理系にゅーす

理系に関する情報を発信! 理系とあるものの文系理系関係なく気になったものを紹介します!

進化

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
1: 2014/10/31(金) 09:14:36.44 ID:???.net
【10月30日 AFP】幹細胞を使って、ヒトの胃組織の小さな塊である「ミニ胃」の作製に世界で初めて成功したとの研究論文が29日、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。

この成果により、がん、潰瘍、糖尿病などの研究に拍車がかかる可能性があるという。

 米シンシナティ小児病院医療センター(Cincinnati Children's Hospital Medical Center)などの研究チームによると、実験室のペトリ皿で培養された「胃オルガノイド(組織構造体)」と呼ばれるこの組織は、「胃のミニチュア版」ともいえるもので、未成熟な細胞で構成されているという。

 論文によると、これらは胃細胞に進化するように誘導された多能性幹細胞でできているとされる。多能性幹細胞を「分化」させる、すなわちある細胞をある臓器になるよう誘導するには、その分化する期間である「胚発生過程」で生じる化学的段階を特定する必要がある。

 この化学的段階をペトリ皿で再現したところ、多能性幹細胞は、気道と消化管を形成する細胞の「内胚葉細胞」へと変化した。
そして内胚葉細胞を生化学的に誘導し、粘液やホルモンを分泌する胃領域の「前庭部」の細胞が現れた。

 ただ今回作製された胃オルガノイドはまだ予備的な段階にあり、移植用の組織や完全な機能を備えた胃からは程遠いものだという。
それでもマウスを用いた初期試験は、胃オルガノイドが消化性潰瘍で生じた胃の穴をふさぐ「継ぎ当て」として機能する可能性があることを示唆している。

 胃オルガノイドはまた、立体構造を形成するよう幹細胞を誘導する方法において重要な前進をもたらしたと研究チームは指摘している。
さらに「ミニ胃」として、がん、糖尿病、肥満症などの疾患を研究するための試験台として利用できると、研究チームは声明で述べている。

 シンシナティ小児病院医療センターに所属する発生生物学の研究者、ジム・ウェルズ(Jim Wells)氏は「人間の胃の病気を研究する良い方法はこれまで存在しなかった」
「人間の胃は、他の動物の胃と大きく異なっている。今回、ペトリ皿内で作製した胃組織の異種細胞およびその構造と配置は、胃の中で通常みられるものと全く同じだと言える」と述べている。(c)AFP

http://www.afpbb.com/articles/-/3030350

Nature letter
Modelling human development and disease in pluripotent stem-cell-derived gastric organoids
http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/full/nature13863.html

引用元: 【再生】多能性幹細胞から人間の「胃」作製に成功、米研究

多能性幹細胞から人間の「胃」作製に成功、米研究の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
1: 2014/10/29(水) 20:30:04.48 ID:???.net
2300万年前には出現か=エボラウイルスの仲間-米大学

エボラ出血熱のウイルスの仲間は2300万~1600万年前までに出現した可能性が高いと、米ニューヨーク州立大の研究チームが29日までに国際的な科学誌「ピアJ」に発表した。
ウイルスの進化過程や宿主の解明は、ワクチンや治療薬の開発、感染防止策に役立つという。
 
エボラウイルスのほか、エボラ熱に症状が似たマールブルグ病のウイルスなどが含まれるフィロウイルス科のウイルスは、農耕が普及し始めた約1万年前に出現したとの見方があった。
今回の研究で、700万~600万年前と推定される人類の出現より大幅にさかのぼることになる。
 
研究チームはウイルス遺伝子が哺乳類の進化過程で全遺伝情報(ゲノム)に組み込まれる場合があることに注目。
フィロウイルス科ウイルスのある遺伝子はハムスター2種とハタネズミ2種のゲノムに組み込まれており、ハムスターとハタネズミがまだ分かれていない2300万~1600万年前に存在した可能性が高いと結論付けた。
 
フィロウイルス科ではこの頃、エボラウイルスなどがマールブルグウイルスと分かれ始めたと考えられるという。
 
マールブルグ病は1967年、エボラ出血熱は76年に初めて患者が確認された。
エボラウイルスの宿主はコウモリ類とみられている。(2014/10/29-05:32)
_________

