1: 2015/12/07(月) 07:27:49.49 ID:CAP_USER.net
巨大惑星、惑星系からはじき飛ばされた | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/120400347/
米国ハワイで開催されたエクストリーム・ソーラーシステムズIII(Extreme Solar Systems III)という学会で12月2日に発表された研究によると、地球から約300光年の彼方にある惑星系の巨大惑星HD 106906bは、他の天体との重力相互作用により外縁部にはじき出されたものであることが明らかになった。現在、主星からHD 106906bまでの距離は、太陽から地球までの距離の650倍もあるという(参考記事:「“孤児惑星”、130光年先で発見」)。
これは、太陽から冥王星までの距離の16倍以上だ。
恒星からこんな遠くにいった理由
HD 106906bは最初からこんな寂しい場所にあったわけではなく、主星にもっと近い場所で形成されたが、別の惑星か、たまたま近くを通りかかった恒星との強い重力相互作用により、外縁部にはじき飛ばされたのだろうと考えられている。科学者の見積もりによれば、銀河系内には、主星から離れて宇宙をさまよう浮遊惑星が何十億個もあるというが、こうした惑星が惑星系からはじき飛ばされる現場がとらえられたことはまだない(参考記事:「浮遊惑星の数、恒星の10万倍?」)。
研究チームのポール・カラス氏は「天文学者にとって、惑星系が力学的に揺さぶられる過程は非常に興味深いものなのです」と言う。彼は、米カリフォルニア大学バークレー校の准教授で、SETI研究所の研究員でもある。彼らは、チリのアンデス山脈にあるジェミニ南望遠鏡の惑星撮影装置を使って、この惑星を観測した。
HD 106906bは木星の約11倍の質量で、太陽よりもわずかに大きい恒星のまわりを回っている。この惑星系は誕生から1300万年しかたっておらず、太陽系よりはるかに若い。
この惑星より主星に近いところには無数の彗星からなる円盤状の領域があるが、その内部は大きくかき乱されている。天文学者たちは、太陽系のカイパーベルト(海王星の軌道より外側にある低温の領域で、冥王星をはじめとする無数の太陽系外縁天体がある)をもっと大きく無秩序にしたような領域だと考えている。
「この惑星系は、つい最近、何らかの激しい重力相互作用によって乱されたのだと考えられます」とカラス氏。
アリゾナ州立大学の大学院生アブヒジト・ラジャン氏によると、観測の結果、HD 106906bが惑星系からはじき出される過程で、彗星が集まっている円盤領域から破片をいくらか持っていった可能性があるという。惑星は、大量のダストからなる巨大な輪に囲まれているか、ダストや雲に包み込まれているのかもしれない。
続きはソースで
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/120400347/
米国ハワイで開催されたエクストリーム・ソーラーシステムズIII(Extreme Solar Systems III)という学会で12月2日に発表された研究によると、地球から約300光年の彼方にある惑星系の巨大惑星HD 106906bは、他の天体との重力相互作用により外縁部にはじき出されたものであることが明らかになった。現在、主星からHD 106906bまでの距離は、太陽から地球までの距離の650倍もあるという(参考記事:「“孤児惑星”、130光年先で発見」)。
これは、太陽から冥王星までの距離の16倍以上だ。
恒星からこんな遠くにいった理由
HD 106906bは最初からこんな寂しい場所にあったわけではなく、主星にもっと近い場所で形成されたが、別の惑星か、たまたま近くを通りかかった恒星との強い重力相互作用により、外縁部にはじき飛ばされたのだろうと考えられている。科学者の見積もりによれば、銀河系内には、主星から離れて宇宙をさまよう浮遊惑星が何十億個もあるというが、こうした惑星が惑星系からはじき飛ばされる現場がとらえられたことはまだない(参考記事:「浮遊惑星の数、恒星の10万倍?」)。
研究チームのポール・カラス氏は「天文学者にとって、惑星系が力学的に揺さぶられる過程は非常に興味深いものなのです」と言う。彼は、米カリフォルニア大学バークレー校の准教授で、SETI研究所の研究員でもある。彼らは、チリのアンデス山脈にあるジェミニ南望遠鏡の惑星撮影装置を使って、この惑星を観測した。
HD 106906bは木星の約11倍の質量で、太陽よりもわずかに大きい恒星のまわりを回っている。この惑星系は誕生から1300万年しかたっておらず、太陽系よりはるかに若い。
この惑星より主星に近いところには無数の彗星からなる円盤状の領域があるが、その内部は大きくかき乱されている。天文学者たちは、太陽系のカイパーベルト(海王星の軌道より外側にある低温の領域で、冥王星をはじめとする無数の太陽系外縁天体がある)をもっと大きく無秩序にしたような領域だと考えている。
「この惑星系は、つい最近、何らかの激しい重力相互作用によって乱されたのだと考えられます」とカラス氏。
アリゾナ州立大学の大学院生アブヒジト・ラジャン氏によると、観測の結果、HD 106906bが惑星系からはじき出される過程で、彗星が集まっている円盤領域から破片をいくらか持っていった可能性があるという。惑星は、大量のダストからなる巨大な輪に囲まれているか、ダストや雲に包み込まれているのかもしれない。
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引用元: ・【天文学】巨大惑星、惑星系からはじき飛ばされた 太陽‐地球間の650倍もの距離に巨大惑星が存在する理由
巨大惑星、惑星系からはじき飛ばされた 太陽‐地球間の650倍もの距離に巨大惑星が存在する理由の続きを読む