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功績

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1: 2014/10/09(木) 22:27:16.51 ID:???0.net
“発明”のノーベル賞受賞が少ない理由
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20141009003&expand
George Johnson for National Geographic News October 9, 2014

 ダイナマイトの発明者アルフレッド・ノーベルは、人々の知的功績に対して毎年賞を授与し、自分の遺産を基金に充てるよう遺言に書き残した。そこには、「物理学の分野で最も重要な発見あるいは発明をした人に賞を与えるように」と記されていた。

 だが、ノーベル選考委員会はこの指示をかならずしも文字どおりには受け取っていないようだ。ノーベルの栄冠は多くの場合、基本的な洞察に対して贈られる。実用的な発明を称える役目はどうやらほかの賞が担っているらしい。

 もっぱら理論が重視されるノーベル賞だが、今年の物理学賞は珍しく違っていた。青色発光ダイオード(LED)についてノーベル財団は発表文のなかで、「省エネで環境に優しい新しい光源を発明した」と賞賛の声を贈っている。

 おそらく、昨年ヒッグス粒子を物理学賞に選んだことの埋め合わせをしようということだろう。ヒッグス粒子の発見は、一般の人々の暮らしを照らすことこそないものの、標準理論という科学の偉大な功績を完成させる最後のピースを提供するものだ。標準理論は、物質とエネルギーが宇宙の形成にどのように関わっているのかを解き明かすうえで大きな役割を果たす。

 医学・生理学賞では、伝統的に、ペニシリン、ストレプトマイシン、インスリンなど、明確な利益が認められる研究が評価される傾向にあるようだ。最近では、AIDSとヒト免疫不全ウイルス(HIV)、子宮頸がんとヒトパピローマウイルス(HPV)のそれぞれの関係を解明した研究者が受賞している。しかし、DNAの二重らせん構造やがん遺伝子といった理論的洞察に対して賞が授与されたことは、生命の機能および機能不全の理解に多大な影響を与えるきっかけとなった。

 今年の医学・生理学賞は、脳の中に自分が今どこにいるのかを把握する回路があることを発見した研究者に贈られた。この発見自体は、人命を救うこともなければ、病気の流行を食い止めることもない。しかし、思考の理解という終わりの見えない目標の達成に向けた大きな1歩と言えるものだ。

 サイクロトロン、素粒子観察のための泡箱、電荷結合素子(CCD)など、純然たる発明が受賞したケースでは、かならずと言っていいほど、発明そのものではなく、それによって開かれた発見の新領域が賞賛の対象となっている。携帯電話にカメラが付いていないことなど、今や考えられない。2009年のノーベル物理学賞はCCDの発明に対して贈られたが、この発明はハッブル宇宙望遠鏡と国際的な天文観測プロジェクト「スローン・デジタル・スカイ・サーベイ」に応用されている。

 今年のノーベル化学賞を受賞した超解像蛍光顕微鏡もしかり。この技術によって、従来の光学顕微鏡の限界を超えた、詳細な生体細胞検査が可能になる。

 予期せぬ実用的な副次効果が生まれることも少なくない。1913年、「低温における物性の研究」が評価され、ヘイケ・オネス(Heike Onnes)はノーベル物理学賞を受賞した。どうやら選考委員会は、この研究が液体ヘリウムの生成につながったことにとりわけ感銘を受けたようだ。

 オネスは超電導も発見している。これだけでも偉業だが、この発見が強力な電磁石の開発につながり、MRI検査と大型ハドロン衝突型加速器(LHC)(ヒッグス粒子の検出に用いられた巨大な装置)の両方で応用されている。

 超電導の発見自体に実用性はないかもしれない。2011年のノーベル物理学賞を受賞した、宇宙が加速度的に膨張しているという観測にしても同じことが言える。しかし、文学賞の実用性を問う者は誰もいないではないか。つまり、科学は最も崇高な芸術なのだ。

引用元: 【科学/論説】“発明”のノーベル賞受賞が少ない理由 [10/9]

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1: 2014/10/07(火) 23:23:20.46 ID:???.net
ノーベル賞、科学的発見から授与まで長すぎ?
2014年10月07日 11:09 発信地:ストックホルム/スウェーデン

【10月7日 AFP】ノーベル賞の授与が、その科学的発見や功績から数十年を要する現状について、一部研究者たちの間から憂慮する声が上がっている──賞そのものが「無意味」となる恐れがあるだけでなく、高齢となった科学者が、長い間待ち望んだノーベル賞を受賞する前に他界してしまう可能性があるからだ。

実際、このようなケースは2011年に生じている。
ノーベル委員会(Nobel Committee)は同年、カナダ出身の生物学者ラルフ・シュタインマン(Ralph Steinman)氏に医学生理学賞を授与すると発表。
しかしシュタインマン氏は、授賞式の3日前に死去していたことが後に判明した。

ノーベル委員会は、授賞の判断を下した時点でシュタインマン氏は存命だったとして、賞を授与しているが、委員会の規定には故人には賞を授与しないという決まりがある。

フィンランド・アアルト大学(Aalto University)のサント・フォルトゥナト(Santo Fortunato)氏は「この状況が続くなら、同じような事態が今後も発生するのは時間の問題。何らかの対策が必要だ」と指摘する。
(引用ここまで 全文は記事引用元をご覧ください)
___________

▽記事引用元
http://www.afpbb.com/articles/-/3028231
AFPBBNews(http://www.afpbb.com/)2014年10月07日 11:09配信記事

▽関連リンク
Nature 508, 186 (10 April 2014) doi:10.1038/508186a
Published online 09 April 2014
Prizes: Growing time lag threatens Nobels
http://www.nature.com/nature/journal/v508/n7495/full/508186a.html

引用元: 【研究】ノーベル賞、科学的発見から授与まで長すぎ?

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