▽記事引用元
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014102900040
時事ドットコム(http://www.jiji.com/)2014/10/29-05:32

※ご依頼いただきました。

引用元: 【感染症】エボラウイルスの仲間 2300万~1600万年前までに出現した可能性/米ニューヨーク州立大

エボラウイルスの仲間 2300万~1600万年前までに出現した可能性/米ニューヨーク州立大の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
1: 2014/10/26(日) 09:05:12.14 ID:???.net
我々はネアンデルタール人との混血だった 覆る進化の定説
2014/10/25 7:00

 人類進化の定説が大きく揺らいでいる。最近の研究では、ネアンデルタール人などの旧人類と現生人類との間に、これまでいわれていたような深い断絶はなく、実はかなりの交わりがあったことが明らかになってきた。
むしろ、別の血を入れることが人類をより強く進化させてきたようだ。

■意外に進む混血

遠い祖先から現生人類に至る人類進化の歴史は今、全面的に書き換えられようとしている。

 従来の説ではホ◯・サピエンス、つまり現生人類がアフリカを出て世界中に広がり始めると、それまでユーラシア大陸に住んでいた同じホ◯属のネアンデルタール人などの旧人類は絶滅へと追いやられたとされている。

 進出にあたって、ホ◯・サピエンスは旧人類とは交わらず、ネアンデルタール人の遺伝子を次世代に伝える混血の子どもは生まれなかったと考えられてきた。

 旧人類は競争に負け、新参のホ◯・サピエンスに取って代わられた。
ホ◯・サピエンスがアフリカから世界各地に広がる際、出会った旧人類をことごとく全滅させた可能性も指摘されていた。

 ところが、ここ約10年の化石人類の発見ラッシュと遺伝学的研究の発展によって、この定説は大きく書き換えられることになった。

 現生人類とネアンデルタール人の間の解剖学的な共通点に加え、遺伝学的研究からも両者の間に混血があったことがわかってきた。

 その結びつきはかなり強く、今日の非アフリカ系の人々のゲノム(全遺伝情報)の最大3%がネアンデルタール人由来だ。
人によってそれぞれネアンデルタール人由来の異なるDNA断片を持っている。
そのため、現生人類が受け継いだネアンデルタール人の遺伝情報の総和は3%よりはるかに高く、最近の計算によれば少なくとも20%にはなると考えられている。

 ホ◯・サピエンスとの混血があった旧人類はネアンデルタール人だけではなかった。
近年発見されたデニソワ人(シベリアの洞窟で見つかった4万年ほど前の謎めいた指の骨から回収されたDNAによって特定された人類集団)も、私たちの先祖との間に混血があった。

■異なる遺伝子で強く

 そうした混血はホ◯・サピエンスに有益だったようで、そのおかげでホ◯・サピエンスは生存に有利に働く遺伝子を獲得できた。

 例えばネアンデルタール人から受け継いだDNAは免疫力を高めたらしい。
またデニソワ人由来のある遺伝子変異は、チベット人が酸素が希薄な高地で生活するのを助けている。

 ホ◯属の起源に関する定説も揺らいでいる。従来、ホ◯属は東アフリカが起源とされていたが、近年、南アフリカ共和国のマラパで発見された200万年近く前の人類化石は、ホ◯属がアフリカ南部に現れた可能性を示唆している。

http://mw.nikkei.com/tb/#!/article/DGXMZO78680150R21C14A0000000/

引用元: 【人類史】我々はネアンデルタール人との混血だった 覆る進化の定説

我々はネアンデルタール人との混血だった 覆る進化の定説の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
1: 2014/10/15(水) 23:20:57.90 ID:???O.net
現在西アフリカで猛威を振るっているエボラ出血熱のウイルスは既に、従来の株とは型が異なる。
変異が何を意味するかを科学者らは完全に理解しているわけではないが、病原体の進化が新たなリスクをもたらす可能性が一部で懸念されている。

サイエンス誌に先月掲載された報告によれば、研究者らは今回のエボラ流行で既に300以上のウイルス突然変異を発見している。
こうした変異がウイルスの感染力を強めていないかの調査を研究者らは急いでいる。

