理系にゅーす

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疾患

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1: 2018/11/01(木) 12:48:02.58 ID:CAP_USER
遺伝子編集技術である「CRISPR/Cas9」は、事前にプログラミングしておくことで特定のDNAを切断できるため、遺伝子疾患の治療などに役立てられると注目を浴びています。そんなCRISPR/Cas9に使用する酵素であるCas9に対して「多くの人が免疫反応を起こすかもしれない」という研究結果が報告されました。

High prevalence of Streptococcus pyogenes Cas9-reactive T cells within the adult human population | Nature Medicine
https://www.nature.com/articles/s41591-018-0204-6

Xconomy: Pre-Existing Immunity to CRISPR Found in 96% of People in Study
https://www.xconomy.com/boston/2018/10/29/pre-existing-immunity-to-crispr-found-in-96-of-people-in-study/

CRISPR/Cas9については以前から、「ガンのリスクを高める」「予測外の領域に作用してしまう」といった危険性が指摘されてきました。2018年1月にはスタンフォード大学医学部の研究チームが、「多くの人がCas9に対する抗体を持っている場合がある」という研究結果を発表していたとのこと。

そんな中、ベルリン医科大学シャリテの研究者は健康な48人の血液サンプルに、「ストレプトコッカス・ピオゲネス(化膿性レンサ球菌)」由来のCas9を投与しました。ストレプトコッカス・ピオゲネス由来のCas9は、最も一般的にCRISPR/Cas9による遺伝子編集に使われているDNA制限酵素の一つです。

その結果、実に96%もの人々の血液からT細胞ベースのCas9に対する免疫反応が見られ、85%からはCas9への抗体が発見されたとのこと。スタンフォード大学医学部の研究チームの研究では65%の人々に抗体が存在していることがわかっていましたが、T細胞ベースの免疫反応は確認されていませんでした。

研究を主導したMichael Schmueck-Henneresse氏は96%もの人々が免疫反応を示したことに最初は驚いたそうですが、「ストレプトコッカス・ピオゲネスはとても人間に感染しやすい細菌であることから、多くの人々が過去にストレプトコッカス・ピオゲネスに感染し、それに対する抗体や免疫反応を持っていたとしても不思議ではない」と語っています。

続きはソースで

https://i.gzn.jp/img/2018/11/01/pre-existing-immunity-to-crispr/01_m.jpg
https://gigazine.net/news/20181101-pre-existing-immunity-to-crispr/
ダウンロード


引用元: 【ゲノム編集】遺伝子編集技術「CRISPR/Cas9」が人間の持つ免疫反応によってうまく働かない可能性が指摘される[11/01]

遺伝子編集技術「CRISPR/Cas9」が人間の持つ免疫反応によってうまく働かない可能性が指摘されるの続きを読む

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1: 2018/10/24(水) 18:11:56.60 ID:CAP_USER
「健康によい食事」や「体に悪い食べ物」など、健康情報のなかでも人気の「食」の話。だがそれだけに、極端だったり矛盾したりする話も多く、何を信用していいのか分かりにくいのも確かだ。そこで、食と健康にまつわる根拠(エビデンス)を提供する栄養疫学の専門家として、世界的に活躍する今村文昭さんの研究室に行ってみた!

 ケンブリッジ大学MRC疫学ユニットの今村文昭さんは、所属の名前の通り疫学者だ。栄養疫学というサブジャンルで博士号を取得し、キャリアを積み上げてきた。

 まずは栄養疫学とはどんな分野なのだろう。

「その名の通り、栄養学と疫学との学際領域です。食事ですとか、それに関連する生活習慣や環境が健康とどう関係しているのか研究します。そして、臨床や予防政策に生かせる知見を生むのが大きな目標です。糖尿病の予防よりも前から、心臓の病気やがんの予防をターゲットにしてきたこともあって、メジャーな疫学領域の一つだとは思いますね」

 よく「がんの予防にこんな食べ物」というような健康情報が流れることがあるが、ああいったものは基本的には栄養疫学に基づいている。基づいていない場合は、かなり怪しい情報ということになる。

