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細胞

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1: 伊勢うどんφ ★ 2014/01/24(金) 22:28:13.36 ID:???

 京都大iPS細胞研究所などのチームは22日、ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)に加えることで、腎臓のもとになる細胞集団を効率よく作製できる2種類の化合物を見つけたと明らかにした。

 腎臓の組織の大半は中間中胚葉という細胞集団をもとに作られる。
今回の方法は、高価で品質が不安定なタンパク質を用いる従来法に比べ、培養コストを低く抑え、培養期間を短縮した。

 チームは、この化合物を使ってiPS細胞から変化させた中間中胚葉から、ヒトの腎臓の尿細管を作り出すことに成功しており、「腎臓の細胞や組織を移植する再生医療につながると期待される」としている。

 チームは、中間中胚葉への分化を促進するとみられていた約1800種類の化合物をiPS細胞に一つずつ加えて培養し、中間中胚葉に変化するか調べた。するとうち2種類では6日後、75%以上の高い割合で中間中胚葉を作り出した。
従来法では同じ期間で20%程度しか変化しなかった。

 さらにこの中間中胚葉をマウスの胎児の腎臓細胞と一緒に培養し、腎尿細管の管状構造の一部を作ることに成功した。

 研究成果は米オンライン科学誌プロスワンに掲載された。

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2014.1.22 10:59 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/science/news/140122/scn14012211030001-n1.htm?view=pc

Cira プレスリリース
http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/pressrelease/news/140117-084117.html

プロワン
"Efficient and rapid induction of human iPSCs/ESCs into nephrogenic intermediate mesoderm using small molecule-based differentiation methods"
http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0084881



ヒトiPS/ES細胞から効率よく腎臓のもとになる細胞へ分化させる化合物を発見/京都大の続きを読む

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1: 白夜φ ★ 2014/01/20(月) 00:04:35.58 ID:???

大脳基底核線条体ニューロン・グリア細胞における持続時間の長いカルシウム振動の発見
2014年1月16日 10:00 | プレスリリース , 受賞・成果等 , 研究成果


東北大学大学院医学系研究科医用画像工学分野の小山内 実(おさない まこと)准教授、田村 篤史(たむら あつし)研究員を中心としたグループは、大脳基底核線条体において持続時間の長い、新しいタイプの細胞内カルシウム振動を発見しました。

カルシウムは細胞の機能調節に重要な役割を果たしているため、このカルシウム振動が脳における情報処理の状態を規定している可能性があります。
また、このカルシウム振動は代謝型グルタミン酸受容体5型を阻害することにより消失しますが、代謝型グルタミン酸受容体5型の阻害薬はパーキンソン病治療薬のターゲットとなっており、今回発見したカルシウム振動がパーキンソン病の病態と関連している可能性があります。
本研究結果はオープンアクセスジャーナルの PLoS ONE (電子版) に掲載されます。

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▽記事引用元 東北大学 プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2014/01/press20140108-02.html

詳細(プレスリリース本文)
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press_20140108_02web.pdf

▽関連リンク
PLOSONE
Published: January 15, 2014・DOI: 10.1371/journal.pone.0085351
Both Neurons and Astrocytes Exhibited Tetrodotoxin-Resistant Metabotropic Glutamate Receptor-Dependent Spontaneous Slow Ca2+ Oscillations in Striatum
http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0085351



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1: 白夜φ ★ 2014/01/19(日) 22:37:38.83 ID:???

悪性脳腫瘍が脳内を動き回り広く散らばるしくみを解明 -新しい治療戦略確立へ-


岡山大学大学院医歯薬学総合研究科細胞生理学分野の松井秀樹教授、道上宏之助教、藤村篤史研究員らの研究グループは、悪性脳腫瘍が脳内に拡がるメカニズムを世界で初めて特定しました。
 
悪性脳腫瘍では、がん細胞が脳内に拡がることが多く、そのために手術による根治が困難となるなど、治療方法が限られます。
また、他のがんに比べて再発が多いこともよく知られています。
 
