1: 2025/01/07(火) 15:03:52.99
現代ビジネス 1/7
https://gendai.media/articles/-/144012
「高校のとき、理科は何を選択してた?」
ブルーバックス編集部にいるからか、何気ない会話のなかにしばしば登場する話題です。「受験では物理と化学」「自分は化学と生物だった。物理がてんでダメだったから」「生物だけは真面目に受けてたな」「まったく記憶にございません(キリッ」などなど……文系理系、志望の大学・学部によっても、その答えは人それぞれ。大学受験の思い出とともに、思いのほか盛り上がるトークテーマです。
高校理科は、「物質・エネルギー」(物理)、「粒子・反応」(化学)、「生命・進化」(生物)、「地球・宇宙」(地学)の4つの科目から成り立っています。「物理基礎」「物理」のように、それぞれ基礎科目と発展科目があります。基礎系3科目が必修であることが多いですが、上述のように、受験で用いた科目が記憶に残りやすいかと思います。
そんな「高校理科」ですが、もし地学について熱く思い出を語る人に出会ったら(とりわけ「地学基礎」ではなく「地学」を履修した人なら)、その人との縁はぜひ大事にしてください。じつは、想像以上に「レア」な逸材なのです!
現在の高校地学は、「地学」「地学基礎」ともに平成 21(2009) 年に改訂された内容で、(1)地球の概観、(2)地球の活動と歴史、(3)地球の大気と海洋、(4)宇宙の構造の4つの大項目から構成されています。
どれくらいの人が、地学を高校で学んでいるのでしょうか。文部科学省「令和5(2023)年度公立高等学校における教育課程の編成・実施状況調査の結果について」における「科目の開設状況」を見てみましょう。すると、驚きの現状が明らかになりました。
「生物」の講座を開設している高校は87.7%、「物理」は81.0%、「化学」は78.2%なのに対して、「地学」科目を開設している高校は、なんと7.4%しかありません。裏返せば、92.6%の高校では「地学」の授業が取れない、つまり、ほとんどの高校で「地学」が学びたくても学べない状況になってしまっている、といえます。
履修率でみても、令和1(2019)年度で「0.9%」と、衝撃的な低さです(吉田幸平、高木秀雄「高等学校理科『地学基礎』『地学』開設率の都道府県ごとの違いとその要因」『地学雑誌』129、2020年)。
その最大の理由は、入試科目に「地学」を選択することを不可にしている大学が多いことといえるでしょう。実際に、共通テスト「理科2」の受験者数をみても、物理(14万6041人)、化学(18万2359人)、生物(5万7878人)にくらべて、地学はわずか1356人と明らかに少なくなっています。
それでは、地学は高校理科のなかでも魅力のない、不要な科目なのでしょうか。けっして、そのようなことはありません。
日本列島はどのように形成されたのか、地震はなぜ起きるのか、不思議な地形が生まれるしくみとは。異常気象はどうして起きるのか、気候変動が進んでいるという証拠は。恐竜はいつどうして絶滅したのか、宇宙はどのような構造になっているのか……
むしろ、年齢を重ねるほど、その知識が実体験や人生経験によって輝きを増し、味わい深くエンジョイできるようになる、いわば「真の教養」といえるのが高校地学なのです。
ここまで読んで、「地学って面白そうだな。でも、今さら高校の勉強ってのもなあ……」と思っているあなたにピッタリなのが、『みんなの高校地学 おもしろくて役に立つ、地球と宇宙の全常識』(鎌田浩毅/蜷川雅晴・著)です。
本書は、高校地学のエッセンスを新書1冊分に凝縮し、「地球や宇宙に興味が持って、いつかきちんとその内容を学びたいな」と思っているすべての人に、必要な基礎知識をわかりやすく伝えてくれる、まさに「みんなの教科書」なのです。
「地を学ぶ」と書くように、地学はわれわれ人類が生きている基盤を知るための学問です。具体的には、硬い岩盤のある地球(「固体地球」)、水や空気が流れている海洋と大気(「流体地球」)がどうしてできたのかを学びます。さらに、固体地球や流体地球を取り囲む太陽系の成り立ちを考え、その先は銀河系、宇宙へと広がっていきます。
トピックも非常に多様で、気象、地震や火山の災害、鉱産資源、エネルギー資源など、身近な題材に事欠きません。そして学問の分野としては、地質学、鉱物学、地球物理学、地球化学、古生物学、自然地理学、気象学、海洋学、天文学、宇宙論などを含んでいます。
その結果、地学は人間を取り巻く自然界のすべてを扱う極めて幅の広い学問となりました。われわれの生活基盤のメカニズムにも関連するものですから、老若男女を問わず、必ず興味を持ってもらえる内容になっていると思います。
