1: 一般人φ ★ 2013/10/05(土) 15:55:39.17 ID:???

 京都大学瀬戸臨海実験所(和歌山県白浜町)の久保田信准教授(60)ら日中共同研究チームが、世界最古となるクラゲの祖先化石を発見したと、アメリカの電子ジャーナル専門誌「プロスワン」に発表した。最古の化石は中国・陝西(せんせい)省にあるカンブリア紀初期(約5億4千万年前)の地層から見つかった。7個体あって、すべてが直径0・5ミリほどの極小化石。

 チームは久保田准教授や中国西北大学の韓健(ハン・ジアン)准教授を中心とした7人。

 化石の外部を走査電子顕微鏡で調べ、内部はCTスキャンで精査し、現存するアンドンクラゲやハブクラゲなどの立方クラゲ類の祖先であることを突き止めた。さらに、大きさは極めて小さい種だが、現存クラゲより非常に複雑な構造であることも分かった。クラゲの体の95%は水分でできており、骨もないことから本来は化石として残らない。今回、奇跡的に立体的な化石として残ったのは、太古の海に生きていたバクテリアがクラゲを分解する際、ヒトの歯と同じリン酸カルシウムに変化したためという。

 久保田准教授は「最も高等なクラゲ類の祖先が、こんなにも古い時代から生きていたのは驚きである。
その古代クラゲの構造は複雑で、生活史も現存する立方体のクラゲと大きく異なる可能性がある」と指摘する。

 同チームは、以前から小山のような岩を砕いて塩酸で溶かし、時間をかけて極小な化石を探してきた。
2年前にもイソギンチャクやサンゴの最古の祖先化石を発見して発表している。

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▽記事引用元 紀伊民報(2013年09月30日更新)
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=260712

▽PLOS ONE
「Early Cambrian Pentamerous Cubozoan Embryos from South China」
http://www.plosone.org/article/info:doi/10.1371/journal.pone.0070741



【古生物】中国陝西省で最古のクラゲ化石発見/京大日中共同研究チームの続きを読む