今回明らかにされたメカニズムに基づいて治療戦略を立てれば、既存の治療方法を格段に向上させ、術後の再発防止もできると期待されます。
 
本研究成果は2013年11月15日、アメリカの癌研究専門雑誌『Neoplasia』に掲載されました。

<業 績>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科細胞生理学分野の松井秀樹教授、道上宏之助教、藤村篤史研究員、熊本大学大学院生命研究科分子生理学教室の富澤一仁教授、魏范研助教らの共同研究グループ10人は、悪性脳腫瘍が脳内組織に広く拡がるメカニズムにおいてCyclin G2というタンパク質が中心的な役割を果たしている事を世界で初めて突き止めました。
 
悪性脳腫瘍は他のがんに比べて、正常な組織(脳組織)に拡がる性質が強く、そのため非常に質の悪いがんです。
その原因はいろいろ提唱されていますが、現在最も有力な説が『低酸素仮説』です。
悪性脳腫瘍では、がん細胞が増えすぎて血管が破綻し、腫瘍全体に酸素が届きにくくなります。
その結果、がん細胞の周辺が通常の脳組織と比べて低酸素状態になり、これをきっかけとしてがん細胞が動き回るようになり、脳内に広く散らばるとする考えです。
しかし、がん細胞が動くためには細胞骨格*1という細胞の梁のような構造がうまく制御されていなければなりませんが、「低酸素環境」と「細胞骨格の制御」という2つの現象をつなげる因子が何なのか、全く不明でした。
 
この研究ではCyclin G2と呼ばれるタンパク質がこの2つの現象をつなぐ重要な因子であることを見いだし、またその働き方を明らかにしました。
すなわち、がん細胞が低酸素にさらされると、がん細胞内でCyclin G2が急激に増え、細胞骨格に関連するたくさんのタンパク質をがん細胞の移動に適するようにコーディネイトします。
つまり、サイクリンG2は低酸素環境での細胞骨格制御における指揮官の役割を演じる事を見いだしたのです(図1)。

さらにこの研究では、Cyclin G2タンパク質がコーディネイトしている細胞骨格制御を阻害する薬剤を発見し(図2)、実際にマウス脳内でがん細胞が拡がることを抑制することにも成功しました。

図1 Cyclin G2がコーディネイトする低酸素による細胞移動の概略図
http://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/soumu-pdf/press25/press-140116img1.png
図2 Cyclin G2の関与するメカニズムを標的とした治療戦略
http://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/soumu-pdf/press25/press-140116img2.png

━━━━━━━━━ 引用ここまで 全文は記事引用元をご覧ください ━━━━━━━━━

▽記事引用元 岡山大学 プレスリリース 14.01.16
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release.html
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1: 伊勢うどんφ ★ 2014/01/17(金) 02:36:13.01 ID:???

東京大学大学院 理学系研究科物理学専攻・谷本博一博士研究員(現ジャックモノー研究所・博士研究員)と同専攻・佐野雅己教授らの研究グループは1月6日、細胞運動の物理的な法則を発見したと発表した。

運動は細胞の基本的な性質のひとつであり、この細胞運動の機構については、生物学的な立場からはすでに数多くの研究がなされている。
しかし、物理学的な立場から、細胞運動の「原理」を探る試みは始まったばかりだという。

研究グループは、複雑なデータを座標の級数で展開することでその空間構造をいくつかの簡単な座標で代表させる「多重極展開」と呼ばれる手法を導入し、細胞の応力場の空間構造を解析した。

牽引力顕微鏡(Traction Force Microscopy)を構築し、典型的な運動性細胞である細胞性粘菌の応力場をナノニュートン・マイクロメートルの精度で計測。
得られた測定結果を多重極展開に基づいて解析し、応力場の回転対称性と前後対称性それぞれの破れを特徴づける2つの指標を計算した。
その結果、これらの2つの座標が細胞の運動性を決めていることが明らかになったという。

多細胞生物の応用に期待

細胞の運動法則を発見したこの研究手法は、他の生命現象へも応用が可能とされている。
とくに発生過程で個々の細胞が空間的に協調して運動することで複雑な成体が形成される多細胞生物への応用が期待される。

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QLIFE PRO 2014/1/15
http://www.qlifepro.com/news/20140115/expect-cell-movement-law-discovered-medical-applications.html

プレスリリース
細胞の運動法則を発見 - プレスリリース - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2014/02.html

Biophysical Journal
- A Simple Force-Motion Relation for Migrating Cells Revealed by Multipole Analysis of Traction Stress
http://www.cell.com/biophysj/retrieve/pii/S0006349513042161



細胞が自ら動く力とその運動の間に成立する関係を解明 、東大の続きを読む

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1: 伊勢うどんφ ★ 2014/01/16(木) 12:50:52.58 ID:???