https://gendai.media/articles/-/144012
「高校のとき、理科は何を選択してた?」
ブルーバックス編集部にいるからか、何気ない会話のなかにしばしば登場する話題です。「受験では物理と化学」「自分は化学と生物だった。物理がてんでダメだったから」「生物だけは真面目に受けてたな」「まったく記憶にございません(キリッ」などなど……文系理系、志望の大学・学部によっても、その答えは人それぞれ。大学受験の思い出とともに、思いのほか盛り上がるトークテーマです。
高校理科は、「物質・エネルギー」(物理)、「粒子・反応」(化学)、「生命・進化」(生物)、「地球・宇宙」(地学)の4つの科目から成り立っています。「物理基礎」「物理」のように、それぞれ基礎科目と発展科目があります。基礎系3科目が必修であることが多いですが、上述のように、受験で用いた科目が記憶に残りやすいかと思います。
そんな「高校理科」ですが、もし地学について熱く思い出を語る人に出会ったら(とりわけ「地学基礎」ではなく「地学」を履修した人なら)、その人との縁はぜひ大事にしてください。じつは、想像以上に「レア」な逸材なのです!
現在の高校地学は、「地学」「地学基礎」ともに平成 21(2009) 年に改訂された内容で、(1)地球の概観、(2)地球の活動と歴史、(3)地球の大気と海洋、(4)宇宙の構造の4つの大項目から構成されています。
どれくらいの人が、地学を高校で学んでいるのでしょうか。文部科学省「令和5(2023)年度公立高等学校における教育課程の編成・実施状況調査の結果について」における「科目の開設状況」を見てみましょう。すると、驚きの現状が明らかになりました。
「生物」の講座を開設している高校は87.7%、「物理」は81.0%、「化学」は78.2%なのに対して、「地学」科目を開設している高校は、なんと7.4%しかありません。裏返せば、92.6%の高校では「地学」の授業が取れない、つまり、ほとんどの高校で「地学」が学びたくても学べない状況になってしまっている、といえます。
履修率でみても、令和1(2019)年度で「0.9%」と、衝撃的な低さです(吉田幸平、高木秀雄「高等学校理科『地学基礎』『地学』開設率の都道府県ごとの違いとその要因」『地学雑誌』129、2020年)。
その最大の理由は、入試科目に「地学」を選択することを不可にしている大学が多いことといえるでしょう。実際に、共通テスト「理科2」の受験者数をみても、物理(14万6041人)、化学(18万2359人)、生物(5万7878人)にくらべて、地学はわずか1356人と明らかに少なくなっています。
それでは、地学は高校理科のなかでも魅力のない、不要な科目なのでしょうか。けっして、そのようなことはありません。
日本列島はどのように形成されたのか、地震はなぜ起きるのか、不思議な地形が生まれるしくみとは。異常気象はどうして起きるのか、気候変動が進んでいるという証拠は。恐竜はいつどうして絶滅したのか、宇宙はどのような構造になっているのか……
むしろ、年齢を重ねるほど、その知識が実体験や人生経験によって輝きを増し、味わい深くエンジョイできるようになる、いわば「真の教養」といえるのが高校地学なのです。
ここまで読んで、「地学って面白そうだな。でも、今さら高校の勉強ってのもなあ……」と思っているあなたにピッタリなのが、『みんなの高校地学 おもしろくて役に立つ、地球と宇宙の全常識』(鎌田浩毅/蜷川雅晴・著)です。
本書は、高校地学のエッセンスを新書1冊分に凝縮し、「地球や宇宙に興味が持って、いつかきちんとその内容を学びたいな」と思っているすべての人に、必要な基礎知識をわかりやすく伝えてくれる、まさに「みんなの教科書」なのです。
「地を学ぶ」と書くように、地学はわれわれ人類が生きている基盤を知るための学問です。具体的には、硬い岩盤のある地球(「固体地球」)、水や空気が流れている海洋と大気(「流体地球」)がどうしてできたのかを学びます。さらに、固体地球や流体地球を取り囲む太陽系の成り立ちを考え、その先は銀河系、宇宙へと広がっていきます。
トピックも非常に多様で、気象、地震や火山の災害、鉱産資源、エネルギー資源など、身近な題材に事欠きません。そして学問の分野としては、地質学、鉱物学、地球物理学、地球化学、古生物学、自然地理学、気象学、海洋学、天文学、宇宙論などを含んでいます。
その結果、地学は人間を取り巻く自然界のすべてを扱う極めて幅の広い学問となりました。われわれの生活基盤のメカニズムにも関連するものですから、老若男女を問わず、必ず興味を持ってもらえる内容になっていると思います。
