1: 一般人φ ★ 2013/11/08(金) 23:07:23.08 ID:???

 およそ50年前に両腕の化石だけが見つかっていた、謎の恐竜の胴体部がついに発見された。背中の帆のような背ビレまたはコブなど全身の形態や、植物食の生態が明らかになった。

 学名デイノケイルス・ミリフィクス(Deinocheirus mirificus、「尋常ではない恐ろしい手」)は、腕の発見以来、研究者の悩みの種だった。

 全長2.4メートルの巨大な両腕には指が3本あり、鉤爪が付いている。細かな骨の破片もいくつか発見されたが、全体像は想像の域を出なかった。

 しかし先週、ついにその真の姿が明らかになったという。アメリカのロサンゼルスで開催された古脊椎動物学会(SVP)の年次会合で、韓国地質資源研究院(KIGAM)の古生物学者イ・ユンナム(李隆濫)氏が、「デイノケイルス本体の化石がモンゴルで発見され、想像とはまったく異なる形態だった」と発表。
聴衆の関心を一気にさらった。

 今回の発表は、恐竜時代の古代モンゴルが非常に珍しい環境だったと示唆している。巨大な草食恐竜が
盛を極める中、ナイフのような歯を持つ肉食恐竜が歩き回っていた可能性が高い。

◆ジグソーパズルの発見

 デイノケイルスの名前の由来となった巨大な両腕は、1965年にモンゴル南部の約7000万年前の岩石層から発掘された。

 この恐竜の生態を巡って、肉食または草食、あるいは雑食なのかと、研究者たちはさまざまな推測を試みた。
とがったクチバシを持ち、首が長く、二足歩行のオルニトミモサウルス類、別名「ダチョウ恐竜」の大型種の1つという説が有力視されたこともある。

 結論が出ないまま時間だけが過ぎ、有力な手掛かりは一切見つからなかった。

 発掘現場での再調査も試みられたが、肋骨(ろっこつ)の小さな破片に留まっている。破損の状況から、タルボサウルスという巨大な肉食恐竜のエサになったようだ。

 腕以外の化石がほとんど残らなかったのも無理はない。

(本文>>2以降に続く)

▽画像 腕の長さが2.4メートルある巨大な恐竜、デイノケイルス・ミリフィクス(Deinocheirus mirificus)のイメージイラスト。
Photograph by De Agostini Picture Library, Getty Images
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http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_images/deinocheirus-mongolian-dinosaur_73089_600x450.jpg

▽記事引用元 ナショナルジオグラフィックニュース(November 6, 2013)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20131106002&expand



【古生物】腕だけ見つかっていた謎の恐竜デイノケイルス、胴体を発見、背中に帆があった?の続きを読む