 筑波大学の渋谷彰教授らは15日、腸内の悪玉菌と呼ばれる菌がぜんそくを悪化させる仕組みをマウスを使った実験で解明したと発表した。
マウスで効果的な治療法も見つけた。
人間でも同じ仕組みで症状が悪化している患者がいないか探し、治療することを検討している。

 ある種の抗生物質を飲み水に混ぜてマウスに2週間与えた後、アレルギーの原因物質を吸入させてぜんそくを発症させたところ、症状が重くなった。
そのマウスの腸内を調べたところ、乳酸菌などの善玉菌が減り、カンジダというカビの一種が異常に増えていた。

 その結果、プロスタグランジンE2と呼ぶ物質が血液中で増え、肺の中で免疫反応を引き起こす細胞が増えてアレルギー反応が強まった。
炎症を悪化させてぜんそくがひどくなると分かった。
カンジダを殺したり、プロスタグランジンE2が増えないようにしたりする薬剤をマウスに投与すると、ぜんそくの症状が改善した。

 腸内細菌のバランスが崩れると、炎症性腸炎やアトピー、糖尿病など様々な病気を引き起こす。
ぜんそくもその一つだが、詳しい仕組みはわかっていなかった。

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1/16 2:00 日本経済新聞
http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXNZO65372020W4A110C1CR8000/

筑波大学プレスリリース
http://www.tsukuba.ac.jp/wp-content/uploads/p20140114am2.pdf

Cell host and microbe
Gut Dysbiosis Promotes M2 Macrophage Polarization and Allergic Airway Inflammation via Fungi-Induced PGE2
http://www.cell.com/cell-host-microbe/abstract/S1931-3128(13)00443-5



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1: 白夜φ ★ 2014/01/12(日) 23:18:27.00 ID:???

2014年 1月 12日 15:30 JST 更新.
ヒトiPSから肺の細胞=難病治療、再生に期待?米大学

ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)を肺や気管の細胞に効率良く変える技術を開発したと、米コロンビア大の研究チームが12日までに米科学誌ネイチャー・バイオテクノロジー電子版に発表した。
肺の難病の仕組みを解明し、治療薬を開発したり、将来は患者のiPS細胞から肺の組織を再生したりするのに役立つと期待される。

研究チームはヒトのiPS細胞や胚性幹細胞(ES細胞)について、「Wnt」や「BMP4」などのたんぱく質や化学物質を操作。
肺で酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する肺胞の上皮細胞や基底細胞など6種類の細胞に変えることに成功した。

試験管内で変えただけでなく、免疫不全マウスの体内で変えた肺の細胞がヒトの大人の肺細胞に近いことも確認した。

研究チームは肺の難病のうち、特発性間質性肺炎の一つ「特発性肺線維症(IPF)」に注目。
肺胞の壁が厚くなり、肺が固く膨らみにくくなって呼吸困難に至るが、詳しい仕組みが不明。
今回の技術でIPFを再現して仕組みを解明できれば、治療薬の開発につながる。 
[時事通信社]

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▽記事引用元 THE WALL STREET JOURNAL 2014年 1月 12日 (日)
http://jp.wsj.com/article/JJ12541519822965743854117199374492010284547.html

▽関連リンク
Nature Biotechnology 32, 84?91 (2014) doi:10.1038/nbt.2754
Received 14 August 2013 Accepted 30 October 2013 Published online 01 December 2013
Efficient generation of lung and airway epithelial cells from human pluripotent stem cells
http://www.nature.com/nbt/journal/v32/n1/abs/nbt.2754.html



【幹細胞】ヒトiPS細胞を肺や気管の細胞に効率良く変える技術を開発 難病治療、再生に期待/米コロンビア大の続きを読む

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