1: 2018/11/25(日) 13:33:55.96 ID:CAP_USER
産業技術総合研究所(産総研) は、導電性基板上に蒸着でナノメートルスケールの一酸化ケイ素(SiO)薄膜を形成し、その上に導電助剤を積層させた構造のリチウムイオン2次電池用電極(負極)を開発したと発表した。
同成果は、産総研 先進コーティング技術研究センター エネルギー応用材料研究チームの間宮幹人主任研究員、秋本順二研究チーム長らによるもの。詳細は11月27日~29日にかけて大阪市で開催される「第59回電池討論会」で発表される予定だという。
この積層構造を有する電極の充放電特性は、容量が現在主流である黒鉛負極(372mAh/g)の約5倍に相当し、一酸化ケイ素の理論容量2007mAh/gとほぼ一致したとする。また、開発した電極は充放電を200サイクル以上繰り返しても容量は維持され、高容量で長寿命な特性を持つことが明らかとなった。今回開発した電極により、負極のエネルギー密度が向上し、リチウムイオン2次電池の高容量化や小型化が促進されると期待される。
■従来型電極と今回開発した電極の構造の模式図 (出所:産総研Webサイト)
https://news.mynavi.jp/article/20181125-730074/images/001.jpg
スマートフォンや電気自動車などリチウムイオン2次電池の市場は急速に拡大しており、市場調査会社の予測によると2021年には2015年の約2倍の4兆円規模に成長するとされている。市場拡大に伴い電池の高性能化や安全性の向上に向けた開発が盛んに行われている。
負極としては従来の黒鉛より数倍から十数倍の理論容量を持ち供給の安定性に優れたケイ素系負極が次世代負極の最有力とされている。中でも一酸化ケイ素は、汎用の黒鉛負極(372mAh/g)に比べて、理論容量が2007mAh/gにも達するため期待されている。現行の塗工法で作製した一酸化ケイ素電極でも、1200mAh/g程度の容量を示すが、容量のサイクル劣化の問題が残り、一酸化ケイ素単体では実用化されていない。一方、一酸化ケイ素と黒鉛の混合物を用いた電極が開発され、黒鉛電極の2倍を超える800mAh/g程度の容量の製品が市場へ出始めているが、一酸化ケイ素材料本来の性能を十分引き出すには至っていない。
産総研では、次世代の2次電池の開発を材料化学の見地から進めてきており、正極、負極、固体電解質と電池全般の部材用の新規材料開発に取り組んできた。一酸化ケイ素は蒸気圧が高く、高温減圧条件下で容易に気化するため、蒸着で一酸化ケイ素薄膜を基板上に成膜できる点が利点となっている。しかし、一酸化ケイ素自体は導電性が低いため、一酸化ケイ素の蒸着薄膜を直接電極として用いる発想はなかった。今回、産総研では電極材料として用いるため、蒸着条件や導電性を付与するためのプロセスについて検討を進めてきた。
リチウムイオン2次電池は正極と負極の間をリチウムイオンが移動することで充放電できる。電池の高容量化には一酸化ケイ素を負極活物質に用いることが有望だが、ケイ素は充放電に伴うリチウムイオンの取り込みと放出で300%以上の体積変化が生じるため、活物質、導電助剤、結着剤からなる電極構造が維持できなくなり劣化してしまう。ただし、粒径を300~500nm以下まで微細化すれば劣化の抑制効果が見られるため、一酸化ケイ素の薄膜を作製し、劣化の改善を目指したという。
図1 今回開発の負極を用いるリチウムイオン2次電池の概略図 (出所:産総研Webサイト)
https://news.mynavi.jp/article/20181125-730074/images/002.jpg
具体的には集電体であるステンレス上に一酸化ケイ素を蒸着。導電性を付与するため、導電助剤としてカーボンブラックに結着剤を加え分散させた混合液を、蒸着した一酸化ケイ素膜の上から塗布・乾燥させて導電助剤層を作製した。この電極は一酸化ケイ素薄膜上に導電助剤層を積層させた構造となる。
図2 新規積層電極の断面電子顕微鏡写真 (出所:産総研Webサイト)
https://news.mynavi.jp/article/20181125-730074/images/003.jpg
図3 今回開発された電極と従来型電極を用いて作製した電池の充放電サイクル特性 (出所:産総研Webサイト)
https://news.mynavi.jp/article/20181125-730074/images/004.jpg
続きはソースで
https://news.mynavi.jp/article/20181125-730074/
