1: 伊勢うどんφ ★ 2014/02/25(火) 22:32:39.86 ID:???

地球上で見つかっている最古の鉱物の微粒子は44億年前のものであることが年代測定で判明し、地球の幼年期と地球がどのようにして生命を育むようになったかを解明する上での手掛かりとなったとする研究論文が23日、発表された。

地球は特異な存在か?

 今回の研究では、地球誕生後のマグマの海で覆われた「火の玉状態」の期間が、これまで考えられていたよりも短かったことが明らかになったという。

 地球は約45億年前に形成されたと考えられているが、その幼年期に関して、特に溶岩の海が固まって地殻ができ、液体の水が生じるほど地球が冷えた時期については、ほとんど解明されていない。

 これまで、地球の冷却については、6億年もの期間が必要だっただろうとの仮説も立てられていた。

 しかし過去数十年の間に見つかった複数のジルコン結晶の一部は44億年前のものと推定されており、この仮説は疑問視されていた。
ただ、この鉱物の年齢が完全に証明されるまでには至ってはいなかった。

 研究論文の筆者らは、オーストラリア・ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州のジャック・ヒルズ(Jack Hills)地方で採集されたジルコン粒子が、約43億7400年前の地殻の形成と同時に結晶化したことの確証が今回の最新の研究で得られたとしている。

 これは、地球を含む太陽系内の惑星が形成されてから約1億6000万年後に相当する。プレスリリースによると「これまで考えられていたよりもかなり早い時期」だという。

■地質学的な情報の宝庫「ジルコン」

「冥王代(Hadean)」として知られる地質時代に地殻が形成されてから間もなく液体状態の水、海、水圏(惑星上の水すべてを含めた集まり)が形成されるほど温度が低くなったとする「冷たい原始地球」説を今回の研究結果はさらに有力なものにしている。

 論文の共同執筆者で、米ウィスコンシン大学マディソン校(University of Wisconsin-Madison)の地球化学者、ジョン・バレー(John Valley)氏は、この研究は、43億年前の地球に水圏、そして生命がその後まもなく存在していたとのわれわれの結論をさらに裏付けるものとなったと説明する。

 研究では、「原子プローブ断層撮影法(APT)」と呼ばれる最新技術を使って内部に含まれる個々の鉛原子を測定し、鉱物の微小な断片の年齢を正確に判定した。

 ジルコンは耐久性が高く、数十億年に及ぶ浸食にも耐えて化学的性質が変化しない。そうした理由から、ジルコンの内部には地質学的な情報が豊富に含まれている。

 ジルコンは年代が新しい岩石の中に閉じ込められていたり、砂の中に混じっていたりする。

 バレー氏は、地球が冷えた時期に関する今回の新知識が「他の生命居住可能惑星がどのようにして形成されたかを理解する一助にもなるかもしれない」と述べている。

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AFP=時事 2月24日 8時40分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140224-00000005-jij_afp-sctch

John W. Valley, et al.
Hadean age for a post-magma-ocean zircon confirmed by atom-probe tomography
Nature Geoscience (2014) doi:10.1038/ngeo2075
http://www.nature.com/ngeo/journal/vaop/ncurrent/full/ngeo2075.html



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