1: 一般人φ ★ 2013/09/29(日) 23:42:10.46 ID:???

“世界最古の顔”が発見された。顔の持ち主は魚だ。最新研究によると、この4億1900万年前の魚の化石は、人類を含む脊椎動物がいつ、どのようにして“顔”を獲得したかを知る手がかりであり、脊椎動物が繁栄する上で重要な特性となった顔のルーツは、従来考えられていたよりはるかに古いことを示唆しているという。


「エンテログナトゥス・プリモルディアリス(Entelognathus primordialis)は、現生の硬骨魚類、および人類などの陸生脊椎動物と同じ顎骨をもつ、最も初期の、そして確実に最も原始的な化石魚類の1種だ」と、研究共著者で北京にある中国科学院のミン・チュー(Min Zhu)氏は述べる。「ヒトの顎は、この魚の顎とほぼ直接繋がっており、その点で非常に興味深い魚だ」。

 この魚の頬と顎の骨は、人類を含む現生の脊椎動物の骨と基本的に同じに見え、したがって、これまで知られた中で、我々が顔と認識するものをもつ最古の生物である可能性が考えられるとチュー氏は述べる。

◆進化の重要なステップ

 今回の研究によると、顎と顔の発達は、脊椎動物の進化における重要なステップであり、おそらく魚がより大きく素早い獲物をとらえるのに役立ったという。しかし、それらがどのようにして発達したのかについては、多くの謎が残っている。

 今回の研究には参加していないが、「Nature」誌に掲載された研究論文の付随論評を書いたオックスフォード大学の純古生物学者マット・フリードマン(Matt Friedman)氏は、エンテログナトゥス・プリモルディアリスは絶滅した原始的な甲冑魚である板皮類(ばんぴるい)に属するが、化石の顎と顔の構造は、他の板皮類の魚とは全く異なると指摘する。現生の硬骨魚類や人類の顎と頬は、小さな骨が複雑に寄り集まった構造をしているのに対し、板皮類の顎と頬は、2、3の大きな骨でできた単純なものだったとフリードマン氏は述べる。

(本文>>2以降に続く)

▽画像
これが“世界最古の顔”? 4億1900万年前に生きた魚エンテログナトゥス・プリモルディアリス(Entelognathus primordialis)が現在の中国にあたるシルル紀の海を泳いでいる想像図。
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http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_images/ancient-fish-could-be-first-jaw-face_71964_600x450.jpg

▽記事引用元 ナショナルジオグラフィックニュース(September 26, 2013)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20130926002

▽Nature
「A Silurian placoderm with osteichthyan-like marginal jaw bones」
http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/full/nature12617.html



【古生物】“最古の顔”をもつ魚を発見、軟骨魚類よりも古い系統で現生と同じ顎骨が発達か?の続きを読む