4: 2025/01/07(火) 15:05:29.41
二次試験の理科で地学と物理を選択した受験生ってワイ以後は何人いるんだろう。
848: 2025/01/08(水) 01:22:34.58
>>4
高校の理科の中で化学は目に見えない物を扱って、最も暗記科目だから、暗記科目が苦手な人は敢えて化学を選ばずにそういう受験の仕方の方がいいかも
高校の理科の中で化学は目に見えない物を扱って、最も暗記科目だから、暗記科目が苦手な人は敢えて化学を選ばずにそういう受験の仕方の方がいいかも
852: 2025/01/08(水) 01:26:43.98
>>848
数学大好きで暗記大嫌いだったから
物理100点、化学0点みたいな感じだったわw
数学大好きで暗記大嫌いだったから
物理100点、化学0点みたいな感じだったわw
869: 2025/01/08(水) 02:12:00.90
>>852
俺もそんな感じ
高校の指定で化学が必須だったけど、そんなのより自分の興味が持てる科目を勉強した方がよかった
その方が後々も役に立ちそう
俺もそんな感じ
高校の指定で化学が必須だったけど、そんなのより自分の興味が持てる科目を勉強した方がよかった
その方が後々も役に立ちそう
10: 2025/01/07(火) 15:07:02.62
センター試験は全科目義務付けろ
地学も倫理も家庭科も全てだ
地学も倫理も家庭科も全てだ
950: 2025/01/08(水) 06:45:43.23
>>10
そう思う。脳味噌が軟らかいうちに何でもかんでも詰め込め、だ。
そう思う。脳味噌が軟らかいうちに何でもかんでも詰め込め、だ。
12: 2025/01/07(火) 15:07:22.01
天気予報士の資格を受験で使えるようになったら地学人気が出るかもしれんね
15: 2025/01/07(火) 15:07:41.26
地学は中3理科の知識で止まってる
16: 2025/01/07(火) 15:08:05.24
高校の理科社会で地学地理の組み合わせは最強
関連して覚えられるし歴史選んでアホみたいな年号丸暗記しなくていい
関連して覚えられるし歴史選んでアホみたいな年号丸暗記しなくていい
17: 2025/01/07(火) 15:08:37.46
旧センター試験でも地学は選択不可になっていたりするし
点数取りやすいんだけどね
点数取りやすいんだけどね
45: 2025/01/07(火) 15:17:55.36
>>17
事実上文系センター向け科目だったな
事実上文系センター向け科目だったな
59: 2025/01/07(火) 15:22:17.27
>>45
地学取りたかったな
理系だと大体化学が必須になってるのがキツい
あと一つは生物物理になる
地学取りたかったな
理系だと大体化学が必須になってるのがキツい
あと一つは生物物理になる
19: 2025/01/07(火) 15:09:02.60
国立受けるなら現代社会と地理と地学の組み合わせがコスパいい
21: 2025/01/07(火) 15:09:32.93
地学で好きな用語
モホロビチッチ不連続面
モホロビチッチ不連続面
210: 2025/01/07(火) 16:29:56.04
>>21
バンアレン帯ってのも記憶に残っている
バンアレン帯ってのも記憶に残っている
27: 2025/01/07(火) 15:10:51.18
理学部地学科出ても
就職先は鉱山会社とか地味なイメージw
就職先は鉱山会社とか地味なイメージw
72: 2025/01/07(火) 15:27:21.68
>>27
専門生かしたければ教育関係の他に博物館、測量会社あたり
建設土木系も多少近い
宝石、貴金属関係なんかは聞いたことがない
専門生かしたければ教育関係の他に博物館、測量会社あたり
建設土木系も多少近い
宝石、貴金属関係なんかは聞いたことがない
29: 2025/01/07(火) 15:11:46.61
高校に地学ある所があったのが驚き
生物は好きだった
化学は実験少なかったので退屈だったが
一番生活の役に立っているのが化学だな
生物は好きだった
化学は実験少なかったので退屈だったが
一番生活の役に立っているのが化学だな
30: 2025/01/07(火) 15:11:52.33
気象と地質と宇宙がバラバラな印象なんだよな
物理や化学でも分野ごとの違いはあるけど
地学は特に統一感がない
物理や化学でも分野ごとの違いはあるけど
地学は特に統一感がない
32: 2025/01/07(火) 15:13:03.04
面白そうだけど大学受験で使えるかが全てじゃね?
