1: sin+sinφ ★ 2014/02/28(金) 21:26:38.75 ID:???

奇妙な痛みが数週間続いたり、最近強い疲労感を覚えたりすると、医師に診てもらい、医師は一つか二つの試験をする。
しかし、はっきりとした原因が分からない。これはよくあることだ。

最先端の、めまいがするような一連の医療テストにもかかわらず、疲労や頭痛といった多くの症状は決して説明がつかないという現実がある。
医師が重大な病気はないと判断すると、ほとんどの場合、患者は安心する。
しかし、一部の患者はミステリアスな症状に悩み続け、医師が恐ろしい病気を見逃しているのではないかとの不安を抱いて何度も病院に行くことになる。

今一部の家庭医や内科医は、医学的に説明のつかない症状に悩まされる患者を、認知行動療法やリラクセーション法など、症状の考え方を変えるようにすることで治療しようとしている。
これは、症状のことを考えすぎると、患者は気分が悪くなることがあるという現実を反映したものだ。
狙いは、症状を受け入れ、これを無害なものとして扱い、無視するように患者に教え込むことだ。
最近の研究では、こうした療法では症状が和らぎ、あるいは同様に重要なのだろうが、これが引き起こす苦痛も和らげることが分かった。

ミステリアスな症状は医師も患者も同じようにいら立たせることがある。
患者は自分の不安を聞いてもらえないと感じ、医師たちはできることがほとんどないと感じ、その上こうした患者に時間を取られることを腹立たしく思うかもしれない。

米ロチェスター大学医療センターの家庭医学部のスーザン・マクダニエル氏は「ほとんどの人は『本当に分からない』という言葉を聞きたがらないが、真実はしばしば本当に分からないのだ」と述べた。
ハーバード大医学部の精神科教授アーサー・バースキー氏は「われわれが良い結果と考えるのは、必ずしも症状が消えることではなく、症状が厄介なものや心を不安にさせるものでなくなることだ」と話した。

医学的に説明不可能な症状は驚くほど一般的だ。
2011年に専門誌サイコソマティクスに掲載された620人のドイツ人プライマリーケア患者を対象にした研究では、報告された全ての症状のうち医学的に説明がつかないものが3分の2までを占めた。
他の研究では、米国のプライマリーケア患者の10―20%がこの種類だった。
その5―7%は症状(説明できるかできないかのいずれか)が6カ月以上続き、不安の度合いが高い、より重い精神疾患である身体症状障害を持っていた。
(これは身体的症状が穏やか、あるいは存在しないが、患者が重大な疾患を抱えていると恐れる心気症とは異なる。
診断用語としては心気症という言葉はもはや存在しない。最新の「精神疾患の分類と診断の手引き(DSM)」では不安障害とされている)。

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ソース:多くの人が悩む不可思議な症状―医者も「分からない」 /WSJ
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304380304579406023874113580.html

参考:米国で増えるプライマリーケアと精神科医療の統合型ケア
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304250704579098821324641910.html



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