1: 白夜φ ★ 2013/08/23(金) 21:54:15.24 ID:???

春の花、平均気温5度上昇で開花せず 京大などアブラナ科で予測

アブラナ科の春の花は地球温暖化で平均気温が上がると花が咲かなくなることを、京都大生態学研究センターの工藤洋教授や北海道大などが、遺伝子の働きを考えたシミュレーションで示した。
温暖化による生態系や作物の生産への深刻な影響があらためて示された。
英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズで14日発表する。

日本に広く分布し、冬を越して3~5月に開花するアブラナ科の植物ハクサンハタザオで、遺伝子の働きから開花時期を予測するモデルを開発した。
花を咲かせるホルモン「フロリゲン」を作るFT遺伝子と、開花を抑えるFLC遺伝子の二つが開花時期の決定に重要であることを突き止め、気温と遺伝子の働きを数式化した。

シミュレーションの結果、平均気温が上がるとFLC遺伝子の活性化が進んで開花期間が短くなった。
5度上がるとFT遺伝子の働きが開花に必要なレベルにまで達せず、開花すらしなくなった。

同じアブラナ科の大根やキャベツ、ブロッコリーだけでなく、よく似た開花システムの大麦(イネ科)も、開花期間が短くなったり、花が開かなくなる予測という。

工藤教授は「地球温暖化による新たなリスクであり、この手法を食糧生産や生態系への影響の予測に生かすことができる」と話している。

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▽記事引用元 京都新聞2013年08月14日 08時40分配信記事
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20130814000014

▽関連
北海道大
温暖化による開花時期の短縮:たった二つの開花遺伝子によって開花時期を高精度に予測(地球環境科学研究院 准教授 佐竹暁子)(PDF)
http://www.hokudai.ac.jp/news/130814_pr_ees.pdf



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