1: ケンシロウとユリア百式φ ★ 2013/09/27(金) 22:39:50.64 ID:???

エレクトロニクスの微細化、高速化、性能向上という未来への進化の一環として、米スタンフォード大学の研究員は25日、カーボン・ナノチューブ・トランジスター(CNT)のみから組み立てられた初の作動するコンピューターを披露した。

超高純度の炭素から成るこれらの均一の筒状のチューブは、全ての原子の内部にある量子粒子や全ての細胞内にあるDNAを含め、研究者が調査している多くの新種の材料の1つだ。
こうした研究者の調査は、エレクトロニクスの開発者が従来のシリコン・トランジスターの微細化の限界に近づいているときと期を同じくして行われている。

未成熟の段階ながら、この発明は、特殊なカーボン繊維を使って製造したトランジスターを用いて汎用(はんよう)コンピューターを組み立てることが可能だと実証するものだ。
基礎的な基本ソフト(OS)に対応し、演算処理を行い、同時に異なった複数の処理プロセスを切り替えることができると科学者は述べた。

スタンフォード大学の電気工学研究者、マックス・シュラカー氏は「あらゆる意味においてまさにコンピューターだ」と述べた。
このデバイスの組み立てを主導した同氏は「これはカーボン・ナノチューブから作動し、有効な回路を組み立てられ、これが信頼度を伴って製造できることを示した」と話した。

同大学の研究は25日の科学誌「ネイチャー」に掲載された。

ドイツのミュンヘン工科大学のカーボンエレクトロニクス専門家、フランツ・クライプル氏は「かれらはナノチューブを手なずけた」と語った。同氏はこのプロジェクトにかかわっていない。

この調査に資金援助した全米科学財団(NSF)のナノテクノロジー上級顧問、ミハイル・ロコ氏はナノチューブ・コンピューターについて、「科学的に重要な前進」と位置付けた。
完成した場合、「コンピューターの高速化、部品の小型化、消費電力の約10分の1への低減が可能になる」とロコ氏は述べた。

研究者らは、電気や熱の伝導性、光の吸収、発光に極めて優れたカーボン・ナノチューブのデジタル面の潜在性にじらされてきた。研究所で長らく好奇心の的となってきたカーボン・ナノチューブは、原子1個相当の厚さの複数の炭素シートを、人の毛一本よりも約1万倍薄い円筒状にしたもの。

米IBMのニューヨーク州ヨークタウンハイツにあるトーマス・ワトソン研究所の物理科学ディレクター、スプラティク・グプタ氏は「シリコンの後継とみなされる多くの候補の中でも、カーボン・ナノチューブが最も有望視されることに変わりはない」と語った。

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ソース:ウォールストリートジャーナル(2013年 9月 26日 20:27 JST)
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304250704579098862116253516.html
画像:スタンフォード大学の電気工学研究者、マックス・シュラカー氏
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http://si.wsj.net/public/resources/images/OB-ZB086_NANO1_P_20130925154417.jpg
※ソース元にニュース動画があります(英語)。

関連リンク:Natureに掲載された論文要旨
「Carbon nanotube computer」(英語)
http://www.nature.com/nature/journal/v501/n7468/full/nature12502.html



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