 ちなみに、教科書に書かれているような栄養疫学の歴史の中で、その力を示す典型的な研究成果を一つ挙げるとすればどんなものだろうと聞いてみた。

 今村さんは少し考えてから、「暗いところで視力が極端に落ちる夜盲症や子どもの感染症をビタミンAの投与で防ぐことができるという研究ですかね」と答えた。

「1980年代に、ジョンズ・ホプキンス大学の公衆衛生大学院が行ったもので、本当に疫学的に話を組み立てて、ターゲットを絞って研究を行った優れた事例です。ビタミンAが必須栄養素として重要という話はもちろん第二次大戦前くらいからあったわけですが、ビタミンAが不足している人に投与して失明や感染などを予防できることを厳格な介入試験できちっと示しました。歴史を辿れば、英国海軍のビタミンCと壊血病、日本の高木兼寛によるビタミンB1と脚気(かっけ)の予防の話なども似たところがあるかもしれません。一方でこちらは、貧しい国々での疫学研究を経て、動物実験でも知見を積んで、仮説を組み立てて、その上できっちりと介入試験をしました。しかもアメリカの公衆衛生学の第一人者が、1980年代、自分が小さい頃にアジアでこうした研究を行っていたということもあって、強い印象が残っています」

 ビタミンAが不足して夜盲症を患ったり、子どもが麻しんなどの感染症にかかりやすくなる問題は、発展途上国では今でも解決すべき課題だ。なんらかの形でビタミンAを摂取してもらう必要があることははっきりしているため、それに沿った戦略が立てられている。その知見をもたらした介入研究に至るまでの一連の成果は、研究者として美しさと力強さを兼ね備えた疫学研究のお手本のように見えるものらしい。関心があって読み解いてみたい人は、ご自分で探求してみるといいかもしれない。

 一方で、日本の「ビタミンB1と脚気」のエピソードは、まだビタミンB1という栄養素が認識されていなかった時代に、海軍では麦飯を糧食として導入することで脚気の予防に成功したという話だ。日露戦争において、陸軍が25万人もの脚気罹患者を出した一方で、海軍は罹患をほぼ封じ込めた。主導した海軍軍医総監の高木兼寛自身は、脚気の原因を「窒素成分の不足」と考えていたようだが、それもまた印象深い。

続きはソースで

https://cdn-natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/18/101700018/101700002/01.jpg

ナショナルジオグラフィック日本版サイト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/18/101700018/101700002/
ダウンロード (4)


引用元: 【栄養疫学】キャノーラ油の起源と、もしかしたらすごい社会貢献度

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1: 2018/09/18(火) 16:28:15.88 ID:CAP_USER
先天的な原因により発症する自閉症と統合失調症は、ともにゲノムコピー数変異(copy number variation:CNV)と呼ばれる遺伝子の変異に起因していることを裏付ける新たな研究結果が名古屋大学の研究チームによって発表されました。

Comparative Analyses of Copy-Number Variation in Autism Spectrum Disorder and Schizophrenia Reveal Etiological Overlap and Biological Insights: Cell Reports
https://www.cell.com/cell-reports/fulltext/S2211-1247(18)31293-2

We Just Got Even More Evidence That Autism And Schizophrenia Share Genetic Roots
https://www.sciencealert.com/overlapping-pathogenic-copy-number-variation-autism-schizophrenia-japanese-population

これまでにも、「CNVが自閉症と統合失調症に関連がある」という仮説を裏付ける証拠が研究から明らかにされていましたが、その多くは西洋人を対象にした研究にもとづくものでした。しかしその仮説は、2018年9月11日に学術論文メディアCell Reportsで発表された名古屋大学大学院の研究チームによる論文により、より確実なものとして裏付けられるに至っています。

この発表を行ったのは、名古屋大学大学院医学系研究科で精神医学を研究する尾崎紀夫教授らの研究チームです。尾崎教授らは国内の研究機関と共同で、自閉スペクトラム症と統合失調症の患者を対象にゲノムコピー数変異を全ゲノムで解析した結果、発症に関与する病的意義をもつCNV(病的CNV)と生物学的なメカニズムに関して、両疾患に重複(オーバーラップ)する部分が存在することを明らかにしました。

自閉スペクトラム症と統合失調症:2つの精神疾患における発症メカニズムのオーバーラップを発見~ゲノム医療への展開に期待~
(PDFファイル)https://www.med.nagoya-u.ac.jp/medical_J/research/pdf/Cell_R_20180912.pdf

統合失調症と自閉スペクトラム症は、精神症状による精神医学的な診断基準により異なる精神疾患として区別されていますが、最近の疫学研究から、この2疾患の病因・病態はオーバーラップしている可能性が示唆されてきました。CNVはDNAを構成するゲノムの染色体が不完全に複製されたときに生じるもので、染色体が通常とは異なって反復的に複製されてしまう状態です。反復の回数は人によって大きく異なりますが、ゲノムの10%までがCNVに分類される可能性があります。

