1: 2016/01/22(金) 07:51:09.47 ID:CAP_USER.net
古代ローマ期の英国に中東から来た男、剣闘士か | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/012100022/
英国イングランド北部に位置する町ヨークは、かつてローマ帝国が辺境に建設した主要な植民地の一つだった。
この地にあるローマ時代の墓地から出た人骨を分析した結果、当時のヨークでは地元出身者だけでなく、はるか遠方からの移住者も行き交っていたことが分かった。
(参考記事:「イングランド、地中に眠る騎士の財宝」)
研究成果は、1月19日付の科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載された。
アイルランドにあるダブリン大学トリニティ・カレッジの遺伝学者ダン・ブラッドリー氏らの研究チームは、墓地から見つかった7つの頭骨にある、内耳を収める高密度の骨からDNAを採取して分析。
その結果、6人には現在のウェールズに住む人々と一致するDNAがみられた。だが残る1人の出身地は、研究者たちにとって予想外だった。ずっと遠い、ローマ帝国の反対側だったのだ。
「遺伝的に最も近いのはパレスチナかサウジアラビア出身の人々です」とブラッドリー氏は話す。「ヨーロッパ人でないことは間違いありません」
DNA分析の裏付けを取るため、英レディング大学のグンドゥラ・ミュルドナー氏は、人骨の歯に残った化学的痕跡を詳しく調べた。
すると、ウェールズ人に近い6人と、残りの1人は明らかに異なっていた。
「この『中東から来た男』の違いは際立っています。この人物は暑く乾燥したどこかの地からここへ移ってきました」とミュルドナー氏は話す。
「最も考えられるのはナイル川周辺か、それに近い環境の場所でしょう。正確に特定することはできませんが、中東のどこかです」
碑銘や文献史料、その他の証拠から、ローマ帝国では上流階級の人々がしばしば帝国内を移り住んでいたことが分かっている。
ヨークには、象牙の腕輪を付けたローマ時代のアフリカ系女性も葬られているほどだ。(参考記事:「古代ローマ、女剣闘士は実在した?」)
ヨークの人骨はこれまでにも注目を集めていたが、ブラッドリー氏らの研究はその理解をさらに進めた。今回分析されたものを含め、多くの人骨が2004年に出土。
彼らが埋葬されていた墓地は、かつてエボラクムと呼ばれた都市の外れに当たる。ローマ軍の要塞を備えたエボラクムは、1800年前のローマ属州ブリタニアでは屈指の植民地だった。
続きはソースで
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/012100022/
英国イングランド北部に位置する町ヨークは、かつてローマ帝国が辺境に建設した主要な植民地の一つだった。
この地にあるローマ時代の墓地から出た人骨を分析した結果、当時のヨークでは地元出身者だけでなく、はるか遠方からの移住者も行き交っていたことが分かった。
(参考記事:「イングランド、地中に眠る騎士の財宝」)
研究成果は、1月19日付の科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載された。
アイルランドにあるダブリン大学トリニティ・カレッジの遺伝学者ダン・ブラッドリー氏らの研究チームは、墓地から見つかった7つの頭骨にある、内耳を収める高密度の骨からDNAを採取して分析。
その結果、6人には現在のウェールズに住む人々と一致するDNAがみられた。だが残る1人の出身地は、研究者たちにとって予想外だった。ずっと遠い、ローマ帝国の反対側だったのだ。
「遺伝的に最も近いのはパレスチナかサウジアラビア出身の人々です」とブラッドリー氏は話す。「ヨーロッパ人でないことは間違いありません」
DNA分析の裏付けを取るため、英レディング大学のグンドゥラ・ミュルドナー氏は、人骨の歯に残った化学的痕跡を詳しく調べた。
すると、ウェールズ人に近い6人と、残りの1人は明らかに異なっていた。
「この『中東から来た男』の違いは際立っています。この人物は暑く乾燥したどこかの地からここへ移ってきました」とミュルドナー氏は話す。
「最も考えられるのはナイル川周辺か、それに近い環境の場所でしょう。正確に特定することはできませんが、中東のどこかです」
碑銘や文献史料、その他の証拠から、ローマ帝国では上流階級の人々がしばしば帝国内を移り住んでいたことが分かっている。
ヨークには、象牙の腕輪を付けたローマ時代のアフリカ系女性も葬られているほどだ。(参考記事:「古代ローマ、女剣闘士は実在した?」)
ヨークの人骨はこれまでにも注目を集めていたが、ブラッドリー氏らの研究はその理解をさらに進めた。今回分析されたものを含め、多くの人骨が2004年に出土。
彼らが埋葬されていた墓地は、かつてエボラクムと呼ばれた都市の外れに当たる。ローマ軍の要塞を備えたエボラクムは、1800年前のローマ属州ブリタニアでは屈指の植民地だった。
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引用元: ・【考古学】古代ローマ期の英国に中東から来た男、剣闘士か 遺骨のDNAを分析、古代ローマの国際色を物語る
古代ローマ期の英国に中東から来た男、剣闘士か 遺骨のDNAを分析、古代ローマの国際色を物語るの続きを読む