1: 2016/06/02(木) 07:16:33.21 ID:CAP_USER
古代人は「絵文字」を使っていた? | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/060100194/
疾走する馬や突進するバイソン――。氷河期だった1万年以上前に、ヨーロッパの洞窟に描かれた躍動感ある壁画は、多くの考古学者の研究心をかき立ててきた。その一方で、こうした絵の脇に添えられることがある単純な幾何学的な記号に注意を払う研究者はほとんどいなかった。それらの意味がわからず、単なる装飾だろうと片付けられてきたのだ。(参考記事:2015年1月号「人類はいつアートを発明したか?」)
しかし、ナショナル ジオグラフィック協会のエマージング・エクスプローラーで、カナダのビクトリア大学博士課程在籍中の古人類学者ジェネビーブ・フォン・ペツィンガー氏は、これらの記号を詳しく調べ、その目的は何だったのかを知る新たな手がかりを探ろうとしている。自著『The First Signs(最初の記号)』の中で彼女は、氷河期のヨーロッパ人は3万年もの間、たった32種類の幾何学記号しか使っていなかったと報告している。そして、これらの記号が情報の伝達手段として用いられていて、文字発達の長い歴史の原型となったのではないかと考えている。(参考記事:「欧州最古の文字が刻まれた粘土板を発見」)
第二次世界大戦中に英国で活躍した暗号解読者の孫娘であるというフォン・ペツィンガー氏は、10年近く前にこの研究を始めた。「異なる時代や場所に存在する記号に共通性を見出すことに関心を抱きました」。そこでまず、4万年前から2万8000年前の後期旧石器時代オーリニャック文化期に描かれたフランスの岩壁画から始めて、壁画に描かれたり刻まれたりしていた幾何学記号の記録を丹念に調べた。そして記号をタイプ別に分類して、関連するデータベースに入力し、データに規則性がないかどうかを分析した。(参考記事:「『ネアンデルタール人の笛』、動物の仕業だった」)
調べ始めてすぐ、意外なことが明らかになった。フォン・ペツィンガー氏は当初、氷河期の画家たちがはじめのうちは、ほんの数種類の記号を使い、少しずつ新しい記号を増やしていったのだと考えていた。道具が発達してきた歴史を見ても、単純なものから複雑なものへと変化している。ところが、フランスの壁画はそうではなかった。32種類の記号のうち、4分の3近くが、オーリニャック文化期にすでに使用されていたのである。かなり初期の頃から複雑な記号が使われていたということは、起源はここではなく別のところにあるのではないだろうか。
ますます興味をそそられたフォン・ペツィンガー氏は、研究対象をヨーロッパ全域に広げ、スペイン北部からロシアのウラル山脈へ至るまで、367カ所から後期旧石器時代の壁画に関する資料を集めた。壁画以外にも、「サンジェルマン・ラ・リヴィエールの女性」と呼ばれる氷河期の女性の墓から出土したシカの歯のネックレスなどに残されていた記号も研究対象とした。(参考記事:「最古のハンドバッグ、犬の歯で装飾?」)
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http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/060100194/
疾走する馬や突進するバイソン――。氷河期だった1万年以上前に、ヨーロッパの洞窟に描かれた躍動感ある壁画は、多くの考古学者の研究心をかき立ててきた。その一方で、こうした絵の脇に添えられることがある単純な幾何学的な記号に注意を払う研究者はほとんどいなかった。それらの意味がわからず、単なる装飾だろうと片付けられてきたのだ。(参考記事:2015年1月号「人類はいつアートを発明したか?」)
しかし、ナショナル ジオグラフィック協会のエマージング・エクスプローラーで、カナダのビクトリア大学博士課程在籍中の古人類学者ジェネビーブ・フォン・ペツィンガー氏は、これらの記号を詳しく調べ、その目的は何だったのかを知る新たな手がかりを探ろうとしている。自著『The First Signs(最初の記号)』の中で彼女は、氷河期のヨーロッパ人は3万年もの間、たった32種類の幾何学記号しか使っていなかったと報告している。そして、これらの記号が情報の伝達手段として用いられていて、文字発達の長い歴史の原型となったのではないかと考えている。(参考記事:「欧州最古の文字が刻まれた粘土板を発見」)
第二次世界大戦中に英国で活躍した暗号解読者の孫娘であるというフォン・ペツィンガー氏は、10年近く前にこの研究を始めた。「異なる時代や場所に存在する記号に共通性を見出すことに関心を抱きました」。そこでまず、4万年前から2万8000年前の後期旧石器時代オーリニャック文化期に描かれたフランスの岩壁画から始めて、壁画に描かれたり刻まれたりしていた幾何学記号の記録を丹念に調べた。そして記号をタイプ別に分類して、関連するデータベースに入力し、データに規則性がないかどうかを分析した。(参考記事:「『ネアンデルタール人の笛』、動物の仕業だった」)
調べ始めてすぐ、意外なことが明らかになった。フォン・ペツィンガー氏は当初、氷河期の画家たちがはじめのうちは、ほんの数種類の記号を使い、少しずつ新しい記号を増やしていったのだと考えていた。道具が発達してきた歴史を見ても、単純なものから複雑なものへと変化している。ところが、フランスの壁画はそうではなかった。32種類の記号のうち、4分の3近くが、オーリニャック文化期にすでに使用されていたのである。かなり初期の頃から複雑な記号が使われていたということは、起源はここではなく別のところにあるのではないだろうか。
ますます興味をそそられたフォン・ペツィンガー氏は、研究対象をヨーロッパ全域に広げ、スペイン北部からロシアのウラル山脈へ至るまで、367カ所から後期旧石器時代の壁画に関する資料を集めた。壁画以外にも、「サンジェルマン・ラ・リヴィエールの女性」と呼ばれる氷河期の女性の墓から出土したシカの歯のネックレスなどに残されていた記号も研究対象とした。(参考記事:「最古のハンドバッグ、犬の歯で装飾?」)
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引用元: ・【考古学/文化人類学】古代人は「絵文字」を使っていた? 欧州の洞窟壁画に残る幾何学的な記号の謎に迫る [無断転載禁止]©2ch.net
古代人は「絵文字」を使っていた? 欧州の洞窟壁画に残る幾何学的な記号の謎に迫るの続きを読む