1: 2015/11/27(金) 08:33:33.27 ID:CAP_USER.net
【研究発表】生物は変わらないために変わる ~周期が変わらない体内時計が時 刻合わせできる理由を解明~ - 総合情報ニュース - 総合情報ニュース
http://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/news/topics/20151125170530.html
1.発表者:
畠山 哲央(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻相関基礎科学系 助教)
金子 邦彦(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻相関基礎科学系 教授、東京大学大学院総合文化研究科附属複雑系生命システム研究センター長)
2.発表のポイント:
◆体内時計の周期が環境変動に対して変わりにくいことと、体内時計が毎日の環境変動でリセットされ時刻合わせできることは知られていたが、両者の関係は分かっていなかった。
◆一見相反するようなこれらの性質が、周期を変えないためには体内時計を構成する化学物質の量を変えなければならない、という事実から統一的に理解できることがわかった。
◆本研究は、時差ぼけなどの新規の治療戦略への応用が期待されるほか、生物が環境に適応するための一般原理の解明に繋がることが強く期待される。
3.発表概要:
多くの生物は、生体内に約24時間周期の体内時計を持っています。体内時計は、一日の温度変化に対してうまく時刻合わせをすることができます。一方で、周囲の温度が変化しても体内時計の周期はほとんど変わりません。これは、温度に対して位相(注1)が柔軟に変化できる可塑性(注2)と、温度に対して周期が変化しない頑健性という、一見相反するような二つの性質を体内時計が両立していることを意味します。体内時計がどのようにしてこれらの性質を両立させているのかは、約60年もの間分かっていない謎でした。
東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻相関基礎科学系の畠山哲央助教と金子邦彦教授の研究グループは、計算機シミュレーションと理論生物物理によってこの謎を解明しました。本研究グループは、温度変化が周期に与える影響を打ち消すためには、体内時計を構成する化学物質の濃度を温度に応じて変化させなければならないことを見出しました。
そして、その化学物質の濃度変化が位相の変化をもたらすことが分かりました。それにより、体内時計が温度変化に対して頑健であれば頑健であるほど、温度変化に対して時刻合わせがより容易になる、つまり位相がより可塑的になるという互恵的な関係があることを示しました。この関係は温度以外にもさまざまな環境変化について成り立ちます。
本研究成果は、体内時計が環境に適応する仕組みを明らかにするだけでなく、生物が環境に適応するための一般的な原理に繋がると考えられ、今後の発展と応用が期待できます。
続きはソースで

http://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/news/topics/20151125170530.html
1.発表者:
畠山 哲央(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻相関基礎科学系 助教)
金子 邦彦(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻相関基礎科学系 教授、東京大学大学院総合文化研究科附属複雑系生命システム研究センター長)
2.発表のポイント:
◆体内時計の周期が環境変動に対して変わりにくいことと、体内時計が毎日の環境変動でリセットされ時刻合わせできることは知られていたが、両者の関係は分かっていなかった。
◆一見相反するようなこれらの性質が、周期を変えないためには体内時計を構成する化学物質の量を変えなければならない、という事実から統一的に理解できることがわかった。
◆本研究は、時差ぼけなどの新規の治療戦略への応用が期待されるほか、生物が環境に適応するための一般原理の解明に繋がることが強く期待される。
3.発表概要:
多くの生物は、生体内に約24時間周期の体内時計を持っています。体内時計は、一日の温度変化に対してうまく時刻合わせをすることができます。一方で、周囲の温度が変化しても体内時計の周期はほとんど変わりません。これは、温度に対して位相(注1)が柔軟に変化できる可塑性(注2)と、温度に対して周期が変化しない頑健性という、一見相反するような二つの性質を体内時計が両立していることを意味します。体内時計がどのようにしてこれらの性質を両立させているのかは、約60年もの間分かっていない謎でした。
東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻相関基礎科学系の畠山哲央助教と金子邦彦教授の研究グループは、計算機シミュレーションと理論生物物理によってこの謎を解明しました。本研究グループは、温度変化が周期に与える影響を打ち消すためには、体内時計を構成する化学物質の濃度を温度に応じて変化させなければならないことを見出しました。
そして、その化学物質の濃度変化が位相の変化をもたらすことが分かりました。それにより、体内時計が温度変化に対して頑健であれば頑健であるほど、温度変化に対して時刻合わせがより容易になる、つまり位相がより可塑的になるという互恵的な関係があることを示しました。この関係は温度以外にもさまざまな環境変化について成り立ちます。
本研究成果は、体内時計が環境に適応する仕組みを明らかにするだけでなく、生物が環境に適応するための一般的な原理に繋がると考えられ、今後の発展と応用が期待できます。
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引用元: ・【生理学】生物は変わらないために変わる 周期が変わらない体内時計が時刻合わせできる理由を解明
生物は変わらないために変わる 周期が変わらない体内時計が時刻合わせできる理由を解明の続きを読む