同成果は、産総研 先進コーティング技術研究センター エネルギー応用材料研究チームの間宮幹人主任研究員、秋本順二研究チーム長らによるもの。詳細は11月27日~29日にかけて大阪市で開催される「第59回電池討論会」で発表される予定だという。
この積層構造を有する電極の充放電特性は、容量が現在主流である黒鉛負極(372mAh/g)の約5倍に相当し、一酸化ケイ素の理論容量2007mAh/gとほぼ一致したとする。また、開発した電極は充放電を200サイクル以上繰り返しても容量は維持され、高容量で長寿命な特性を持つことが明らかとなった。今回開発した電極により、負極のエネルギー密度が向上し、リチウムイオン2次電池の高容量化や小型化が促進されると期待される。
■従来型電極と今回開発した電極の構造の模式図 (出所:産総研Webサイト)
https://news.mynavi.jp/article/20181125-730074/images/001.jpg
スマートフォンや電気自動車などリチウムイオン2次電池の市場は急速に拡大しており、市場調査会社の予測によると2021年には2015年の約2倍の4兆円規模に成長するとされている。市場拡大に伴い電池の高性能化や安全性の向上に向けた開発が盛んに行われている。
負極としては従来の黒鉛より数倍から十数倍の理論容量を持ち供給の安定性に優れたケイ素系負極が次世代負極の最有力とされている。中でも一酸化ケイ素は、汎用の黒鉛負極(372mAh/g)に比べて、理論容量が2007mAh/gにも達するため期待されている。現行の塗工法で作製した一酸化ケイ素電極でも、1200mAh/g程度の容量を示すが、容量のサイクル劣化の問題が残り、一酸化ケイ素単体では実用化されていない。一方、一酸化ケイ素と黒鉛の混合物を用いた電極が開発され、黒鉛電極の2倍を超える800mAh/g程度の容量の製品が市場へ出始めているが、一酸化ケイ素材料本来の性能を十分引き出すには至っていない。
産総研では、次世代の2次電池の開発を材料化学の見地から進めてきており、正極、負極、固体電解質と電池全般の部材用の新規材料開発に取り組んできた。一酸化ケイ素は蒸気圧が高く、高温減圧条件下で容易に気化するため、蒸着で一酸化ケイ素薄膜を基板上に成膜できる点が利点となっている。しかし、一酸化ケイ素自体は導電性が低いため、一酸化ケイ素の蒸着薄膜を直接電極として用いる発想はなかった。今回、産総研では電極材料として用いるため、蒸着条件や導電性を付与するためのプロセスについて検討を進めてきた。
リチウムイオン2次電池は正極と負極の間をリチウムイオンが移動することで充放電できる。電池の高容量化には一酸化ケイ素を負極活物質に用いることが有望だが、ケイ素は充放電に伴うリチウムイオンの取り込みと放出で300%以上の体積変化が生じるため、活物質、導電助剤、結着剤からなる電極構造が維持できなくなり劣化してしまう。ただし、粒径を300~500nm以下まで微細化すれば劣化の抑制効果が見られるため、一酸化ケイ素の薄膜を作製し、劣化の改善を目指したという。
図1 今回開発の負極を用いるリチウムイオン2次電池の概略図 (出所:産総研Webサイト)
https://news.mynavi.jp/article/20181125-730074/images/002.jpg
具体的には集電体であるステンレス上に一酸化ケイ素を蒸着。導電性を付与するため、導電助剤としてカーボンブラックに結着剤を加え分散させた混合液を、蒸着した一酸化ケイ素膜の上から塗布・乾燥させて導電助剤層を作製した。この電極は一酸化ケイ素薄膜上に導電助剤層を積層させた構造となる。
図2 新規積層電極の断面電子顕微鏡写真 (出所:産総研Webサイト)
https://news.mynavi.jp/article/20181125-730074/images/003.jpg
図3 今回開発された電極と従来型電極を用いて作製した電池の充放電サイクル特性 (出所:産総研Webサイト)
https://news.mynavi.jp/article/20181125-730074/images/004.jpg
続きはソースで
https://news.mynavi.jp/article/20181125-730074/
引用元: ・産総研、高容量で劣化しないリチウムイオン2次電池用負極を開発[11/25]
2: 2018/11/25(日) 14:48:01.91 ID:2hq6jWc6
>>1
リチウム空気電池はよ
リチウム空気電池はよ
3: 2018/11/25(日) 16:48:52.41 ID:v84DWMcn
発売日決まったら起こしてくれ
4: 2018/11/25(日) 16:59:59.21 ID:fdFEilGK
>>3
起きて!そろそろよ!