続きはソースで

https://i.gzn.jp/img/2018/09/18/autism-schizophrenia-share-genetic-roots/snap6587.png
https://i.gzn.jp/img/2018/09/18/autism-schizophrenia-share-genetic-roots/snap6586_m.png

GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20180918-autism-schizophrenia-share-genetic-roots/
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引用元: 自閉症と統合失調症には同じ遺伝的ルーツがあることが名古屋大学の研究結果からより確実に[09/18]

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1: 2018/08/25(土) 23:34:33.00 ID:CAP_USER
先進国の感染症患者は減っているが、米国では一部の疾患のアウトブレイクが多発している。原因は所得格差の拡大による貧困層の増大にあると、米ジャーナリスト、M.モイヤーは報告している。

 米国ではここ数年、A型肝炎のアウトブレイクが頻発している。2016年8月からミシガン州南東部で始まり、18年1月までに患者が770人以上に達した。ワクチンが実用化した1995年以降では米国で最大規模だ。感染者の81%が肝障害で入院したと推定され、18年3月上旬までに25人が死亡。通常より入院率がはるかに高く、デトロイトのヘンリー・フォード病院の医師S.ゴードンは「かつてない極めて深刻なアウトブレイクだ」と話す。カリフォルニア州でも16年11月から18年2月までに700人が感染。ユタ、コロラド、ワイオミング、ケンタッキー各州でもアウトブレイクが起きている。

 ほかにもニューヨーク市では17年、給水設備で繁殖する細菌による肺炎、レジオネラ症が前年より65%増加し、史上最多を記録した。サンフランシスコでは淋(りん)病の罹患(りかん)率が15年から16年の間に22%増加。クラミジアと淋病、梅毒の罹患率は、全米で記録的な高さとなっている。C型肝炎の罹患率はこの5年間でほぼ3倍になった。

 米国を含む先進国では、集団予防接種の普及や下水設備の改善などにより、感染症は大幅に減少した。だが米国では一部が再興しており、主因は所得格差の拡大にあると研究者らはみている。年間所得1万5000ドル(166万円)未満の世帯が2000年から16年の間に37%増加。一方で15万ドル以上の世帯数も同程度に増えた。

続きはソースで

https://www.nikkei.com/content/pic/20180825/96958A9F889DE1E6E6EAE5EBEBE2E0E1E2EAE0E2E3EAE2E2E2E2E2E2-DSXMZO3448805023082018000001-PN1-2.jpg

日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34487990T20C18A8000000/
ダウンロード (1)


引用元: 【医学】格差社会に広がる脅威 米大都市に増える感染症 [08/25]

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1: 2018/08/30(木) 03:42:11.16 ID:CAP_USER
人間の知性はどこからくるのか?という疑問は古くからありますが、脳神経学においてもいまだに答えはみつかっていません。しかし、動物臨床試験でよく用いられるマウスなどのげっ歯類にはなく、人間の脳にはある「rosehip neuron(ローズヒップ・ニューロン)」と名付けられた新しい神経細胞が発見され、動物と人間を隔てる知性に関わっている可能性が指摘されています。

Transcriptomic and morphophysiological evidence for a specialized human cortical GABAergic cell type | Nature Neuroscience
https://www.nature.com/articles/s41593-018-0205-2

A new type of neuron lurks in the human brain, and we have no idea what it does | Popular Science
https://www.popsci.com/new-brain-cell-rosehip

学習や思考などに関わり高度な認知能力に関係していると考えられている大脳新皮質の上層の10~15%部分に、未知の細胞が発見されました。この新細胞の発見は、アメリカ・シアトルのアレン研究所によって開発されていた、個々の遺伝子プロファイルの配列決定の研究と、ハンガリーのセゲド大学のガーボル・タマシュ博士の研究チームが開発していた脳細胞の電気的活動の計測という2つの研究成果を合わせることで実現されたそうです。

新たに見つかった細胞はこれまで知られている脳細胞の半分程度の大きさしかない小さなもので、他の細胞に信号を伝える軸索終末の形状がバラの果実のローズヒップのような形状を持つという特徴がありました。そのため「ローズヒップ・ニューロン」と名付けられたとタマシュ博士は話しています。このローズヒップ・ニューロンは、マウスなど他のげっ歯類では見つかっていない細胞だとのこと。

人間が他の動物に比べて知的なのは脳の大きさが原因だという説が古くから支配的でした。

続きはソースで

https://i.gzn.jp/img/2018/08/29/rosehip-neuron/a02_m.jpg

GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20180829-rosehip-neuron/
ダウンロード (2)


