1: 2019/04/27(土) 19:32:38.57 ID:CAP_USER
■9000万年前の海を活発に泳ぐ? 「カニの定義の見直しを迫るような」新種
カニとは何か? カニをカニたらしめるものはいったい何だろうか? 奇妙なカニの化石の発見によって、その答えが簡単ではないことがはっきりした。さらに、大規模な遺伝子研究とあわせ、カニの進化にいま新たな光が当てられようとしている。
4月24日付けの学術誌「Science Advances」に、現在のコロンビアで発掘された約9000万年前の化石に関する論文が発表された。この場所で発掘された化石の保存状態は素晴らしく、1センチ以下の小さなエビが見つかるほどだ。そんなことは極めて珍しく、熱帯ではこれまでに数カ所しか見つかっていない。
この場所から、ある奇妙なカニの化石が数十個発見された。それは、これまでに見つかっているどのカニとも似ていなかった。球状の大きな目や、オールのような大きな前脚、脚に似た口器など、今日のカニの幼生と成体の特徴を併せもっている。そのため、「不可解で美しいキメラ(複数の動物からなるギリシャ神話に出てくる動物)」という意味のCallichimaera perplexaと名付けられた。
「まるでカニの世界のカモノハシです」と、今回の論文の筆頭著者で、米エール大学およびカナダ、アルバータ大学の博士研究員であるハビエル・ルケ氏は話す。
この発見により、エビやカニ、ヤドカリなどを含む十脚目が、過去も現在も驚くほど多様であることが改めて示された。現生種だけでも1万5000種を超え、その起源は3億5000万年前から3億7000万年前にさかのぼる。
「十脚目では、これまで見たことのない体の構造です。カニの定義の見直しを迫るようなものです」と、十脚目の進化の専門家である米フロリダ国際大学の生物学者ヘザー・ブラッケン=グリソム氏は話す。「ぴったりの名前ですよ」
■「まるで空を飛ぶイルカです」
Callichimaera perplexaは十脚目の短尾下目だ。つまり、ヤドカリやタラバガニなどの異尾下目ではなく、ズワイガニやケガニなどと同じく、狭義のカニに含まれる。
今日のカニの成体では、体は一般に幅が広い楕円形で、眼は「眼柄(がんぺい)」と呼ばれる棒状の組織の先に付いている。ワタリガニなど、海底にもぐったり泳いだりするカニには、平べったいオールのような後脚を持つものもいる。さらに、短尾下目のカニの尾は、体の下に折り畳まれている。
ところが、今回発見されたCallichimaeraでは、このどれもが当てはまらない。体はずっと細長く、ピンポン玉のような眼に眼柄は付いていない。これらは、今日のカニでは成体よりむしろ幼生によく見られる特徴だ。さらに、尾は小さいものの、体の下に折り畳まれてはいない。大きなパドルのような脚が2対あるが、体の後部ではなく前部に付いている。また、現生種か絶滅種かを問わず、甲羅の形は他のどのカニにも似ていない。
これまでに判明したことから、このカニは、水中を活発に泳ぐ捕食者だったと考えられる。眼の大きさを考慮すると、夜行性だった可能性もある。
「カニの仲間とは正反対です。普通のカニは、堆積物の中に生息するものです」とルケ氏は話す。「まるで空を飛ぶイルカです」
■2兆6800億円の養殖市場
太古の昔からとても多様だったため、十脚目の関連性を解き明かすのは極めて難しい。このグループの多様性を明らかにすることはとても重要だと研究者らは言う。十脚目は、水生生物の食物網において生態学的に重要である一方、多くの人々の食と生計を支え、世界の養殖市場の規模は年間240億ドル(約2兆6800億円)にものぼるからだ。
Callichimaeraの発見の他にも、カニの進化に光を当てる大規模な研究が、4月24日付けで学術誌「Proceedings of the Royal Society B」に発表された。ブラッケン=グリソム氏と古生物学者ジョアンナ・ウルフ氏が率いる研究チームが、遺伝子の研究によって、これまでに作成された中で最も詳しい十脚目の進化系統樹を築きあげたのだ。6年を費やし、異なる94種の数百におよぶ遺伝子の配列を決定し、それらを互いに比較して十脚目の祖先の複雑な関係を解き明かした。