起きて!そろそろよ!
5: 2018/11/25(日) 17:00:58.06 ID:6lXqf0aa
>>1
>開発した電極は充放電を200サイクル以上繰り返しても容量は維持され、
たった200回程度の充放電テストで劣化しないだのと言われましても
>開発した電極は充放電を200サイクル以上繰り返しても容量は維持され、
たった200回程度の充放電テストで劣化しないだのと言われましても
6: 2018/11/25(日) 17:02:00.76 ID:fdFEilGK
>>5
今のと比較してるんだろ
今のと比較してるんだろ
8: 2018/11/25(日) 17:30:55.85 ID:tvE+U/Wg
>>6
今のは、毎日、充放電で3年使えるが目安じゃねえ。
つまりは200回の性能が高くてもなあ、、、、という感じ。
今のは、毎日、充放電で3年使えるが目安じゃねえ。
つまりは200回の性能が高くてもなあ、、、、という感じ。
11: 2018/11/25(日) 19:00:27.12 ID:fdFEilGK
>>8
今のは200回充放電したら明らかに容量落ちるんだよ。
それがこの方式だと容量が落ちないって話だと思うが。
今のは200回充放電したら明らかに容量落ちるんだよ。
それがこの方式だと容量が落ちないって話だと思うが。
10: 2018/11/25(日) 18:59:08.51 ID:Ii7cO7vF
>>5
200回充電したあとでも劣化ゼロってことでは?
200回充電したあとでも劣化ゼロってことでは?
12: 2018/11/25(日) 19:01:13.47 ID:fdFEilGK
>>10
だよな。普通にそうしか解釈できない。
だよな。普通にそうしか解釈できない。
7: 2018/11/25(日) 17:28:19.28 ID:SMDsFQ6/
簡単に言うと、
充電時間が5倍遅くなるバッテリーを開発した、ってこと?
充電時間が5倍遅くなるバッテリーを開発した、ってこと?
9: 2018/11/25(日) 17:57:59.00 ID:tPg8vGV6
電池は軍事技術。異論あるまい。
14: 2018/11/25(日) 19:21:49.61 ID:VKvklm9U
現行品と並列生産出来るかどうかが最重要なんよ
商売になるかどうかわかんないもんのために新規生産ライン作れん
作っても高止まり→売れないのデススパ
商売になるかどうかわかんないもんのために新規生産ライン作れん
作っても高止まり→売れないのデススパ
17: 2018/11/25(日) 21:57:21.52 ID:RLQbwJg1
産総研が開発したものでその後実用化して普及したものってあるの?
19: 2018/11/25(日) 23:59:13.67 ID:xQ8uXm/n
>>17
モバイルバッテリーとかナノチューブとか?
HRP-5Pはまだ先か
モバイルバッテリーとかナノチューブとか?
HRP-5Pはまだ先か
18: 2018/11/25(日) 22:03:58.61 ID:ryMJX5kr
初回の不可逆容量はいくつなのかね?
20: 2018/11/26(月) 01:51:54.93 ID:cHYa3y5p
薄膜にすると体積が変化しても結晶構造が崩れないってものすごいよな
ただ薄膜だとコストやセル容量をどう担保するんだろうな
ただ薄膜だとコストやセル容量をどう担保するんだろうな
23: 2018/11/27(火) 12:09:44.73 ID:4/3ctlJU
現状のリチウムイオン電池は500回も繰り返し使うとピークパフォーマンスが落ちる
ピークパフォーマンスが落ちると小電流では容量にほとんど劣化がなくても
大電流で消耗しやすくなり、早く電池切れになる
ピークパフォーマンスが落ちると小電流では容量にほとんど劣化がなくても
大電流で消耗しやすくなり、早く電池切れになる
24: 2018/11/27(火) 13:57:52.43 ID:qKxT7/zo
>>23
製品寿命がバッテリーに依存するのって変だよなぁ
早くブレイクスルーしないかな
製品寿命がバッテリーに依存するのって変だよなぁ
早くブレイクスルーしないかな
22: 2018/11/27(火) 01:04:39.97 ID:v3NR2lVX
全個体vs新電極かみんな頑張れ超頑張れ
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