1: エタ沈φ ★ 2013/08/20(火) 12:03:43.83 ID:???

骨髄性白血病の原因になる遺伝子の異常を、京都大医学研究科の小川誠司教授や東京大などのグループが新たに突き止めた。がんの診断や治療薬の開発につながる成果といい、英科学誌ネイチャー・ジェネティクスで19日発表する。

急性骨髄性白血病や骨髄異形成症候群などの骨髄性白血病は、国内で年間1万人以上が発症しているが、骨髄移植しか根本的な治療法はない。遺伝子の働きを調節する遺伝子や、RNAの合成に関わる遺伝子の異常が原因になることが分かっていた。

グループは、骨髄性白血病の患者610人のがん細胞の遺伝子を網羅的に解析。細胞分裂時に染色体を束ねたり、遺伝子の働きを調節している、輪ゴムのような形をしたタンパク質複合体「コヒーシン」を作る四つの遺伝子のいずれかが、約10%の割合で変異していることが分かった。
コヒーシンの異常によって、骨髄性白血病が発症するらしい。

遺伝子に変異がある細胞に正常なタンパク質を入れると、細胞の異常な増殖が抑えられた。
コヒーシンを作る遺伝子は「がん抑制遺伝子」として働くとみられる。

小川教授は「コヒーシンを作る遺伝子に変異があると、悪性度が高くなる。
他のがんでも同様の変異がある可能性が高い」と話している。

2013年08月19日 02時10分 京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/economy/article/20130820000056

京都大学 プレスリリース
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2013/130708_2.htm

Nature Genetics
Exome sequencing identifies secondary mutations of SETBP1 and JAK3 in juvenile myelomonocytic leukemia
http://www.nature.com/ng/journal/v45/n8/full/ng.2698.html

画像1:SETBP1変異によるJMMLの進行モデル
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http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2013/images/130708_2/01.jpg
画像2:二次性変異が無移植生存率に及ぼす影響
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http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2013/images/130708_2/02.jpg



【ゲノム】若年性骨髄単球性白血病の新規原因遺伝子を発見/京大などの続きを読む