1: 2019/04/08(月) 22:22:09.07 ID:CAP_USER
■恐れ知らずの最上位捕食者、コオイムシ科の詳しい生態を発表、長崎大
タガメをはじめとする水生昆虫のコオイムシ科について詳しく解説した総説論文が、学術誌「Entomological Science」3月号に発表された。数十年にわたるさまざまな研究をまとめたもので、コオイムシの仲間は貪欲な捕食者で、水鳥のヒナから毒ヘビまで何にでも襲いかかるという。
米国コネチカット州にあるトリニティ・カレッジの上級講師チャールズ・スワート氏は彼らを「待ち伏せ型の捕食者」と表現する。
「水草につかまってじっと待ち、目の前で動いたものは何でも捕まえて食べようとします」
コオイムシの仲間はほぼ全世界に分布し、約150種が知られている。最も大きな種は南米に生息するナンベイオオタガメだ(Lethocerus grandis とLethocerus maximusの2種がほぼ同じ大きさで、日本ではどちらもナンベイオオタガメと呼ばれる)。その体長はベースボールカードより大きく、10センチを超える。
論文を執筆した長崎大学准教授で昆虫学者の大庭伸也氏は、7歳のときにペットショップで初めて見て以来、タガメに魅了されてきたという。
「日本の昆虫学者や愛好家にタガメは人気があります。形がかっこいいからではないでしょうか? また、絶滅危惧種という希少性からも人気があるのかもしれません」と大庭氏は話す。例えば、前脚はポパイの力こぶを連想させるという。
■餌となりうる動物ならなんでも
論文を執筆するため、大庭氏はコオイムシの仲間に関する論文を片っ端から読んだ。その多くは、大庭氏自身が日本での研究をまとめたものだ。日本では、研究が進んでいるタガメ(Kirkaldyia deyrolli)をはじめ、水田や湿地に4種が上位の捕食者として君臨している。
既存の論文には、一貫した傾向があった。エサを食べるとき、タガメはほとんど恐れ知らずに見えるということだ。例えば、大庭氏は2011年、タガメがカメを捕食した事例を世界ではじめて報告した。
タガメは茶色がかった大きな体を水草にうまく溶け込ませる。頭を下にして水草からぶら下がり、尻から飛び出した「呼吸管」を使って呼吸できる。
獲物が近くに来ると、タガメは前脚で素早く捕まえて、中脚と後脚で抱きかかえる。さらに、短剣のような吻(ふん)を獲物に突き刺し、体内に酵素を送り込む。おそらく麻酔効果のある化学物質だ。
スワート氏は、この毒素の成分ははっきりわかっておらず、本当に有毒かどうかも不明だと強調している。なお氏はこの論文に関わっていない。
続きはソースで
https://cdn-natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/040500210/01.jpg
ナショナルジオグラフィック日本版サイト
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タガメをはじめとする水生昆虫のコオイムシ科について詳しく解説した総説論文が、学術誌「Entomological Science」3月号に発表された。数十年にわたるさまざまな研究をまとめたもので、コオイムシの仲間は貪欲な捕食者で、水鳥のヒナから毒ヘビまで何にでも襲いかかるという。
米国コネチカット州にあるトリニティ・カレッジの上級講師チャールズ・スワート氏は彼らを「待ち伏せ型の捕食者」と表現する。
「水草につかまってじっと待ち、目の前で動いたものは何でも捕まえて食べようとします」
コオイムシの仲間はほぼ全世界に分布し、約150種が知られている。最も大きな種は南米に生息するナンベイオオタガメだ(Lethocerus grandis とLethocerus maximusの2種がほぼ同じ大きさで、日本ではどちらもナンベイオオタガメと呼ばれる)。その体長はベースボールカードより大きく、10センチを超える。
論文を執筆した長崎大学准教授で昆虫学者の大庭伸也氏は、7歳のときにペットショップで初めて見て以来、タガメに魅了されてきたという。
「日本の昆虫学者や愛好家にタガメは人気があります。形がかっこいいからではないでしょうか? また、絶滅危惧種という希少性からも人気があるのかもしれません」と大庭氏は話す。例えば、前脚はポパイの力こぶを連想させるという。
■餌となりうる動物ならなんでも
論文を執筆するため、大庭氏はコオイムシの仲間に関する論文を片っ端から読んだ。その多くは、大庭氏自身が日本での研究をまとめたものだ。日本では、研究が進んでいるタガメ(Kirkaldyia deyrolli)をはじめ、水田や湿地に4種が上位の捕食者として君臨している。
既存の論文には、一貫した傾向があった。エサを食べるとき、タガメはほとんど恐れ知らずに見えるということだ。例えば、大庭氏は2011年、タガメがカメを捕食した事例を世界ではじめて報告した。
タガメは茶色がかった大きな体を水草にうまく溶け込ませる。頭を下にして水草からぶら下がり、尻から飛び出した「呼吸管」を使って呼吸できる。
獲物が近くに来ると、タガメは前脚で素早く捕まえて、中脚と後脚で抱きかかえる。さらに、短剣のような吻(ふん)を獲物に突き刺し、体内に酵素を送り込む。おそらく麻酔効果のある化学物質だ。
スワート氏は、この毒素の成分ははっきりわかっておらず、本当に有毒かどうかも不明だと強調している。なお氏はこの論文に関わっていない。
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引用元: ・【生物】驚異のタガメ、カメやヘビも食べ、オスが子育て 長崎大[04/08]
驚異のタガメ、カメやヘビも食べ、オスが子育て 長崎大の続きを読む