1: 白夜φ ★ 2013/07/14(日) 23:41:38.31 ID:???

ミカンキジラミと共生する細菌 細胞分裂抑える毒作る がん新薬開発期待

愛知・豊橋技術科学大学の中鉢淳准教授(42)を中心とする研究グループが、かんきつ類の害虫、ミカンキジラミ(キジラミ科)が体内にある器官に細胞の分裂・増殖を阻害する毒を作る細菌を共生させ、天敵から身を守っているという研究結果を米専門誌の電子版に掲載した。

今回の研究でプロフテラと名付けたこの細菌は、ミカンキジラミだけにすみつき、雌の体内で卵ができる時に「感染」。
自活能力はなく、毒を作ることだけに特化して少なくとも数千万年前からミカンキジラミの体内で世代を重ねてきたと考えられる。
こうした防衛機能を目的とした共生はこれまで不安定な関係と考えられ、宿主生物と完全に一体化した共生関係が確認されたのは世界で初めて。
研究成果は11日付の米国生物学専門誌「カレントバイオロジー」電子版に掲載された。

ミカンキジラミはアブラムシやウンカの仲間の昆虫で、かんきつ類の樹皮に針状の口を刺し樹液を吸う。
この際、別の病原菌を媒介し、果実が売り物にならなくなるだけでなく数年以内に木を枯らしてしまうことから、世界的な農業害虫とされている。
アジアの熱帯・亜熱帯地域に分布し、中東や南北アメリカに侵入、日本でも南西諸島から北上し、九州本土へ拡大しつつあり、対策が急がれている。

中鉢准教授らのグループは、ミカンキジラミの腹部にあるバクテリオームという器官にすんでいるプロフテラとカルソネラの2種の細菌に着目。
全遺伝情報を解読したところ、いずれもその総量が極めて少なく、単一機能に特化した共生菌とわかった。
プロフテラが作る化学物質はディアフォリンと名付けられ、細胞の分裂、増殖を抑える作用を持つことが判明。
今後の研究で、がんを抑える新薬の開発が期待されるという。

またカルソネラは2種類の必須アミノ酸を作ることもわかった。
これらの共生関係を壊す薬剤や、ディアフォリンが効かない天敵昆虫を開発すれば、ミカンキジラミを防除できると期待され、
同グループが研究を進めている。(榊原宗一)
(2013年7月12日 読売新聞)

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▽記事引用元 yomiDr. 2013年7月12日配信記事
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=81308

▽関連
豊橋技術科学大学
世界初、昆虫と融合した「用心棒バクテリア」を発見
? キジラミ細胞内でしか生きられない共生細菌が、毒を合成して宿主を防衛 ?
http://www.tut.ac.jp/docs/PR20130712.pdf



2: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(2+0:8) 2013/07/14(日) 23:47:29.97 ID:ypL/7PFT

.
 増殖する細胞に対する細胞毒を抗がん剤に使うわけだが、
 まあ、幹細胞の消耗も激しいわけだ。

 抗がん剤治療後の人が、急に老いたようにみえるのは当然といえば当然だ。
 寿命を削っている、という表現が正しいと思う。
 小児がんもきれいに治ったようにみえて、どれだけ寿命を削って生き残った
 のか、逆にわかると怖いと思う。


4: 名無しのひみつ 2013/07/15(月) 16:19:49.93 ID:WIfhpvD3

ミカンキジラミが絶滅すれば、沖縄からシークヮーサーの木を持ってきてもお咎めがなくなるのか。


5: 名無しのひみつ 2013/07/15(月) 16:42:14.52 ID:GlsoFgcE

生物学的にこの発見は面白いが、がんの治療薬には絶対に結び付かない。


3: (,,゚д゚)さん 頭スカスカ 2013/07/14(日) 23:47:58.08 ID:4z3qILQZ

余談になるが...

woodlouseは直訳するとキジラミだがダンゴムシの類


引用元: 【生物】ミカンキジラミと共生する細菌 細胞分裂抑える毒作る がん新薬開発期待/豊橋技術科学大