1: 2015/01/11(日) 22:21:30.88 ID:???.net
掲載日:2015年1月9日
プレーヤー2人に限定したポーカーの「テキサス・ホールデム(Texas hold'em)」で、理論上絶対に負けないコンピュータープログラムを開発したとする研究論文が、8日の米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。
論文の主執筆者、カナダ・アルバータ大学(University of Alberta)のマイケル・ボーリング(Michael Bowling)氏はAFPの取材に、研究チームは2003年より「現在の超一流プレーヤーに負けない、またどんな戦略にも負けない、完璧なプレーヤーを作り出すこと」を目標に掲げてきたと語る。
研究チームは2008年、ポラリス(Polaris)と呼ばれる最初のポーカー実行プログラムを完成させた。ポラリスは、2人のプレーヤー勝負のホールデムで人間の一流プレイヤーに勝つことができた。「この時点で、コンピューターはこの形式のポーカーでは全ての人間より強いプレーヤーとしての地位を確立した」とボーリング氏は言う。
ポラリスがポーカーで人間に勝てることが判明した後、「論理上の次なるステップは(このゲームを)解くことができるかの検討だった」と同氏は続けた。4800個の中央演算処理装置(CPU)群がゲームを解決するための計算を開始した。
「本質的にゲームを解決するという目標に到達するのに2か月あまりの計算を要した」と同氏は話す。
結果は、世界中でプレーされている最も人気の高い形式のポーカーがこれで「本質的に弱解決する」というものだった。
これは、人間が一生分プレーしても、統計的有意性を持って打ち負かすのは不可能であることを意味する。
ボーリング氏は、電子メール取材に対し「ゲームを解決する完全な戦略の算出を目指したが、われわれの戦略はゲームを本質的に解決するものにとどまった。これはつまり、戦略がほぼ完璧であるため(人間が一生涯にプレーできるゲーム数に近い)6000万回プレーした後でも、負ける可能性が運によるものか否かさえも区別できないほど非常に小さいことを意味する」と説明した。
■コンピューター対人間
ゲームで人間を打ち負かしたコンピューターとしては、ポーカーの他にも1994年にボードゲーム「チェッカー」の世界選手権で初めて人間を破ったプログラム「チヌーク(Chinook)」や、1997年に当時のチェス世界チャンピオン、ガルリ・カスパロフ(Garry Kasparov)氏に勝った「ディープ・ブルー(Deep Blue)」などがある。米コンピューター大手IBMが開発した高性能コンピューター「ワトソン(Watson)」は2011年、米国のクイズ番組「ジョパディ!(Jeopardy !)」で優勝した。
だがポーカーのテキサス・ホールデムは、特に難題であることが判明していた。プレーヤーが2人だけでも、どのカードがすでに相手の手札に入っているかなどの未知の情報が大量にあるからだ。
続きはソースで
(c)AFP/Kerry SHERIDAN
<画像>
テーブルを囲んで行われる「テキサス・ホールデム」。仏領コルシカ島で(2007年2月撮影、資料写真)。(c)AFP/STEPHAN AGOSTINI
http://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/0/2/1024x/img_022ebfab1a6d719e34bf0d62b5827fb6184463.jpg
<参照>
Science - Heads-up limit hold’em poker is solved
http://www.sciencemag.org/content/347/6218/145
<記事掲載元>
http://www.afpbb.com/articles/-/3036040
プレーヤー2人に限定したポーカーの「テキサス・ホールデム(Texas hold'em)」で、理論上絶対に負けないコンピュータープログラムを開発したとする研究論文が、8日の米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。
論文の主執筆者、カナダ・アルバータ大学(University of Alberta)のマイケル・ボーリング(Michael Bowling)氏はAFPの取材に、研究チームは2003年より「現在の超一流プレーヤーに負けない、またどんな戦略にも負けない、完璧なプレーヤーを作り出すこと」を目標に掲げてきたと語る。
研究チームは2008年、ポラリス(Polaris)と呼ばれる最初のポーカー実行プログラムを完成させた。ポラリスは、2人のプレーヤー勝負のホールデムで人間の一流プレイヤーに勝つことができた。「この時点で、コンピューターはこの形式のポーカーでは全ての人間より強いプレーヤーとしての地位を確立した」とボーリング氏は言う。
ポラリスがポーカーで人間に勝てることが判明した後、「論理上の次なるステップは(このゲームを)解くことができるかの検討だった」と同氏は続けた。4800個の中央演算処理装置(CPU)群がゲームを解決するための計算を開始した。
「本質的にゲームを解決するという目標に到達するのに2か月あまりの計算を要した」と同氏は話す。
結果は、世界中でプレーされている最も人気の高い形式のポーカーがこれで「本質的に弱解決する」というものだった。
これは、人間が一生分プレーしても、統計的有意性を持って打ち負かすのは不可能であることを意味する。
ボーリング氏は、電子メール取材に対し「ゲームを解決する完全な戦略の算出を目指したが、われわれの戦略はゲームを本質的に解決するものにとどまった。これはつまり、戦略がほぼ完璧であるため(人間が一生涯にプレーできるゲーム数に近い)6000万回プレーした後でも、負ける可能性が運によるものか否かさえも区別できないほど非常に小さいことを意味する」と説明した。
■コンピューター対人間
ゲームで人間を打ち負かしたコンピューターとしては、ポーカーの他にも1994年にボードゲーム「チェッカー」の世界選手権で初めて人間を破ったプログラム「チヌーク(Chinook)」や、1997年に当時のチェス世界チャンピオン、ガルリ・カスパロフ(Garry Kasparov)氏に勝った「ディープ・ブルー(Deep Blue)」などがある。米コンピューター大手IBMが開発した高性能コンピューター「ワトソン(Watson)」は2011年、米国のクイズ番組「ジョパディ!(Jeopardy !)」で優勝した。
だがポーカーのテキサス・ホールデムは、特に難題であることが判明していた。プレーヤーが2人だけでも、どのカードがすでに相手の手札に入っているかなどの未知の情報が大量にあるからだ。
続きはソースで
(c)AFP/Kerry SHERIDAN
<画像>
テーブルを囲んで行われる「テキサス・ホールデム」。仏領コルシカ島で(2007年2月撮影、資料写真)。(c)AFP/STEPHAN AGOSTINI
http://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/0/2/1024x/img_022ebfab1a6d719e34bf0d62b5827fb6184463.jpg
<参照>
Science - Heads-up limit hold’em poker is solved
http://www.sciencemag.org/content/347/6218/145
<記事掲載元>
http://www.afpbb.com/articles/-/3036040
引用元: ・【IT/ゲーム理論】無敵のポーカー・プログラム完成、カナダ研究
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