34: 2025/01/07(火) 15:13:21.97
こういうのと、地学でノーベル賞はないから東大でも有能なのが集まらずに、2軍3軍学者が地震予知はできないできない言うだけの状況なんでしょ
この記事も、そういうところまで分析考察しないと
この記事も、そういうところまで分析考察しないと
211: 2025/01/07(火) 16:30:07.10
>>34
天文学はノーベル賞あるよ
宇宙の膨張を発見したハッブルは天文学ということでノーベル賞の対象になるのが遅れて死んでしまったが、以降は物理学賞の対象になった
気象学も真鍋さんで初受賞したし、地質方面も画期的な業績なら今後あるかもしれん
天文学はノーベル賞あるよ
宇宙の膨張を発見したハッブルは天文学ということでノーベル賞の対象になるのが遅れて死んでしまったが、以降は物理学賞の対象になった
気象学も真鍋さんで初受賞したし、地質方面も画期的な業績なら今後あるかもしれん
40: 2025/01/07(火) 15:15:09.87
クイズ番組の小学5年生のなんたらで観た地理の勉強の意味のなさ!無駄な勉強はないと言いたきけど地方の特産物なんて学業でやるもんじゃねーだろ
46: 2025/01/07(火) 15:18:13.92
文系連中がセンターで選択するもんだと思ってたけど
今は違うのかね
>>40
もしかして地理と地学の区別つかない?
今は違うのかね
>>40
もしかして地理と地学の区別つかない?
42: 2025/01/07(火) 15:17:19.07
教えられる教師がいても
行政や学校側が履修機会与えないとか聞いた
行政や学校側が履修機会与えないとか聞いた
123: 2025/01/07(火) 15:48:26.75
>>42
>行政や学校側が履修機会与えないとか聞いた
ウチ(公立)がそうだったわ
選択するなとまでは言われなかったが、
「本職の地学教師が居ないから受験に不利になるので地学選択は勧めない」ってはっきり言われた
本音はクラス編成と時間割を組むのが複雑になるからだろうけど
>行政や学校側が履修機会与えないとか聞いた
ウチ(公立)がそうだったわ
選択するなとまでは言われなかったが、
「本職の地学教師が居ないから受験に不利になるので地学選択は勧めない」ってはっきり言われた
本音はクラス編成と時間割を組むのが複雑になるからだろうけど
52: 2025/01/07(火) 15:19:27.54
鉱物学やりたかったけど秋田大学か東京大学くらいしかなかった。いまは増えたのかな。
55: 2025/01/07(火) 15:19:46.70
日本のこと考えると
地学もう少し履修率あって良いけど
物理、化学、生物には勝てないなぁ
地学もう少し履修率あって良いけど
物理、化学、生物には勝てないなぁ
62: 2025/01/07(火) 15:23:38.77
昔の共通一次
文系は生物地学が多かったな
文系は生物地学が多かったな
67: 2025/01/07(火) 15:26:19.57
>>62
計算問題がほとんどなくて
暗記で対応できるからだね
計算問題がほとんどなくて
暗記で対応できるからだね
87: 2025/01/07(火) 15:32:13.56
地学面白いけど受験対策だと丸暗記多くなるのがな
90: 2025/01/07(火) 15:32:31.49
地学からでもそれって本質的には物理だよね?みたいなところ抜いたら割りとスカスカになりそう
92: 2025/01/07(火) 15:33:21.21
>>90
生物から化学の部分を抜くようなものだなw
生物から化学の部分を抜くようなものだなw
164: 2025/01/07(火) 16:07:56.12
>>90
本懐は地球物理学(太陽観測も含む)でしょ
氷河期や小氷期・間氷期の移り変わりや海流の変化等のデータはこの分野で研究されてる
地球温暖化仮説の邪魔になるデータも多いからか、あまり歓迎されてないけどね
本懐は地球物理学(太陽観測も含む)でしょ
氷河期や小氷期・間氷期の移り変わりや海流の変化等のデータはこの分野で研究されてる
地球温暖化仮説の邪魔になるデータも多いからか、あまり歓迎されてないけどね
93: 2025/01/07(火) 15:33:24.38
面白いけど化学物理生物が先に来るからなかなか辿り着けないよね
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