1: 一般人φ ★ 2013/07/31(水) 23:55:39.97 ID:???

【7月31日 AFP】一夫一婦婚の進化的理由に関して、異なる立場をとる2つの研究が29日、米専門誌に相次いで発表された。

 1組の男女(雌雄)が長期間連れ添うことの利点についてはこれまで、特に人間のように成長期間が長く、成体となるまでに多大なエネルギーを必要とする動物では、オスが子育てを助けるためにメスの近くにとどまるとする説が有力だった。

 しかし今回発表された研究ではどちらも、オスが子育てに関わるようになったのは、一雄一雌(一夫一婦)が確立された後としている。ただ、ペアとして一緒に過ごすようになったきっかけについては、それぞれ別の考え方を主張した。

■他のオスから子どもを守るため
 1つ目の研究は、弱い子どもが他のオスに殺されないよう守りやすくするために一夫一婦婚になったとするもので、英ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(University College London、UCL)など英・ニュージーランドの共同チームが、霊長類230種に関する収集データに基づき、米科学アカデミー紀要
(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に発表した。

 同チームによると、メスは成長速度の遅い子どもを育てている間、新たに子どもを作ることを先延ばしにする傾向がある。そこで他のオスは、既にいる子どもを殺すことで、メスに新たな子どもを作る気にさせようとしたというのだ。

 チームは霊長類同士の進化的関係を反映させた系統樹を作成し、その統計分析を通じて、同時期に進化していったさまざまな行動の時系列の究明、さらには先に登場した行動を特定することに成功した。この時系列によると、ライバルのオスによる子ども殺しがあって、父親のオスが子どもを守るために近くにとどまるようになり、その後に交尾の相手が複数から単独になったという。

>>2以降に続く)


▽画像 独ベルリン(Berlin)の街中を歩く男女(2010年12月17日撮影、資料写真)。(c)AFP/JOHNMACDOUGALL
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http://img.afpbb.com/i-img/image_for_msafari.php?article_id=11108013&mode=normal_detail&.jpg

▽記事引用元 AFPBB News( 2013年07月31日 14:38)
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2958978/11108013


▽論文
PNAS
「Male infanticide leads to social monogamy in primates」
http://www.pnas.org/content/early/2013/07/24/1307903110.abstract
Science
「The Evolution of Social Monogamy in Mammals」
http://www.sciencemag.org/content/early/2013/07/29/science.1238677.abstract



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