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哺乳類

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1: 伊勢うどんφ ★ 2013/11/29(金) 21:22:06.05 ID:???

ゾウ、サイ、ラクダなどの大型の草食性哺乳類の一部は、食事だけでなく排便も集団で行っている。
これまで研究者らは、集団での排便には重要な機能がいくつかあると推測してきた。
1つは、新たな寄生虫の発生を防ぐための衛生面の機能であり、もう1つは、獲物を求めてさまよっている捕食動物を大勢で監視するための安全面の機能だ。

 だが、英科学誌ネイチャー(Nature)系サイト「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に発表された論文が提示している新しい証拠は、この「共同便所」が非常に古い歴史を持っており、これらの哺乳類が登場する以前から存在していたことを示唆している。

 アルゼンチンの国家科学技術研究委員会(National Council of Scientific and Technical Investigation、CONICET)のルーカス・フィオレッリ(Lucas Fiorelli)氏率いる研究チームは、同国北西部で発掘された大量の化石化した「ふん」について報告している。

 研究チームは、全長が0.5~35センチほどの大きさの、3万個にも及ぶふんの数を集計した。中にはこの古代の排せつ物が1平方メートル当たり最大100個も堆積している場所もあった。

 その結果、この「共同便所」が2億4000万年のものであることが判明した。
これは、これまでの最古の記録からちょうど2000万年さかのぼることになる。

 さらに、ふんを詳細に調べたところ、これを堆積させたのは、初期恐竜と共存していた「大型草食(megaherbivore)」爬虫(はちゅう)類のディキノドン類(Dicynodontes)の一種に他ならないことが明らかになった。

「これは、非哺乳類脊椎動物に大型草食動物の共同便所があった世界初の証拠であり、このような哺乳類型の行動が哺乳類の遠い親戚にも存在したことを示している」と論文は述べている。

images (2)

AFPBB 2013年11月29日 10:55
http://www.afpbb.com/articles/-/3004155

Scientific Reports
The oldest known communal latrines provide evidence of gregarism in Triassic megaherbivores
http://www.nature.com/srep/2013/131128/srep03348/full/srep03348.html



【生態】草食動物の「集団排せつ」、古代爬虫類も行っていた可能性/アルゼンチン研究の続きを読む

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1: ◆HeartexiTw @胸のときめきφ ★ 2013/11/13(水) 23:24:41.74 ID:???0 BE:1097347384-PLT(12557)

1992年に発見されたが、生きた姿がまれにしか確認されていない「幻の動物」サオラが今年9月、ベトナム中部の山岳地帯の森林で撮影された。
世界自然保護基金(WWF)が13日までに写真を発表した。
生きた姿としては99年にラオスで撮影されて以来の写真という。

サオラはウシ科の哺乳類で、長くとがった2本の角と顔の白い線などが特徴。
WWFによると、92年にラオス国境に近いベトナム中部の森林で初めて発見された。

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*+*+ 産経ニュース +*+*
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131113/asi13111323050006-n1.htm



「幻の動物」サオラが撮影された…生きた姿は1999年以来 - ベトナムの続きを読む

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1: 一般人φ ★ 2013/11/08(金) 23:16:57.09 ID:???

 カモノハシは毒を持ち、アヒルのようなクチバシを備えていて卵を産むが、哺乳類に分類される。それだけでも奇抜だが、そのうえかつては現存種の2倍以上の体格のものが存在していたことが、最新の研究で分かった。

 約500~1500万年前、オーストラリアの森の中の淡水の水辺で、体長約1メートルのカモノハシが泳ぎ回っていたことが最新の論文で報告された。現代のカモノハシは体長40センチほどと小型のイエネコ程度の大きさなので、比較するとかなり大型である。この新種にはObdurodon tharalkooschildという学名がつけられた。

 今回の新種の復元につながったのは、世界遺産にも指定されているクイーンズランド州北西部のリバーズレー哺乳類化石地域で採集された石灰岩の中から数年前に発見されていた1本の歯であった。