現時点ではそれを示す科学的データはないものの、流行が長引けばヒトからヒトへの感染力が強い型にウイルスが変化するリスクは高まると、
カリフォルニア大学サンフランシスコ校でエボラを研究している伝染病専門医のチャールズ・チウ氏は指摘する。

「流行が長期間続いたり風土性のものになったりすれば、伝染力が強い型に変異しかねない。これを予測するのは困難だ」と同氏は述べた。

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NDH7VB6KLVRQ01.html

引用元: 【国際】エボラ、流行長引けばウイルスの感染力が強まる恐れ 既に300以上の突然変異

エボラ、流行長引けばウイルスの感染力が強まる恐れ 既に300以上の突然変異の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
1: 2014/07/03(木) 23:48:39.64 ID:???.net
カンガルーの尾は第5の“脚”
Traci Watson, July 3, 2014

 カンガルーの脚は何本? 最新の研究によれば、正解は5本だ。「Biology Letters」に発表された研究論文は、カンガルーは歩くとき、尾を推進力にしており、尾はいわば第5の“脚”に早変わりすると述べている。

水たまりから跳ねるように去るアカカンガルー。オーストラリアのスタート国立公園(Sturt National Park)で撮影。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_images/red-kangaroo-fifth-leg-tail-01_81369_990x742_600x450.jpg

 論文によれば、同等の大きさのカンガルーと人が同じ速度で歩いた場合、カンガルーの尾は人の脚1本分に匹敵する働きをしているという。このように尾を使う動物はほかに例がない。カンガルー独特の動きである跳躍を効率的にするため、尾がこのように進化したのではないかと、研究チームは推測している。

 カンガルーは時速20キロで長距離を跳躍し続けることができる。研究に参加したオーストラリア、ニューサウスウェールズ大学の名誉教授テレンス・ドーソン(Terence Dawson)氏は、ほかの動物の走りよりはるかに無駄のない動きだと話す。長い尾をむちのように上下にしならせ、体の角度を調節している。

 ただし、跳躍は確かにカンガルーのトレードマークだが、普段は猫背でよろよろ歩くことの方が多い。草を食べるときやほかのカンガルーと一緒のときは、時速6キロ以下でのんびり歩いている。

 このように歩くときは尾をつえのようにつき、後ろ脚を地面から浮かせる。この動き自体はすでに広く知られているが、地面についた尾が生み出す力を計算しようとする者はいなかった。

◆便利な第5の“脚”

 ドーソン氏らは尾の働きを詳しく調べるため、複数のアカカンガルーにプラットフォームを歩かせた。このプラットフォームは四肢や付属肢から生じる力を測定できるようになっている。
プラットフォーム全体を低い天井で覆い、カンガルーがギアを上げて跳躍できないようにした。

 研究に参加したカナダ、ブリティッシュコロンビア州サイモンフレーザー大学(SimonFraser University)のショーン・オコナー(Shawn O'Connor)氏によれば、測定の結果、カンガルーの尾は単なる支えではなく、“体を持ち上げ、加速を助けるモーター”の役割を果たしていることがわかったという。名前こそ尾ではあるが、実質的には脚だと、オコナー氏らは述べている。
(つづきはソースを見てください)

五本脚の歩行様式を説明する動画
https://docs.google.com/file/d/0B6uQT1aasa3ncE1RenNtUVdvT1E/edit?pli=1

ソース:ナショナルジオグラフィック ニュース(July 3, 2014)
カンガルーの尾は第5の“脚”
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140703004

原論文: Biol. Lett.
Shawn M. O'Connor, Terence J. Dawson, Rodger Kram and J. Maxwell Donelan.
The kangaroo's tail propels and powers pentapedal locomotion.
http://rsbl.royalsocietypublishing.org/content/10/7/20140381

プレスリリース1:Simon Fraser University(July 01, 2014)
A tale of a tail: Kangaroos’ powerful “fifth leg”
http://www.sfu.ca/pamr/media-releases/2014/a-tale-of-a-tail-kangaroos-powerful-fifth-leg.html