続きはソースで
https://cdn-natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/042600257/ph_thumb.jpg
ナショナルジオグラフィック日本版サイト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/042600257/
カニとは何か? カニをカニたらしめるものはいったい何だろうか? 奇妙なカニの化石の発見によって、その答えが簡単ではないことがはっきりした。さらに、大規模な遺伝子研究とあわせ、カニの進化にいま新たな光が当てられようとしている。
4月24日付けの学術誌「Science Advances」に、現在のコロンビアで発掘された約9000万年前の化石に関する論文が発表された。この場所で発掘された化石の保存状態は素晴らしく、1センチ以下の小さなエビが見つかるほどだ。そんなことは極めて珍しく、熱帯ではこれまでに数カ所しか見つかっていない。
この場所から、ある奇妙なカニの化石が数十個発見された。それは、これまでに見つかっているどのカニとも似ていなかった。球状の大きな目や、オールのような大きな前脚、脚に似た口器など、今日のカニの幼生と成体の特徴を併せもっている。そのため、「不可解で美しいキメラ(複数の動物からなるギリシャ神話に出てくる動物)」という意味のCallichimaera perplexaと名付けられた。
「まるでカニの世界のカモノハシです」と、今回の論文の筆頭著者で、米エール大学およびカナダ、アルバータ大学の博士研究員であるハビエル・ルケ氏は話す。
この発見により、エビやカニ、ヤドカリなどを含む十脚目が、過去も現在も驚くほど多様であることが改めて示された。現生種だけでも1万5000種を超え、その起源は3億5000万年前から3億7000万年前にさかのぼる。
「十脚目では、これまで見たことのない体の構造です。カニの定義の見直しを迫るようなものです」と、十脚目の進化の専門家である米フロリダ国際大学の生物学者ヘザー・ブラッケン=グリソム氏は話す。「ぴったりの名前ですよ」
■「まるで空を飛ぶイルカです」
Callichimaera perplexaは十脚目の短尾下目だ。つまり、ヤドカリやタラバガニなどの異尾下目ではなく、ズワイガニやケガニなどと同じく、狭義のカニに含まれる。
今日のカニの成体では、体は一般に幅が広い楕円形で、眼は「眼柄(がんぺい)」と呼ばれる棒状の組織の先に付いている。ワタリガニなど、海底にもぐったり泳いだりするカニには、平べったいオールのような後脚を持つものもいる。さらに、短尾下目のカニの尾は、体の下に折り畳まれている。
ところが、今回発見されたCallichimaeraでは、このどれもが当てはまらない。体はずっと細長く、ピンポン玉のような眼に眼柄は付いていない。これらは、今日のカニでは成体よりむしろ幼生によく見られる特徴だ。さらに、尾は小さいものの、体の下に折り畳まれてはいない。大きなパドルのような脚が2対あるが、体の後部ではなく前部に付いている。また、現生種か絶滅種かを問わず、甲羅の形は他のどのカニにも似ていない。
これまでに判明したことから、このカニは、水中を活発に泳ぐ捕食者だったと考えられる。眼の大きさを考慮すると、夜行性だった可能性もある。
「カニの仲間とは正反対です。普通のカニは、堆積物の中に生息するものです」とルケ氏は話す。「まるで空を飛ぶイルカです」
■2兆6800億円の養殖市場
太古の昔からとても多様だったため、十脚目の関連性を解き明かすのは極めて難しい。このグループの多様性を明らかにすることはとても重要だと研究者らは言う。十脚目は、水生生物の食物網において生態学的に重要である一方、多くの人々の食と生計を支え、世界の養殖市場の規模は年間240億ドル(約2兆6800億円)にものぼるからだ。
