1: 2016/08/11(木) 21:23:32.21 ID:CAP_USER
人類のアメリカ大陸到達、移動ルートは沿岸部 研究で新説 (AFP=時事) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160811-00000037-jij_afp-sctch
http://amd.c.yimg.jp/im_siggFT5ShaCon_gRdOTLPH2dyQ---x900-y801-q90/amd/20160811-00000037-jij_afp-000-3-view.jpg
【AFP=時事】アメリカ大陸に初めて到達した人々が、その移動経路として長年考えられてきた「内陸部の氷床の隙間にできた回廊」を通らなかった可能性があるとする研究論文が10日、発表された。
論文は、おそらく1万5000年前ごろに「新世界」に渡ったわれわれの祖先は、それまで覆っていた氷が既に消え、食糧となる動植物が生息可能となっていた太平洋沿岸部を移動したことが考えられるとしている。正確な移動経路や時期については、臆測の域を出ていない。
しかし、英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された研究結果によると、教科書に記載されている移動経路は誤りであることだけは確実だという。
科学者らはこの数十年間、アメリカ大陸に初めて足を踏み入れた人類について、約1万4500年前にコルディエラ氷床とローレンタイド氷床の間に、大陸を南北に貫くように開いた全長1500キロメートルの回廊を移動したと考えてきた。移動の時期は、開通から約1000年後とみられている。
移動したとされる人類の中には、1万3000年以上前の考古学資料で初めてその存在が確認されたクロービス人も含まれている。
しかし、論文の主執筆者で、デンマーク・コペンハーゲン大学(University of Copenhagen)地理遺伝学センター(Centre for GeoGenetics)研究員のミッケル・ペデルセン(Mikkel Pedersen)氏は、こうした仮説は成立しないと指摘する。
同氏によると、人類が移動できるような回廊ができたのは約1万2600年前とみられ、当時この周辺に動植物が生息していた形跡は皆無なのだという。すなわち、人類が長く険しい氷の断崖の隙間を移動する間、食べるものが何もなかったことを意味するというのだ。
また、人類が初めてアメリカ大陸に到達した時期については、それよりも早い、少なくとも1万4500年前とする別の研究論文も発表されているため、科学者らは沿岸部移動説の可能性をより詳しく調べる必要に迫られていた。
■食物連鎖の「層」を調べるアプローチ
今回の研究で、ペデルセン氏と研究チームは、堆積物の中から、「ある特定」の植物や動物の遺伝子を探すというこれまでの標準的なアプローチではなく、微生物や菌類、さらには植物やほ乳類に至るまでの食物連鎖の「層」を調べる別のアプローチを採用した。
研究チームが堆積物のコアサンプルの採取場所として選んだのは、かつて内陸廊下の「難所」だったとされる場所だ。その一部は現在、カナダ・ブリティッシュコロンビア(British Columbia)州のチャーリー湖(Charlie Lake)の下に沈んでいる。
研究チームは、ここからサンプルを採取し、放射性炭素年代測定法で調べたところ、約1万2600年前までは、この周辺地域に生物がほぼ存在していなかったことが判明した。
ただ、生態系は急速に変化する。以降、数百年以内にはヤマヨモギなどの草が生い茂るようになり、その後は、バイソンやケナガマンモスなども生息するようになった。そして、約1000年後には、一帯には木々が生い茂り、ヘラジカなどの動物が数多く生息する自然豊かな場所へと変化していったという。
今回の研究結果について、英ノッティンガム大学(University of Nottingham)のスザンヌ・マクゴワン(Suzanne McGowan)氏は、太古の世界へと扉を開き、人類がいかにしてアメリカ大陸に到達したかについての重要な再考察の礎(いしずえ)となったとコメント。沿岸移動説の可能性も高まったと指摘している。【翻訳編集】 AFPBB News
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【AFP=時事】アメリカ大陸に初めて到達した人々が、その移動経路として長年考えられてきた「内陸部の氷床の隙間にできた回廊」を通らなかった可能性があるとする研究論文が10日、発表された。
論文は、おそらく1万5000年前ごろに「新世界」に渡ったわれわれの祖先は、それまで覆っていた氷が既に消え、食糧となる動植物が生息可能となっていた太平洋沿岸部を移動したことが考えられるとしている。正確な移動経路や時期については、臆測の域を出ていない。
しかし、英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された研究結果によると、教科書に記載されている移動経路は誤りであることだけは確実だという。
科学者らはこの数十年間、アメリカ大陸に初めて足を踏み入れた人類について、約1万4500年前にコルディエラ氷床とローレンタイド氷床の間に、大陸を南北に貫くように開いた全長1500キロメートルの回廊を移動したと考えてきた。移動の時期は、開通から約1000年後とみられている。
移動したとされる人類の中には、1万3000年以上前の考古学資料で初めてその存在が確認されたクロービス人も含まれている。
しかし、論文の主執筆者で、デンマーク・コペンハーゲン大学(University of Copenhagen)地理遺伝学センター(Centre for GeoGenetics)研究員のミッケル・ペデルセン(Mikkel Pedersen)氏は、こうした仮説は成立しないと指摘する。
同氏によると、人類が移動できるような回廊ができたのは約1万2600年前とみられ、当時この周辺に動植物が生息していた形跡は皆無なのだという。すなわち、人類が長く険しい氷の断崖の隙間を移動する間、食べるものが何もなかったことを意味するというのだ。
また、人類が初めてアメリカ大陸に到達した時期については、それよりも早い、少なくとも1万4500年前とする別の研究論文も発表されているため、科学者らは沿岸部移動説の可能性をより詳しく調べる必要に迫られていた。
■食物連鎖の「層」を調べるアプローチ
今回の研究で、ペデルセン氏と研究チームは、堆積物の中から、「ある特定」の植物や動物の遺伝子を探すというこれまでの標準的なアプローチではなく、微生物や菌類、さらには植物やほ乳類に至るまでの食物連鎖の「層」を調べる別のアプローチを採用した。
研究チームが堆積物のコアサンプルの採取場所として選んだのは、かつて内陸廊下の「難所」だったとされる場所だ。その一部は現在、カナダ・ブリティッシュコロンビア(British Columbia)州のチャーリー湖(Charlie Lake)の下に沈んでいる。
研究チームは、ここからサンプルを採取し、放射性炭素年代測定法で調べたところ、約1万2600年前までは、この周辺地域に生物がほぼ存在していなかったことが判明した。
ただ、生態系は急速に変化する。以降、数百年以内にはヤマヨモギなどの草が生い茂るようになり、その後は、バイソンやケナガマンモスなども生息するようになった。そして、約1000年後には、一帯には木々が生い茂り、ヘラジカなどの動物が数多く生息する自然豊かな場所へと変化していったという。
今回の研究結果について、英ノッティンガム大学(University of Nottingham)のスザンヌ・マクゴワン(Suzanne McGowan)氏は、太古の世界へと扉を開き、人類がいかにしてアメリカ大陸に到達したかについての重要な再考察の礎(いしずえ)となったとコメント。沿岸移動説の可能性も高まったと指摘している。【翻訳編集】 AFPBB News
引用元: ・【人類学/古生態学】人類のアメリカ大陸到達、移動ルートは沿岸部 研究で新説 [無断転載禁止]c2ch.net
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