1: 2015/03/06(金) 22:43:47.81 ID:???.net
掲載日:2015年3月5日
http://www.zaikei.co.jp/article/20150305/238880.html

 東京大学の佐野有司教授・堀真子特任研究員らによる研究グループは、化石シャコガイの殻に含まれるストロンチウムとカルシウムの比を解析することで、5000年前の日射量を抽出することに成功した。

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 過去の日射量を調べることは、気候変動や生態系を知るために非常に重要である。しかし、日射量と気候は連動しているため、これら2つを分離して抽出するのは困難であった。

 今回の研究では、沖縄県石垣島でオオジャコの化石を採集し、二次元高分解能二次イオン質量分析計を用いて化石シャコガイの殻に含まれるストロンチウムとカルシウムの比を分析した。オオジャコの成長速度は年間数ミリメートルに及ぶので、2マイクロメートルの空間解像度で殻に含まれる微量な元素を分析すれば、2~3時間という間隔で推定することができる。

 分析の結果、殻に含まれるストロンチウム/カルシウム比は、成長速度が遅くなる夜間に上昇し、成長速度が早い日中に低下することが分かった。

続きはソースで

なお、この内容は「Scientific Reports」に掲載された。

<画像>
(a)オオジャコの殻の断面と殻から得られた年代値、
(b)試料に供した切片(分析箇所を実践と点線で示した)、
(c)ストロンチウムの濃度分布から得られた、日輪の様子。明るい緑色の細いバンドが濃度の高い層(夜間に成長した分)で、暗い青色の太いバンドが濃度の低い層(昼間に成長した分)を示す(東京大学と北海道大学の発表資料より)
http://www.zaikei.co.jp/files/general/2015030521093310big.jpg

<参照>
20150304|学術ニュース&トピックス|東京大学大気海洋研究所
http://www.aori.u-tokyo.ac.jp/research/news/2015/20150304.html

Middle Holocene daily light cycle reconstructed from the strontium/calcium ratios of a fossil giant clam shell
: Scientific Reports : Nature Publishing Group
http://www.nature.com/srep/2015/150304/srep08734/full/srep08734.html

引用元: 【分析化学】化石の殻を分析することで、5000年前の日射量を明らかに - 東大

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