カツオ、マグロ、サケなど)やキャノーラ油、クルミなどに含まれる。
オメガ6系には「リノール酸」や「ガンマ・リノレン酸」「アラキドン酸」などがあり、大豆油やコーン油、ゴマ油、マーガリン、豚レバーなどに含まれる。

 他の研究では、オメガ3系のEPAやDHAには血中の中性脂質の濃度やコレステロール値も下げる働きがあるようだ。
さらにDHAは心臓病の危険性を減らし、アルツハイマー型痴呆やうつ病などの疾病にも有効との報告もある。

しかし望ましい摂取割合は…

 アメリカ心臓協会は2006年に、心臓病と闘う健康的な食事と生活スタイルのために、オメガ3系の多価不飽和脂肪酸を多く含む魚を、少なくとも週2回は食べることなどを勧告している。しかし厚生労働省「第6次改定日本人の栄養所要量」(2000~16年度)では、オメガ3系とオメガ6系の望ましい摂取割合は、健康人では1:4程度と、オメガ6系をオメガ3系の4倍の量に置いている。

 何をどのくらい食べていいものやら。日本の食文化、健康的な生活にも、きちんとした科学的な整理が求められている。

THE PAGE 3月17日 16時27分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140317-00000009-wordleaf-sctch



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