プレスリリース2:University of Colorado Boulder(July 2, 2014)
New study involving CU-Boulder tells the tale of a kangaroo’s tail
http://www.colorado.edu/news/releases/2014/07/02/new-study-involving-cu-boulder-tells-tale-kangaroo%E2%99s-tail

引用元: 【生体力学】カンガルーの尾は第5の“脚”

カンガルーの尾は第5の“脚”の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
1: 2014/07/04(金) 21:18:04.29 ID:???.net
現生人類は多様な種から進化?
Dan Vergano, July 4, 2014

 石器、大きな脳、歩行のための長い脚。これらの人類の特徴は、数百万年前のアフリカにおいて、複数種の先行人類のあいだで異なる時期に出現した。つまり、これまで考えられていたように同一種から一気に進化したのではないとする新説が発表された。

岩の上に置かれたアフリカの先行人類アウストラロピテクス・セディバ(セディバ猿人)の頭蓋骨。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_images/australopithecus-sediba-genus-homo-01_81454_990x742_600x450.jpg

 200万年以上前、東アフリカで森林の後退とサバンナの拡大が進んだ。それに伴い、人類の祖先である類人猿は二足歩行を開始し、自由になった両手で道具を作り始めるなど、陸上での暮らしに適応していった。

 しかし、長らく支持されてきたこの学説を覆す新たな説が発表された。「Science」誌に掲載された報告書には、湿潤な環境から乾燥した環境に次第に移り変わっていったのではなく、気候変動が繰り返されたことによって、ヒト属が出現することになったと述べられている。

 新しい化石証拠が発見されたこと、そして200万年以上前のアフリカで約2万年にわたって湿度の乱高下が続いていた事実が明らかになったことで、ホ◯・エレクトスの誕生に関する定説が覆されることとなった。

 大きな脳、現生人類と同じ体型、石器の利用といった特徴を持つ初期人類であるホ◯・エレクトスに先行する系統は、決して安定した進化を遂げたわけではない、と論文は述べている。250万~150万年前、アフリカでモンスーン・サバナ気候の拡大のパターンが頻繁に変化するなか、少なくとも3種の初期人類が寄せ集め状態で暮らしていたというのだ。

「幸運だったと言うほかない」とニューヨークのウェンナー・グレン財団の古人類学者、レスリー・アイエ◯(Leslie Aiello)氏は述べている。「環境の変化にきちんと適応するように進化していったのだから」。

◆実力より運
 論文によれば、当時存在した先行人類のホ◯・ルドルフエンシス(ケニアにあるルドルフ湖(現在の名称はトゥルカナ湖)という湖にちなんでこの名がつけられた)とホ◯・ハビリス(ラテン語で“器用な人”)は、頭蓋骨、歯、顎の形状がホ◯・エレクトスと共通しているという。このことは、複数種の先行人類のあいだに“人類”固有の特徴が不意に出現したことを示唆している。

 また論文では、南アフリカ共和国で発見されたアウストラロピテクス・セディバ(セディバ猿人)についても触れている(ナショナル ジオグラフィック協会の探検家リー・バーガー(Lee Berger)が発見)。アウストラロピテクス・セディバは約198万年前に存在した二足歩行種で、サルのような腕と小さな脳を持つ一方で、小さな歯といった人類固有の特徴も兼ね備えている。

 このような発見は、より大きな脳と、小さな歯、完全二足歩行といった人類固有の特徴の進化が250万~150万年前に多くの初期人類種のあいだで前進と後退を繰り返しながら進んだことを示すものだ、と論文は述べている。(>>2以降につづく)

ソース:ナショナルジオグラフィック ニュース(July 4, 2014)
現生人類は多様な種から進化?
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140704002

原論文:Science
Susan C. Anton, Richard Potts, Leslie C. Aiello. Evolution of early Homo: An integrated biological perspective.
http://www.sciencemag.org/content/345/6192/1236828

プレスリリース:Smithsonian(July 3, 2014)
Smithsonian Scientist and Collaborators Revise Timeline of Human Origins
http://newsdesk.si.edu/releases/smithsonian-scientist-and-collaborators-revise-timeline-human-origins

引用元: 【古人類学】初期ホモ属の進化と気候変動の関係が解明された

初期ホモ属の進化と気候変動の関係が解明されたの続きを読む

このページのトップヘ