 この化石は、しまいこまれたまま忘れられていた。これを2012年に棚の中から再発見したのが、今回の研究を率いたレベッカ・ピアン(Rebecca Pian)氏である。ピアン氏はニューヨーク市にあるコロンビア大学の博士課程の学生で、当時はオーストラリアのニューサウスウェールズ大学に留学中だった。

 ピアン氏はこの歯を一目見て、何かおかしいと感じた。これまでに見つかっているどんなカモノハシの歯よりも大きかったからだ。これを精査するうちに「ちょっと待って、この歯は大きいだけじゃない、ほかにもかなり変わっている」と言わずにいられなかったとピアン氏は振り返る。論文の共著者となったマイク・アーチャー(Mike Archer)氏に見せたところ、アーチャー氏もすぐにこれが新種であることを認めた。

 この歯にはカモノハシの歯だけが備えるとされる特徴が明確に示されていた。だがそれだけでなく、これまでカモノハシでは確認されたことのない複数の突起やうねもあった。この歯の持ち主であった個体の大きさを推測するため、ピアン氏らはほかのカモノハシの歯の大きさを基準にして大まかな計算を行った。

 すると、この個体はこれまでに確認されているどんなカモノハシよりも大型であることが分かった。
チームの発見は、これまで考えられていたカモノハシの進化の歴史を揺るがすものであった。

(>>2以降に続く)

▽画像  新生代の中期から末期にかけて生息していたと見られる、巨大な歯を持つカモノハシの想像図。強力な歯を有していたため、ハイギョ(肺魚)や小型のカメを口にしていた可能性がある。右上の写真は今回発見された下顎第一大臼歯のタイプ標本。
Reconstruction by Peter Schouten
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http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_images/platypus-fossil-largest_73108_600x450.jpg

▽記事引用元 ナショナルジオグラフィックニュース(November 6, 2013)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20131106001



【古生物】巨大なカモノハシの新種、化石を発見の続きを読む

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1: 一般人φ ★ 2013/09/04(水) 00:39:22.38 ID:???

最初の哺乳類は、2億2500万年以上前の三畳紀に登場した。これらの初期の哺乳類は、小さなトガリネズミのような形をしており、イングランドからはMorganucodon、南アフリカからはMegazostrodon、そして中国からはBienotheriumの化石として見つかっている。

これらの初期の哺乳類はこれまでの動物にはない特徴のある歯(切歯、犬歯、臼歯)と大きな脳を持ち、おそらく温血動物で、毛におおわれていたものと考えられている。こうした特徴の全ては、かれらの先祖の爬虫類にはなかったもので、これらの特徴が今日に至る哺乳類の大きな成功をもたらした。

しかし、University of Lincoln、National Museum in Bloemfontein、University of Bristol の共同研究チームによる新しい研究成果は、こうした特徴の全ては、突然、形成されたものではなく、長期の歴史のなかから生まれてきたものであり、おそらく最初の哺乳類は、海洋生物の90%と陸上生物の70%が喪失したペルム紀末の生命の大量絶命の結果として生まれた可能性があることを示した。

この研究のリードオーサーを務めたUniversity of LincolnのDr Marcello Rutaは「大量絶滅は一見するとネガティブなものであるように思えるかもしれない。しかし、ペルム紀末の生命の大量絶命の場合、キノドン類(cynodont therapsids)のような大量絶滅が起きる前にはとても少数しかいなかった種類が、その後の三畳紀には、草食から肉食まで多くのニッチな分野において適応を果たしたのです」と述べる。

「三畳紀を通じてキノドンはcynognathiansとprobainognathiansの2つの別のグループに分離した。
前者は主に草食で、後者は主に、肉食となる。そして、この2つの種類は隆盛と減少をランダムに繰り返しながら徐々に拡大していったのです。そして最終的には、probainognathians はもっとも多様性があり、適合能力のある動物と進化し、それが、大量絶滅の2500万年後の最初の哺乳類の隆盛へとつながったのです」とNational Museum in BloemfonteinのDr Jennifer Botha-Brinkは述べている。

