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1: 2015/07/30(木) 09:39:41.19 ID:???.net
リーダーの頭脳と集団の腕力、アリの協調行動解明 研究
AFP=時事 7月29日 12時31分配信

【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】アリは、重いものを持ち上げて運ぶための「集団の筋力」と「個体の指導力」とを組み合わせる、驚くべき能力を持っているとの研究結果が28日、発表された。

 英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に掲載された研究では、昆虫など自分たちよりも大きな物体を力を合わせて運んでいる十数匹のアリの集団が、この活動に参加している1匹のアリから提供される情報を基に、進路を調整できることを確認した。

 この1匹の「リーダー」は、集団が進路から外れたり、「困難を生じさせるもの」の方に向かっていたりすることを何らかの方法で察知し、さまざまな角度から引っ張る力を加えることで、進行方向に必要な変更を合図する。他のアリは逆うことなく、その合図に従う。

 研究を主導したイスラエル・ワイツマン科学研究所(Weizmann Institute of Science)のオフェル・ファイナマン(Ofer Feinerman)研究員は「個々のアリは、障害物をやり過ごす方法を把握しているが、(1匹では)物体を運ぶための筋力が不足している」と説明する。

 同氏は、AFPの取材に「集団は、リーダーの力を増幅させるために形成される。そしてリーダーは、把握している方法を実際の行動に反映させる」と説明した。

 さらに驚くべきことに、リーダーを務めたアリが、その行動の10~20秒後には、さらに最新の情報を持った別の新参アリにリーダーの役目を譲り渡すことも確認できた。

 この行動についてファイナマン氏は、「判別可能な限りでは、リーダー役は他のアリと何ら変わりがない」ことを指摘。
「リーダーは誰からも指名されるわけではない。雄ではなく雌の働きアリは、正しい方向に関する最新の情報を持っているという理由で自ら役を買って出る」と続けた。

 アリは、その生物種に属する個体よりもはるかに重い物体を集団で運ぶことを目的に、組織的な行動をとる数少ない動物の一つだ。

 組織的な行動における難題の一つには、協調行動すなわち調和と、状況の変化に合わせて対応できる柔軟性との間にバランスを見極めなければいけないということがある。

 魚群やヒツジの群れなどの集団で生活する動物は、一致した行動をとるように進化してきた。これは、協調行動に不可欠な特性とされる。
アリがバラバラではなく組織的に行動できるのは、この特性のおかげだとファイナマン氏は指摘する。

 だが、このいわゆる「行動の順応主義」が難点となる場合に、情報を有するリーダー役が現れるというのだ。

 ファイナマン氏によると、アリは単にリーダーとして一時的に指揮をとるために「自身の存在を集団に伝達する必要はない」と推測されるという。

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【翻訳編集】 AFPBB News
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150729-00000019-jij_afp-sctch

引用元: 【生物】リーダーの頭脳と集団の腕力、アリの協調行動解明 研究

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1: 2015/02/23(月) 17:37:29.73 ID:???.net
アリが「公衆トイレ」を持つと判明 | ナショナル ジオグラフィック(NATIONAL GEOGRAPHIC) 日本版サイト
http://nationalgeographic.jp/nng/article/20150220/436504/

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http://nationalgeographic.jp/nng/article/20150220/436504/ph_thumb.jpg
トビイロケアリは巣の中の決まった場所に排泄物を溜める。写真はドイツで撮影された個体。(Photograph by blickwinkel, Alamy)


 アリの排泄習慣を綿密に調べた初めての研究から、数種のアリは複雑に入り組んだ地中の巣で共用の「トイレ」を維持していることが明らかになった。

 亜種が日本にも生息するトビイロケアリ(学名:Lanis niger)を調査した研究者らは、巣の中に排泄物を溜める専用の場所があることを発見した。
これはある意味、道理にかなっている。数千匹ものアリがひしめく狭い空間では整理整頓がカギだからだ。

 ただし、糞は細菌を増やし、病気を蔓延させ、コロニーを危険に曝す可能性もある。

「アリは実にきれい好きな生物ですが、あまり擬人化しないよう注意しなければなりません」と述べるのは、今回の研究を率いたレーゲンスブルク大学の博士研究員トメル・チャチュケスだ。