Callichimaeraの発見の他にも、カニの進化に光を当てる大規模な研究が、4月24日付けで学術誌「Proceedings of the Royal Society B」に発表された。ブラッケン=グリソム氏と古生物学者ジョアンナ・ウルフ氏が率いる研究チームが、遺伝子の研究によって、これまでに作成された中で最も詳しい十脚目の進化系統樹を築きあげたのだ。6年を費やし、異なる94種の数百におよぶ遺伝子の配列を決定し、それらを互いに比較して十脚目の祖先の複雑な関係を解き明かした。
続きはソースで
https://cdn-natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/042600257/ph_thumb.jpg
ナショナルジオグラフィック日本版サイト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/042600257/

引用元: ・【古生物】常識覆す奇妙な9000万年前のカニの化石を発見、カニ界に激震「カニの定義の見直しを迫るような」新種[04/27]
2: 2019/04/27(土) 19:45:28.29 ID:dZqhJii9
これがオリジナルのカニだな
4: 2019/04/27(土) 20:03:22.79 ID:kRE5iCQI
さそりばち
6: 2019/04/27(土) 20:08:46.79 ID:+AXCoQi3
アサヒガニやビワガニにちょっと似てると思った。
7: 2019/04/27(土) 20:13:09.46 ID:fgdHUONR
ポケモン感が半端ないな。
8: 2019/04/27(土) 20:17:36.34 ID:hYTpHmr1
素人だけどこれが幼生の化石で成体は別と言う可能性はないの?
9: 2019/04/27(土) 20:24:57.32 ID:cq3rxV+0
最近のディズニーアニメに、
こういうキャラクターいそう
こういうキャラクターいそう
10: 2019/04/27(土) 20:29:16.21 ID:g1oS0v7+
まあ、幼生のまま形を変えることをやめた生物もいるくらいだから
今回の物もノープリウスから成体へ完全変態をする事をやめた種類なんだろう
世の中、幼生と成体は完全に別物な生物は多数いるし成体として考えると今までの定義じゃ当てはまらん!となるだけでは?
今回の物もノープリウスから成体へ完全変態をする事をやめた種類なんだろう
世の中、幼生と成体は完全に別物な生物は多数いるし成体として考えると今までの定義じゃ当てはまらん!となるだけでは?
12: 2019/04/27(土) 20:35:56.25 ID:YcV1NljL
これはアノマロカニスですね
13: 2019/04/27(土) 20:36:06.89 ID:rFmtpwAn
フクロムシが甲殻類だということに比べたらどうということはない
14: 2019/04/27(土) 20:44:44.39 ID:rFmtpwAn
20: 2019/04/27(土) 21:41:41.89 ID:G8JL0p0C
>>14
これを見るとヤシガニぽい
これを見るとヤシガニぽい
38: 2019/04/27(土) 23:27:39.08 ID:eyledT8m
>>14
確かにこれだとメガロパ幼生に酷似してるな。
確かにこれだとメガロパ幼生に酷似してるな。
63: 2019/04/29(月) 09:08:05.12 ID:L5Mh+/kq
>>38
メガロパ「が」昔の姿を今に残してるんじゃないの。
なんかエビとカニの中間のどこかの様にもみえる。もしくはダニ。
メガロパ「が」昔の姿を今に残してるんじゃないの。
なんかエビとカニの中間のどこかの様にもみえる。もしくはダニ。
64: 2019/04/29(月) 09:24:59.52 ID:PGL4d7yf
>>63
たしかにダニソックリ。ただし頭とお尻が逆だが。
たしかにダニソックリ。ただし頭とお尻が逆だが。
15: 2019/04/27(土) 20:46:54.24 ID:kRE5iCQI
サソリっぽいね
16: 2019/04/27(土) 20:50:22.26 ID:Mp7UJurX
カニとかエビの幼生はだいたいみんなこんなのだろ
フィロゾーマとかいうやつ
フィロゾーマとかいうやつ
