1: ボマイェ(埼玉県) 2013/11/19(火) 11:40:55.41 ID:DMzkJHu1P BE:1730904454-PLT(12050) ポイント特典

東北大学の黒木玄氏が“掛算の順序にこだわる教え方”に関して意見表明をしろとツイッターで呼びかけていた*1ので、微力ながら“掛算の順序にこだわる教え方”への反対意見を表明をしてみたい。

“掛算の順序にこだわる教え方”と言われても理解できない人が多いと思うが、小学校の算数で問題文と数式の構造を強く結びつける教え方だ。
例えば1個100円のリンゴが5個ありその総計金額を求める場合、100×5=500と立式するのが正解になり、5×100=500が不正解になる。わけが分からない? ─ 私も良く分からない。

驚くべきことに、最近の小学校では交換法則(可換則)を教えた上で“掛算の順序にこだわる教え方”を続けているそうだ。
毎年、秋口になると意味不明なバツを子供がもらっていると話題になる*2。ここ数日は、以下のような怪しい授業ガイドが出回っていた。
no title

http://2.bp.blogspot.com/-RLchgizt7kU/Uop0W8YGFRI/AAAAAAAAL4g/WRpDWbei0gM/s400/%E7%A2%BA%E3%8B%E3%81%E9%93%E5%A0%B4.jpg

xとyと言う変数を使っているので小学6年生に教える内容のようだ。「常に式の意味をしっかりと意識させることが大事である」と書いてあるのだが、わけがわからない。
冗談抜きで理解不能なルールが出来上がっているようだ。

彼らはx円のノート8冊の代金はx+x+x+x+x+x+x+x円と考えるらしい。加法から乗法を教えるのは分かる。しかし、x+x+x+x+x+x+x+xをx×8と表記するのはありで、8×xと表記するのは無しと言うのは理解できない。「8円のノートx冊」の意味にならないから。日本語でも「x円のノート8冊の代金」は「8冊のx円のノートの代金」と書き換えることもできる。

また、交換法則を教えてある以上、x×8と8×xを同値と見なさないのは教育内容と合致しない。x×8=yが自然でy=x×8が不自然と言うのも、等式の意味から理解し難い主張だ。

学習指導要領では推奨されていないのだが、教科書の出版社と小学校教師に支持されている。内輪で指導方法を模索しているうちに奇妙な流儀が定着したのだと思うが、教育効果が高い根拠も無さそうだし、世間で通用する知識でもないし、中学校以降の教育にもつながらない。
自浄作用が働かない以上は、文部科学省が介入すべき状態であるように思える。思想の自由などにも関係ないし。

オカルト教育ですよ、これ。
http://blogos.com/article/73955/



1個100円のりんごが5個あります 5×100=500←まちがい 100×5=500←せいかい!の続きを読む