1: 2015/03/01(日) 19:20:12.13 ID:???*.net
男女とも平均寿命が全国最下位の青森県は、“短命県”からの脱却を図る施策を展開している。
今年度からは、野菜や魚介類のだしのうま味を生かした減塩や野菜の摂取、さらに健康教育の一環として検定の実施を始めた。行政だけではなく、何より健康に対する県民の意識向上も不可欠だ。(福田徳行)

厚生労働省の平成22年都道府県別生命表によると、青森県の平均寿命は男性が77・3歳(全国平均79・6歳)、女性が85・3歳(同86・4歳)といずれも全国平均を下回っている。
平均寿命を左右する要因の一つとして、生活習慣病の予防に減塩は不可欠。青森県は冬場の保存食として塩を使った料理が多い。そこで、県は塩分を減らす方法として、だしのうま味を活用することに着目した。
青森県は山林と三方を海に囲まれ、農林水産物が豊富。これを生かさない手はないというわけだ。
農林水産物の販売・加工業者や栄養士などを交えて学校給食用と家庭用のだしパックを開発、だし活用を呼びかけている。
だし活用に続く第2弾は、野菜摂取の意識を促す取り組みだ。厚労省の24年国民健康・栄養調査によると、青森県内成人の1日当たり野菜摂取量は、男性が296グラムで全国23位、女性は292グラムで同14位と、同省が呼びかける350グラムを下回っている。平均寿命1位の長野県は男女とも350グラムを超えているが、塩分の摂取量は全国2位と高い。にもかかわらず、青森県が平均寿命最下位という要因について、県食の安全・安心推進課は野菜の摂取量に起因していると分析する。
農林水産省の24年統計によると、青森県の野菜産出額は576億円と東北でトップ。そこで、県産野菜をはじめとした野菜中心の食生活で健康増進を図ろうと、昨年から県内のデパートやスーパー、産直施設などの協力を得て、野菜を使った料理のレシピ集を作成するなどのキャンペーンを展開している。同課の小野正人課長は「野菜に着目すると塩分もカバーできる。野菜を多く取ると、健康増進につながるという意識を持ってもらうきっかけづくりにしたい」と話す。
“脱短命県”を目指すには、健康教育も重要な要素。そこで県は、子供のころから健康に関する正しい知識、意識を高めてもらおうと「健やか力」検定を始めた。小学5年生と中学2年生用のテキストを作り、県内の小中学校計478校に計2万3846人分を配布。学校や家庭で取り組んでもらい、正解率に応じてシールを配布する仕組みだ。
さらに、小中学生向けに続いて一般向けのテキストも作り、15日に青森市で検定を実施する。
申込者が◯到し、県は急遽(きゅうきょ)、定員を200人から300人に増やした。
県がん・生活習慣病対策課の工藤俊幸課長は「検定で健康に対する知識、教養の腕試しをしてもらい、生活の中で生かしてほしい」と力説する。
長年、青森県民の食生活、生活習慣を研究している中路重之弘前大大学院医学研究科長に話を聞いたことがある。
「青森県民は、たばこの吸い過ぎ、酒の飲み過ぎです」。特に、たばこに関しては厚労省の25年の国民生活基礎調査によると、青森県民の喫煙率は男性が40・3%で全国1位、女性は14・3%で同2位。県民にとっては野菜摂取量といい、喫煙率といい、何とも耳の痛い数字が並ぶ。
短命県の汚名返上は時間はかかるものの、息の長い取り組みが求められる。ただ、行政だけでは限界があるのも事実。
何より県民一人一人が現状を理解した上で日ごろから食生活に気を付け、生活習慣を見直す意識を持つことが重要だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150228-00000124-san-l02
今年度からは、野菜や魚介類のだしのうま味を生かした減塩や野菜の摂取、さらに健康教育の一環として検定の実施を始めた。行政だけではなく、何より健康に対する県民の意識向上も不可欠だ。(福田徳行)

厚生労働省の平成22年都道府県別生命表によると、青森県の平均寿命は男性が77・3歳(全国平均79・6歳)、女性が85・3歳(同86・4歳)といずれも全国平均を下回っている。
平均寿命を左右する要因の一つとして、生活習慣病の予防に減塩は不可欠。青森県は冬場の保存食として塩を使った料理が多い。そこで、県は塩分を減らす方法として、だしのうま味を活用することに着目した。
青森県は山林と三方を海に囲まれ、農林水産物が豊富。これを生かさない手はないというわけだ。
農林水産物の販売・加工業者や栄養士などを交えて学校給食用と家庭用のだしパックを開発、だし活用を呼びかけている。
だし活用に続く第2弾は、野菜摂取の意識を促す取り組みだ。厚労省の24年国民健康・栄養調査によると、青森県内成人の1日当たり野菜摂取量は、男性が296グラムで全国23位、女性は292グラムで同14位と、同省が呼びかける350グラムを下回っている。平均寿命1位の長野県は男女とも350グラムを超えているが、塩分の摂取量は全国2位と高い。にもかかわらず、青森県が平均寿命最下位という要因について、県食の安全・安心推進課は野菜の摂取量に起因していると分析する。
農林水産省の24年統計によると、青森県の野菜産出額は576億円と東北でトップ。そこで、県産野菜をはじめとした野菜中心の食生活で健康増進を図ろうと、昨年から県内のデパートやスーパー、産直施設などの協力を得て、野菜を使った料理のレシピ集を作成するなどのキャンペーンを展開している。同課の小野正人課長は「野菜に着目すると塩分もカバーできる。野菜を多く取ると、健康増進につながるという意識を持ってもらうきっかけづくりにしたい」と話す。
“脱短命県”を目指すには、健康教育も重要な要素。そこで県は、子供のころから健康に関する正しい知識、意識を高めてもらおうと「健やか力」検定を始めた。小学5年生と中学2年生用のテキストを作り、県内の小中学校計478校に計2万3846人分を配布。学校や家庭で取り組んでもらい、正解率に応じてシールを配布する仕組みだ。
さらに、小中学生向けに続いて一般向けのテキストも作り、15日に青森市で検定を実施する。
申込者が◯到し、県は急遽(きゅうきょ)、定員を200人から300人に増やした。
県がん・生活習慣病対策課の工藤俊幸課長は「検定で健康に対する知識、教養の腕試しをしてもらい、生活の中で生かしてほしい」と力説する。
長年、青森県民の食生活、生活習慣を研究している中路重之弘前大大学院医学研究科長に話を聞いたことがある。
「青森県民は、たばこの吸い過ぎ、酒の飲み過ぎです」。特に、たばこに関しては厚労省の25年の国民生活基礎調査によると、青森県民の喫煙率は男性が40・3%で全国1位、女性は14・3%で同2位。県民にとっては野菜摂取量といい、喫煙率といい、何とも耳の痛い数字が並ぶ。
短命県の汚名返上は時間はかかるものの、息の長い取り組みが求められる。ただ、行政だけでは限界があるのも事実。
何より県民一人一人が現状を理解した上で日ごろから食生活に気を付け、生活習慣を見直す意識を持つことが重要だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150228-00000124-san-l02
引用元: ・【国内】青森発 平均寿命全国最下位 脱「短命県」へ健康施策
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