1: ◆SWAKITI9Dbwp @すわきちφφ ★ 2013/08/30(金) 11:46:27.65 ID:???

PRESS RELEASE (技術)

2013年8月28日
株式会社富士通研究所

世界初!暗号化したまま統計計算や生体認証などを可能にする準同型暗号の高速化技術を開発

プライバシーが壁となっていた企業間の情報活用を促進

株式会社富士通研究所(注1)は、データを暗号化したまま統計計算や生体認証などを可能にする
準同型暗号(注2)の高速化技術を世界で初めて開発しました。

近年、クラウドの普及に伴いデータ保護が重要な問題となっており、データを暗号化したまま演算処理が可能な暗号方式として準同型暗号が注目されています。
しかし、従来の準同型暗号はビット単位で暗号化を行うため処理時間が長く、実用化する上での課題となっていました。
今回、データのビット列の並び方を工夫して一括暗号化することで、統計計算などをする際に必要となるビット列の内積(ビットごとの乗算の和)計算を暗号化したまま一括して行う技術を開発しました。これにより、従来に比べ処理性能を最大で約2000倍高速化することに成功しました。

本技術により、クラウド上のデータのプライバシーを保護しつつ利活用することが可能になります。
例えば、生体認証に適用することで、究極の個人情報である指紋や静脈データといった生体情報を、暗号化したまま安全に照合することが可能となります。
また、医療や生化学データといった機密情報のデータ分析など、これまでプライバシーが壁となっていた複数の企業にまたがった情報活用が、クラウドサービスと今回開発した暗号技術との融合により促進されます。

本技術の詳細は、2013年9月2日(月曜日)からドイツのレーゲンスブルグ大学で開催される国際会議MoCrySEn2013(The Second International Workshop on Modern Cryptography and Security Engineering)、2013年9月12日(木曜日)からイギリスのロンドン大学で開催される国際会議DPM2013(The 8th International Workshop on Data Privacy Management)で発表します。

開発の背景

近年、クラウドや携帯端末の普及に伴い、個人のニーズに応じた様々な新しい情報サービスが登場しています。
その一方で、個人のプライバシーデータの漏えいなども問題視されており、プライバシーデータの保護と利活用の両立が課題となっていました。
富士通では、これまでもプライバシーの保護を積極的に推進し、情報を守りながら活かすための技術革新を継続的に進めてきました。

データの保護には暗号化が有効ですが、従来の暗号化では集計などの様々な演算をする際に、一旦復号しなければ演算処理ができないため、復号した時点で安全性が低下するという問題がありました。
そのため、暗号化したまま加算や乗算などの演算処理ができる準同型暗号が、新しいクラウドサービスを提供する技術として期待されています(図1)。

>>2以降へ続きます。

株式会社富士通研究所
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2013/08/28.html
図1 クラウドサービスにおけるプライバシー保護とデータ利活用
1


http://pr.fujitsu.com/jp/news/2013/08/28a.jpg

※依頼がありました。
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1376913483/34



【暗号】世界初!暗号化したまま統計計算や生体認証などを可能にする準同型暗号の高速化技術を開発~富士通研究所の続きを読む