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顕花植物

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1: ぱぐたZ~時獄篇◆fEbKMTmIyQ 2014/03/27(木)23:25:37 ID:Iae0J08L7

 最初の鳥が飛び始めるのとほぼ同じころ、ナナフシは植物に変装することを覚えていたらしい。
顕花植物の出現以前、およそ1億2千万年前から、ナナフシは植物の葉に扮していたという研究結果が発表された。

 モンゴルで発見された化石は、小枝を真似るナナフシの最も初期の事例を表している。
ナナフシ目は現在、3000種以上が記載されており、ナナフシをペットとする愛好家もいる。

“古代の黒筋ナナフシ”を意味するクレトファスモミマ・メラノグラマ(Cretophasmomima melanogramma)と学名が付けられたナナフシの化石の発見は、北京にある首都師範大学のマオミン・ワン(Maomin Wang)氏が率いるチームによって報告された。

「われわれの祖先は、1億2千万年も前から、既に枝や葉を擬態した昆虫によって騙されていた」と、この研究の共著者でパリ、ソルボンヌ大学のオリビエ・ベソー(Olivier Bethoux)氏は語る。
「この発見により、顕花植物の出現以前から、ナナフシを含む様々な昆虫による植物擬態が行われてきたことが明らかとなった」。

◆新しい葉

 恐竜の時代、視覚的に昆虫を捕食する初期の鳥類や哺乳類の到来は、進化の過程で急速に植物擬態という術を昆虫に与えたとベソー氏は述べる。

「この発見は、初期の昆虫と植物の共進化に関するより興味深い証拠である」と、研究には参加していないイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の古生物学者サム・ヘッズ(Sam Heads)氏は語る。
昆虫は化石記録に良い状態で保存されていないことが多いため、今回の新しい標本は特に研究者たちを喜ばせるだろうと同氏は付け加えた。

 古代のナナフシは、尾から触角の先端まで約7センチあった。その3つの化石(メス1匹とオス2匹)は、モンゴルの化石発掘現場で見つかった。
しかし、今回の研究者たちが実際に発見したのは、フランスと中国で長い間調査されないまま保管されていたコレクションの中だった。

 ナナフシの化石には、どれも羽に沿って平行した黒い線が走っている。
その線は、ナナフシが誕生した中国とモンゴルにまたがる熱河生物群(Jehol biota)で化石となったイチョウの葉に似ている。

◆隠れ上手

 顕花植物が最初に広く多様化し、樹皮や枝を急速に成長させた1億年前の“大被子植物分化(great angiosperm radiation)”と呼ばれる時期に、ナナフシは植物を擬態するようになったと研究者たちは考えてきた。

 ほかのナナフシの近縁種は、さらに古い地層から発掘されたが、「どれも植物擬態能力を表すような特徴を示していない」と、ベソー氏は述べる。

 しかし、今回のようなナナフシに関する発見はまだどこかに隠れている可能性があると、イリノイ大学の州自然史調査所で昆虫キュレーターを務めるクリス・ディートリッヒ(Chris Dietrich)氏は話す。

 化石昆虫の専門家が少ないため、「論文に記載されたものを含め多くの化石は、だれかに調査されるまで数十年も博物館の中で待ち続けている」という。

 研究結果は、「PLOS ONE」誌オンライン版に3月19日付で発表された。

ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト 3月25日 14時32分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140325-00000001-natiogeog-sctch&pos=3

プロワン
Under Cover at Pre-Angiosperm Times: A Cloaked Phasmatodean Insect from the Early Cretaceous Jehol Biota
http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0091290



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1: 一般人φ ★ 2013/10/05(土) 16:13:24.59 ID:???

顕花植物(Flowering plants)は、針葉樹、銀杏、ソテツ、および種子シダに近い現在は絶滅した植物から進化したものと考えられている。顕花植物の最古の化石は花粉となる。花粉は、小型で、堅牢で、無数に存在していたため、花や葉よりも簡単に化石化して残ることができたのである。

顕花植物は、こうした花粉の化石の存在により、約1億4000万年前の白亜紀前期まで遡ることができる。そして、これらの化石の存在から最初に花を咲かせた植物は白亜紀前期に誕生したものだと考えられてきた。しかし、新しく見つかった花粉の化石により、顕花植物は、従来の学説よりも1億年も古い、三畳紀初期(約2億5200~2億4700万年前)に起源をもつことが判った。

これまで多くの先行研究において、分子データを使って顕花植物の年齢を推定しようとする試みがなされてきたが、これまでに合意には達したことはなかった。使用したデータセットと分析手法によって、得られた年代起源は三畳紀から白亜紀までバラつきが生じていたのである。

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▽記事引用元 ScienceNewsline(October 1, 2013.)
http://jp.sciencenewsline.com/articles/2013100123100018.html

▽チューリッヒ大学プレスリリース(英文)
http://www.mediadesk.uzh.ch/articles/2013/bluetenpflanzen-sind-100-millionen-jahre-aelter-als-bisher-angenommen_en.html

▽Frontiers in Plant Science
「Angiosperm-like pollen and Afropollis from the Middle Triassic (Anisian) of the Germanic Basin (Northern Switzerland)」
http://www.frontiersin.org/Plant_Evolution_and_Development/10.3389/fpls.2013.00344/full



【古生物】顕花植物の起源はこれまでの考えよりも1億年も古い三畳紀初期、新しい化石の発見により判明/スイス・チューリッヒ大学の続きを読む

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