引用元: 【脳神経学】人間の知性をつかさどる固有の神経細胞「ローズヒップ・ニューロン」が発見される[08/29]

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1: 2018/08/30(木) 04:35:28.63 ID:CAP_USER
・グーグル傘下のAI企業ディープマインドは「極めて重要な」研究を発表した。網膜のスキャン画像から約50の疾病を特定できるAIだ。
・ディープマインドはAIは専門の臨床医と同じくらいの診断能力を持ち、失明の予防に役立つと述べた。
・ディープマインドは医療データの取り扱いに関して批判を受けてきた。だが、同社の共同創業者ムスタファ・スレイマン氏はこの研究プロジェクトのすべての情報は匿名化されていると語った。
・研究が次の段階を迎えた際には、同社はイギリス国民保健サービスの病院にこのテクノロジーを5年間、無料で提供する計画。

グーグル傘下のAI企業ディープマインド(DeepMind)は、網膜の3Dスキャン画像から50タイプ以上の眼の疾患を検出できるAIを開発した。

同社は8月13日(現地時間)、ロンドンにある有名なムーアフィールズ眼科病院(Moorfields Eye Hospital)との共同研究の成果を医学雑誌「Nature Medicine」で発表した。

AIは、糖尿病性網膜症や加齢黄斑変性などの眼疾患を専門の臨床医と同じくらい正確に診断したと同社は述べた。患者に最良の治療法を提案したり、治療の緊急性を示唆することもできる。

ディープマインドの共同創業者ムスタファ・スレイマン(Mustafa Suleyman)氏によると、この研究で特に重要な点は、AIが医師の信頼を大きく獲得できるレベルの「説明能力」を備えていること。

「医者はAIが考えていることを読み取ることができる」と同氏はBusiness Insiderに語った。

「医者は診断のベースとなったセグメンテーションを確認できる」

つまり、AIは結果を吐き出すだけのミステリアスなブラックボックスではないということ。

ある疾患の兆候が表れたスキャン画像の該当部分にラベルを付け、診断についての信頼性をパーセンテージで示すことができるとスレイマン氏。「これは本当に重要なこと」と同氏は語った。

スレイマン氏はこれらを「研究のブレークスルー」であり、次のステップは臨床の現場でAIが機能することを証明することと述べた。臨床現場での実証には数年かかる見通し。ディープマインドのAIはイギリス国民保健サービス(NHS)の病院に導入されれば、同社は5年間、無料でAIを提供することになっている。

■大量のスキャン画像に埋もれる医者を救うか

イギリスの眼科専門医は、NHSの過剰な拡大やイギリスの高齢化の進展により、患者は失明のリスクに晒されていると何年も警告してきた。

ディープマインドとムーアフィールズ眼科病院がこの研究プロジェクトに取り組んだ理由の1つは、医師が大量の眼のスキャン画像に「悲鳴をあげている」ためとスレイマン氏は語った。

「一方で患者は眼に疾患があるなら、できるだけ早く治療したい」と同氏。

「だが救急救命センターとは違い、まず看護師が患者に話しかけ、状態がどれほど深刻なのかを判断し、どれくらい早く診てもらうかを判断する。スキャン画像が自動的に提供されるようになれば、スキャンのためのトリアージ(治療の優先度を決めること)は必要なくなる」

つまり、眼のスキャン画像の判定をAIで行うことができれば、プロセス全体をスピードアップできる。

「将来、人々は地元の目抜き通りにある眼鏡店に行き、そこで光干渉断層計(OCT)で眼をスキャンする。そして、AIは眼に疾患のある患者を極めて初期段階で発見できるようになるだろう」とムーアフィールズ眼科病院の眼科医長ピアース・キーン(Pearse Keane)氏は語った。

続きはソースで

https://assets.media-platform.com/bi/dist/images/2018/08/14/5b715a1180eb3536008b5062-w1280.png
https://assets.media-platform.com/bi/dist/images/2018/08/14/5b715a3e959f3419008b4f76-w1280.png
https://assets.media-platform.com/bi/dist/images/2018/08/14/5a5da7d3f421493e028b4f5f.png

https://www.businessinsider.jp/post-173189
ダウンロード (2)


引用元: 【AI】グーグルのAI、眼のスキャン画像から50タイプの疾病を特定[08/29]

グーグルのAI、眼のスキャン画像から50タイプの疾病を特定の続きを読む

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