1: 2015/04/03(金) 01:45:25.53 ID:???.net
掲載日:2015年4月2日
http://www.zaikei.co.jp/article/20150402/243529.html

 東京大学の岡田泰和助教らの研究チームは、女王アリと働きアリとの間に生じる序列関係と行動の違いが、脳内のドーパミン量の変化によって生じることを明らかにした。

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 アリの社会では産卵を独占する女王と、自身では繁殖をせず、女王の子供の養育に生涯を捧げる働きアリが共同で生活している。一般にアリの巣内の序列関係は頻繁に変化し、順位構造を実験的に制御することも難しいため、これまで、順位と行動をつなぐ生物学的実体は多くが未解明のままであった。

 今回の研究では、メスのアリが翅を保持するか・切られるかが順位闘争の勝ち・負けの目印となるトゲオオハリアリについて調べたところ、翅を保持するアリ(将来の女王アリ)は翅を失ったアリ(将来の働きアリ)よりも脳内のドーパミン濃度が高くなり、順位が決定した後7日で勝ったアリと負けたアリの間にドーパミン濃度に明瞭な差が見られることが分かった。さらに、翅を切られた働きアリにドーパミンを人為的に投与することで卵巣の発達を人為的に誘導できたため、アリではドーパミンが繁殖を促進することが明らかになった。

 これは、ドーパミンが社会的順位によって生じる生理的な変化の主要なしくみを担っており、結果的に女王アリと働きアリの行動の違いをもたらしていることを示唆している。

続きはソースで

 なお、この内容は「Journal of Experimental Biology」に掲載された。

<画像>
羽化したメス(中央)が女王アリに翅をかみ切られようとするところ(東京大学の発表資料より)
http://www.zaikei.co.jp/files/general/2015040212194990big.jpg

<参照>
日経プレスリリース - 東大、アリ社会の“序列”脳内のドーパミンが制御
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=383763&lindID=5

Social dominance and reproductive differentiation mediated by the dopaminergic signaling in a queenless ant
http://jeb.biologists.org/content/early/2015/02/11/jeb.118414.abstract

引用元: 【生物】アリ社会の序列は脳内ドーパミンに制御されている―東大

アリ社会の序列は脳内ドーパミンに制御されている―東大の続きを読む