▽記事引用元 ScienceNewsline(August 28, 2013.)
http://jp.sciencenewsline.com/articles/2013082815120015.html

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▽ブリストル大学プレスリリース(英文)
http://www.bristol.ac.uk/news/2013/9690.html

▽Proceedings of the Royal Society B
「The radiation of cynodonts and the ground plan of mammalian morphological diversity」
http://rspb.royalsocietypublishing.org/content/280/1769/20131865.abstract



【古生物】世界の終わりは来なかった、なぜ生命の大絶滅が哺乳類の成功をもたらしたのか?/英研究の続きを読む

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1: 一般人φ ★ 2013/08/17(土) 20:56:46.67 ID:???

【8月16日 AFP】(写真追加)テディベアとアライグマを掛け合わせたような見た目の新種の小動物を、南米アンデス山脈の高地で発見したと、米スミソニアン協会国立自然史博物館(Smithsonian Institution National Museum of Natural History)のチームが15日、 国際動物学誌ズーキーズ(ZooKeys)に発表した。
西半球で肉食哺乳類の新種が見つかったのは35年ぶりという。

 膝の上に乗るサイズのこの小動物は、研究チームによると実は長年各地の動物園や博物館で展示され、エクアドルやコロンビアの森林にも生息していたものの、やや大型のアライグマ科の動物「オリンゴ」と同一種だと勘違いされていた。しかし、オリンゴとは繁殖行動を一切せず、何かがおかしいとみて研究を進めた結果、アライグマや中南米産の小動物キンカジュー、オリンゴと同じアライグマ科の最小の種だと判明したという。

「オリンギト」(小さなオリンゴの意)と呼ばれるこの新種動物には、「Bassaricyon neblina」との学名が付けられた。
大きな丸い目と小さなかぎ爪を持ち、枝を伝って木から木へと飛び移ることができるオリンギトは、主に果実を餌としているが、昆虫も食べるという。体重は約1キログラム。夜行性で、木の上で生活することを好み、1回の出産で1匹の子しか産まないという。

 研究チームは約10年かけ、博物館にあるオリンギトの標本が採取された場所が、オリンゴの生息地よりも高い海抜1500~2700メートルの高地だったことを突き止めた。DNA分析でも、オリンギトとオリンゴが別の種だとの結果が得られた。

 オリンギトは、オリンゴよりも体が小さく、頭部と歯の形状も異なる。また、オレンジがかった茶色の体毛はオリンゴより長く、密集して生えている。

 研究チームは、野性のオリンギトが今も生息しているかどうか確かめるために南米を訪れ、西アンデス山系の雲がかった高地の森に多数のオリンギトを発見した。

 ただ、研究チームによるとオリンギトの従来の生息地は、既に42%が農地か住宅地として開発されてしまっているという。
研究チームのクリストファー・ヘルゲン(Kristofer Helgen)氏は、「アンデスの高地森林帯は危機に瀕した生物が数多く暮らす唯一無二の世界だ。オリンギトが大使となって、エクアドルとコロンビアの高地森林帯に世界が関心を持つようになればうれしい」と話している。(c)AFP/Kerry SHERIDAN

▽画像 米スミソニアン協会(SmithsonianInstitution)が公開した新種のアライグマ科の小動物オリンギトの写真(撮影日不明)。
(c)AFP/MarkGurneyforSmithsonianviaGettyImages
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http://img.afpbb.com/i-img/image_for_msafari.php?article_id=11197602&mode=normal_detail&.jpg
他の写真は記事引用元をご覧ください。

▽記事引用元 AFPBB News( 2013年08月16日 11:05)
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2962040/11197602


▽ZooKeys
「Taxonomic revision of the olingos (Bassaricyon), with description of a new species, the Olinguito」
http://www.pensoft.net/journals/zookeys/article/5827/abstract/taxonomic-revision-of-the-olingos-bassaricyon-with-description-of-a-new-species-the-olinguito



【生物】テディベア似の新種小動物「オリンギト」、南米の森で発見/米スミソニアン協会国立自然史博物館の続きを読む

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1: 一般人φ ★ 2013/08/03(土) 12:53:30.87 ID:???