「きれい好きなのは自己満足のためではなく、種の生き残りにおける選択的優位性があるのでしょう」


2カ月後、あるパターンが浮かび上がった

 チャチュケスと共著者らは、世界中に広く分布するトビイロケアリを対象に、研究室で飼育された21のコロニーで実験を行った。

 研究チームはそれぞれのコロニーに赤、あるいは青色の食用色素で染めた砂糖水を与えた。

 青色の砂糖水を摂取したアリは青い糞を出す。つまり、アリがどこに排泄物――専門用語で「糞粒(frass)」を溜めるかが一目瞭然となる。

 実験開始から2カ月後、あるパターンが浮かび上がった。赤青両方のコロニーで色のはっきりした箇所がいくつか堆積し始め、それらは主に巣の端々に現れるようになった。明らかにアリは糞粒を「トイレ」界隈に集めて、無造作に撒き散らしている様子ではない。しかし、なぜだろう?

「強いて言うなら、危険な巣の外に出たくない消極的なアリなどが住空間をきれいに保っているのかもしれません」と、チャチュケスは推測する。

 2月18日に「PLOS ONE」誌に発表された論文の中で、著者らはミツバチやハダニといった社会性昆虫がコロニーから遠く離れた場所へ排泄物を捨てにいく行動について言及した。

 その一方で、トビイロケアリが糞を巣の中に溜めるということは、彼らの社会にとって何かしら有益な面があるのかもしれない。

続きはソースで

文=Jason Bittel/訳=益永依子

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引用元: 【生態学/衛生学】アリが「公衆トイレ」を持つと判明 排泄習慣を綿密に調べた初の研究で明らかに

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1: 2014/12/25(木) 14:12:07.05 ID:???.net
アリの「左に曲がる」習性、研究で発見
AFP=時事 12月25日 13時28分配信

【AFP=時事】岩場に生息する欧州のアリの一種は、道の分岐点で左に曲がる場合が大半を占めるとの研究論文が24日、英国王立協会(British Royal Society)の専門誌バイオロジー・レターズ(Biology Letters)に掲載された。
この集団的な習性は、アリの生存において有利に働いている可能性があるという。

 人間を含む多くの生物は、動作や感覚において、右か左の一方を他方より好む傾向を示す。

 英ブリストル大学(Bristol University)と英オックスフォード大学(Oxford University)の共同研究チームが発表した論文によると、例えば人間の9割は右利きであり、セイヨウミツバチは主に右目を使って対象を認識しているという。

 研究チームは、欧州のフタフシアリ亜科のアリ(学名:Temnothorax albipennis)が左右どちらかに偏る傾向を示すかどうかを調べる実験を行った。

 最初の実験は、アリのコロニー8個を対象に行われた。
各コロニーから偵察に出たアリの集団が新しい巣を探索する様子を観察したところ、巣に立ち入った集団は、左折を35回、右折を19回行った。

 次に行った実験では、二股の分岐に枝分かれする複数の通路でできた迷路を使用した。
アリたちは2番目の分岐点以降、左折50回に対し右折30回で、左方向をより頻繁に選ぶ傾向がみられた。

 論文の共同執筆者の一人、ブリストル大のエドモンド・ハント(Edmund Hunt)氏は、AFPの取材に「これまで行われた科学実験はいずれも決定的なものではないが、通常の統計的基準から判断すると、これは左折に偏る傾向を示す十分な証拠だと思われる」と語った。

 また、今回の実験では「個体群レベルでの有意性」が認められるほど強い傾向が観察されたと論文は述べている。

 このような特定の方向を好む習性は、結果的にコロニーに属する個体の大半を同じ場所に群集させることにつながるため、各個体の捕食リスクを軽減させることになるとの説を論文の執筆者らは提唱した。

「アリたちは左目を使って捕食者を見つけ、右目を使って道を進んでいるのかもしれない」とハント氏は付け加えた。

「また、彼らの世界は迷路のようになっており、常に一方の方向に曲がるようにすることは、迷路を探索して抜け出すのに非常に有効な戦略だ」
【翻訳編集】 AFPBB News
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141225-00000020-jij_afp-sctch

引用元: 【生物】アリの「左に曲がる」習性、研究で発見

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