17: 2019/04/27(土) 20:58:50.05 ID:CSyILlrv
メガロパ
エウロパ
ガニメデ
3番目のにガニって文字が入ってるせいで全部カニの幼生と思ってしまう
エウロパ
ガニメデ
3番目のにガニって文字が入ってるせいで全部カニの幼生と思ってしまう
19: 2019/04/27(土) 21:40:35.85 ID:uQ8EINP5
なんか、マツモムシみたいな 見た目だな。
でも、刺したりしないよね
でも、刺したりしないよね
21: 2019/04/27(土) 21:46:16.12 ID:nTmqaYbb
カニの世界で一目おかれてます
23: 2019/04/27(土) 21:51:27.29 ID:BOlKEkjf
遺伝子解析のコストが下がるにつれて色んな生物の系統樹の通説が
改訂されつつあり、化石しかない生物の研究も影響を受けてる
改訂されつつあり、化石しかない生物の研究も影響を受けてる
25: 2019/04/27(土) 22:03:45.66 ID:4kvUNT60
海を泳ぐ陽キャラタイプが多種との生存競争に負けて絶滅し
地べたを這い付きまわる陰キャラタイプがニッチで生き残って今に至るんだろうな
地べたを這い付きまわる陰キャラタイプがニッチで生き残って今に至るんだろうな
26: 2019/04/27(土) 22:23:14.80 ID:w1d8aOU/
のちのバルタン星人である
30: 2019/04/27(土) 22:40:40.14 ID:KN/m4wrc
>ところが、今回発見されたCallichimaeraでは、このどれもが当てはまらない。
カニじゃないんじゃない?
カニじゃないんじゃない?
32: 2019/04/27(土) 22:51:15.09 ID:ts4/HGxu
この形をモデルに水中ドローンできそうだな。
33: 2019/04/27(土) 22:57:17.48 ID:Yz8qN1/n
浮袋を持たないから泳いで捕食は厳しいね 基本底生じゃん
時々泳ぐんじゃそこら辺のガザミと変わらない
時々泳ぐんじゃそこら辺のガザミと変わらない
45: 2019/04/28(日) 00:06:06.26 ID:vQ/t3SOL
>>33
浮き袋があるのは、硬骨魚類=陸上に進出しかけた出戻りグループで、
浮き袋は大気呼吸で必用な肺を海中用に再利用したもの
鮫やエイのグループは浮き袋がないけど海中を泳いでいる
浮き袋は必須の器官じゃないよ
浮き袋があるのは、硬骨魚類=陸上に進出しかけた出戻りグループで、
浮き袋は大気呼吸で必用な肺を海中用に再利用したもの
鮫やエイのグループは浮き袋がないけど海中を泳いでいる
浮き袋は必須の器官じゃないよ
36: 2019/04/27(土) 23:22:50.20 ID:95T3R5ho
外見で判断する学者様
蟹ではないのに
蟹ではないのに
41: 2019/04/27(土) 23:45:30.54 ID:X+QcW6ra
ワタリガニの幼生ってだいたいこんな感じじゃん
定義が間違ってるんだろうから書き直しゃいいよもう
定義が間違ってるんだろうから書き直しゃいいよもう
43: 2019/04/27(土) 23:57:53.20 ID:h+IQXOxE
>>1
美味しそうなのがカニ
そうでないのがエビ
定義なんてそんなんで良い
美味しそうなのがカニ
そうでないのがエビ
定義なんてそんなんで良い
46: 2019/04/28(日) 00:08:35.47 ID:pvDUkn98
お前が食ってるそれ・・・ヤドカリな
47: 2019/04/28(日) 00:11:08.96 ID:pvDUkn98
カニやエビってたぶん太古の昔、地球外からきた生命体だと思う。
当たり前に見てるけど、実は宇宙人。
当たり前に見てるけど、実は宇宙人。
52: 2019/04/28(日) 01:06:22.03 ID:Bl2o+E4l
カニの最終進化形はプレデターやな(^o^)
61: 2019/04/28(日) 22:30:01.28 ID:aFZWBxD8
これがカニとは、これいカニ
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