爬(は)虫類の脳が作られるスピードは、哺乳類や鳥類などよりもかなり遅いことが、京都府立医科大学の野村真・准教授らの研究で分かった。神経細胞の増殖に関わるある種の情報伝達系の作用の違いによるもので、脊椎動物の脳の起源や巨大化した進化の解明などにつながる研究成果だという。
論文は英科学誌『ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)』(オンライン版、25日)に掲載された。


研究グループは、爬虫類の中でも例外的に1年中繁殖が可能で、多くの卵を産卵するマダガスカル産の地上性ヤモリ「ソメワケササクレヤモリ」に注目し、脳の外側にある大脳皮質という領域の形成過程を調べた。
哺乳類や鳥類は体重に対して大きな脳をもっており、とくに大脳皮質が進化の過程で大きくなったとされる。


その結果、大脳皮質の形成期間における幹細胞の分裂頻度は、ヤモリが哺乳類のマウス、鳥類のニワトリに比べて低く、ゆっくり分裂することが分かった。また、神経細胞が作られるスピードも、マウスやニワトリは1日ほどで5割が完了するのに対し、ヤモリは4日間で約35%しか完了せず、非常に遅かった。大脳皮質の形成期間は、マウスとニワトリは受精(あるいは産卵)から誕生(あるいはふ化)までの約20日間のうち約10日間だが、ヤモリは産卵からふ化までの60日間のうち2週間ほどと短かった。


さらに分子レベルで調べたところ、神経細胞の分化・増殖を抑制する「ノッチシグナル」という情報伝達系の仕組みが、ヤモリでは強く働いていることが分かった。逆にノッチシグナルを阻害する遺伝子を電気パルスによってヤモリの脳に入れたところ、神経細胞の産生率を増加させることができた。これは爬虫類の脳に対して行った、世界初の遺伝子操作だという。


ヤモリやトカゲなどの爬虫類は、哺乳類や鳥類とともに「羊膜(ようまく)類」というグループに属する。
これは受精卵が成長するときに、母の胎内や卵の中で羊水の入った羊膜に包まれているからで、共通の先祖生物が海中で生活していたときの“進化の名残り”ともいわれる。かつては同じ仲間だった哺乳類と鳥類、さらに哺乳類のうちでも、なぜヒトだけが脳を巨大化させたのか。今回の研究はそうした進化の問題や、脳の発生を妨げる遺伝子疾患の解明や治療法の研究などにつながることが期待されるという。


研究成果は、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業・ 個人型研究(さきがけ)「細胞機能の構成的理解と制御」研究領域における研究課題「進化的・構成的アプローチによる哺乳類型大脳皮質層構造の再設計」によって得られた。

▽図 脳皮質が形成される期間と細胞分裂の頻度。マウス、ヤモリ、トリで比較した。
(提供:いずれも京都府立医科大学
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http://scienceportal.jp/news/daily/1308/images/130801_img2_w500.jpg

▽記事引用元 サイエンスポータル(2013年8月1日)
http://scienceportal.jp/news/daily/1308/1308011.html

▽科学技術振興機構プレスリリース
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20130725-2/

▽Nature Communications
「Changes in the regulation of cortical neurogenesis contribute to encephalization during amniote brain evolution」
http://www.nature.com/ncomms/2013/130725/ncomms3206/full/ncomms3206.html



【発生/進化】爬虫類の脳はスローペースで作られる、哺乳類の脳巨大化の進化起源に迫る/京都府立医大の続きを読む

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