1: 2015/10/02(金) 21:40:51.99 ID:???.net
立って見つめ合うと体の無意識の動きが同期する − 双方向の視覚体動フィードバックによる無意識の体動同期現象 − - 生理学研究所
http://www.nips.ac.jp/release/2015/09/post_305.html
画像
http://www.nips.ac.jp/release/images/20150924okazaki_1.jpg
図1 体動の同期メカニズム
静止立位時の体動は、主に視覚・平衡感覚・筋や足底の自己受容感覚といった三つの感覚で制御されている。本研究では、視覚による体動制御が二者間でループすることによって遅れのない同期が実現されることがわかった。
http://www.nips.ac.jp/release/images/20150924okazaki_2.jpg
図2 実験方法1
44名の女性被験者22ペアにお互いに向かい合った状態で直立してもらった。直立時の微小な体動はメガネ(本人のもの、あるいはこちらで用意したガラスのないメガネ)に添付した赤外線反射マーカを空間位置として、モーションキャプチャで計測した。視覚条件は、① 互いに見つめ合った場合 ② 一方が目隠しをした場合 ③ 双方が目隠しした場合 で実験を行った。二者の体動の時系列信号に対し,相互相関分析および因果解析を行った。
http://www.nips.ac.jp/release/images/20150924okazaki_3.jpg
図3 実験方法2:因果分析
今回の解析では、計44名の被験者で22グループ編成し、それぞれの被験者が自分のパートナーに対してどの程度の影響を与えるか、因果分析を用いて調べた。ここでは例としてAさんとBさんで作るペアをあげる。両者が開眼していた場合、Aさんのみが開眼していた場合、Aさんのみが閉眼していた場合、両者が閉眼していた場合の4つの条件において、AさんがBさんに与えた影響の量を分析した。
http://www.nips.ac.jp/release/images/20150924okazaki_4.jpg
図4 体動の同期,相関解析による結果
各実験条件(OO: 両者が開眼していた場合,OB またはBO: 一方が閉眼していた場合,BB: 両者が閉眼していた場合)における体動の同期を検討した。図は近い距離で二者が立っている時の前後方向の体動の同期を示したものである。両者が開眼し、見つめ合っている時に相関が最も高く、二者の間で体動の時間関係には遅れがないことがわかる(遅延がほぼ0ms)。一方が目隠しした条件では、体動に相関はあるものの、体動の時間関係に遅れが生じる(400ms程度)。双方が目隠しした場合はまったく相関がない。
http://www.nips.ac.jp/release/2015/09/post_305.html
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図1 体動の同期メカニズム
静止立位時の体動は、主に視覚・平衡感覚・筋や足底の自己受容感覚といった三つの感覚で制御されている。本研究では、視覚による体動制御が二者間でループすることによって遅れのない同期が実現されることがわかった。
http://www.nips.ac.jp/release/images/20150924okazaki_2.jpg
図2 実験方法1
44名の女性被験者22ペアにお互いに向かい合った状態で直立してもらった。直立時の微小な体動はメガネ(本人のもの、あるいはこちらで用意したガラスのないメガネ)に添付した赤外線反射マーカを空間位置として、モーションキャプチャで計測した。視覚条件は、① 互いに見つめ合った場合 ② 一方が目隠しをした場合 ③ 双方が目隠しした場合 で実験を行った。二者の体動の時系列信号に対し,相互相関分析および因果解析を行った。
http://www.nips.ac.jp/release/images/20150924okazaki_3.jpg
図3 実験方法2:因果分析
今回の解析では、計44名の被験者で22グループ編成し、それぞれの被験者が自分のパートナーに対してどの程度の影響を与えるか、因果分析を用いて調べた。ここでは例としてAさんとBさんで作るペアをあげる。両者が開眼していた場合、Aさんのみが開眼していた場合、Aさんのみが閉眼していた場合、両者が閉眼していた場合の4つの条件において、AさんがBさんに与えた影響の量を分析した。
http://www.nips.ac.jp/release/images/20150924okazaki_4.jpg
図4 体動の同期,相関解析による結果
各実験条件(OO: 両者が開眼していた場合,OB またはBO: 一方が閉眼していた場合,BB: 両者が閉眼していた場合)における体動の同期を検討した。図は近い距離で二者が立っている時の前後方向の体動の同期を示したものである。両者が開眼し、見つめ合っている時に相関が最も高く、二者の間で体動の時間関係には遅れがないことがわかる(遅延がほぼ0ms)。一方が目隠しした条件では、体動に相関はあるものの、体動の時間関係に遅れが生じる(400ms程度)。双方が目隠しした場合はまったく相関がない。
内容
コミュニケーションを取っている二人の間では、二人が意識をする、しないに関わらず、体動などの動きが同期するといった報告がいくつかなされてきました。しかし、コミュニケーション中の二者の体動が、なぜ無意識であるにも関わらず同期するのか、そのメカニズムはよく判っていませんでした。今回、自然科学研究機構 生理学研究所の定藤教授と岡崎研究員は、無意識の体の動きの同期に必要かつ基本的なメカニズムとして、二者間の視覚による体動制御が対等になる必要があることを明らかにしました。本研究結果は、PLOS ONE誌オンライン版(2015年9月23日)に掲載されます。
これまで会話中の二者間の体動が同期するなど、コミュニケーションをとっている二者間において、体動などの動きが同期するといった現象がいくつか報告されていました。今回岡崎研究員と定藤教授らの研究グループは、静止立位時に生じる小さな体動に注目し、会話などの手段が無くても二者がただ見つめ合うだけで、小さな体動が二者の間で時間遅れなく同期することを発見しました。さらに、二人の体動を多変量自己回帰モデルでモデル化し、二者間の因果解析とモデルによるシミュレーションを行った結果、静止立位時の体動の同期には「二者間の視覚的による体動制御が対等になる必要がある」ことがわかりました。
通常、相手の体の動きを見て自分の体動の制御をする際は、二人のうちの一方のみが意識的に体動の調節を行っても、同期に時間的な遅れが生じます。しかしヒトは日常生活の中で、コミュニケーションの最中に無意識的に体動を同調させています。
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引用元: ・【コミュニケーション科学】立って見つめ合うと体の無意識の動きが同期する 生理学研究所
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