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弱点

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1: 2015/04/23(木) 01:18:21.85 ID:???.net
負けたソフト開発者は質問に答える時も、頑なにカメラから顔を背けていた。
勝ったプロ棋士も「嬉しいという感じはない」と硬い表情を崩さない。
対局場を覆う、凍てついた空気が伝わってくるようだった。

4月11日、プロ棋士とコンピューター将棋ソフトが5番勝負を戦う「将棋電王戦FINAL」が幕を閉じた。
結果は、大方の予想に反して3勝2敗でプロ棋士側が勝利した。失礼を承知でこう書いたのは、「電王戦」では団体戦形式となってから昨年まで2回連続でソフト側が勝ちを収めていたのに加えて、今回は更にソフトが強くなったと聞いていたからだ。

互いに2勝2敗となり、全体の勝敗を決める大一番として開催された第5局。昼近くになり、そろそろ対局場所の将棋会館に行こうかと思っていた矢先に「対局終了」との速報が流れて目を疑った。
対局開始からまだ1時間も経っていない。ソフト「AWAKE(アウェイク)」の開発者である巨瀬亮一氏が、先手の阿久津主税八段にわずか21手で投了、すなわち負けを宣言したとのことだった。

対局は通常なら、夜までかかることも珍しくない。
半信半疑のまま中継サイトを開くと、飛び込んできたのが冒頭の光景だった。

AWAKE側が投了した直接の原因は、20手目にAWAKEが角を先手陣に打ち込んだことにある。
この角はこのまま進むとおよそ10手後に、タダ同然で取られることが確定している。
人間なら直感的にわかる一本道の変化だが、様々な手を広く探すソフトにはそれがわからない。
この瞬間に高レベルの対局者同士なら決定的と言ってよい差がついているため、AWAKE側がギブアップした。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20150422/280280/photo01.jpg

実はAWAKEをこの局面に引き込み悪手を誘ったのは、阿久津八段の狙い通りだった。
電王戦ではソフトを半年間プロ棋士に貸し出して研究してもらうルールを採用している。
阿久津八段は貸し出されてから数日後に、この手を見つけていたという。

「貸し出しを受けて本番に向けてやっていく中で、調べて一番勝ちやすい形を選ぼうと最後は思いました」と、
決断の経緯を説明する。とはいえ、人間の目から見るとやや不自然に映る手順ではある。阿久津八段は「普段やらない形なので(こうした作戦を選択したことへの)葛藤はありました」と振り返る。

実は、この手は電王戦FINALの直前に開催されたイベントでアマチュアの棋士が指したことで話題となり、
本番でもプロ棋士が指すのかが注目されていた。巨瀬氏は「事前に同じ形でアマチュア相手にハメられた形
でしたので、そういう将棋をプロの方がされるのは残念です」と憮然とした表情で語った。
「今回のようにコンピューターのいちばん悪い手を引き出して勝つというのは、ソフトを使う上で何の意味もない使い方だなと思いました」とも述べている。巨瀬氏はプロ養成機関の奨励会に在籍した経験もあり、真剣に将棋界の発展を願っていることが感じられた。

ニュースはあっという間に広まり、大きな議論を巻き起こした。
「プロが勝ちにこだわるのは当然だ」「プロだから勝ち方にこだわって欲しい」
「不完全なソフトだから仕方ない」。今も、様々な意見が渦巻いている。(>>2に続く)

http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20150422/280280/

続きはソースで

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引用元: 【AI】将棋ソフトを「ハメる」のはいけないこと? 単なる機械に我々が感情を掻き立てられる理由

将棋ソフトを「嵌める」のはいけないこと? 単なる機械に我々が感情を掻き立てられる理由の続きを読む

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1: 伊勢うどんφ ★ 2014/01/17(金) 09:28:58.83 ID:???

 甘い言葉にほだされる10代の若者から怒りにまかせて前の車を煽るドライバーまで、対する相手の感情に影響を受けて誤った判断を下す人は多い。

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 長い間そうではないかと思われてきたことを裏付ける形で、人の感情を操る要素に関する興味深い事柄が明らかになった。
心理実験により、男性は自分の目的を達成するために、故意に相手を怒らせていることが判明したのだ。

 この研究を行ったカリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)所属の行動経済学者、ウリ・グニージー(Uri Gneezy)氏によると、例えば男性Aが男性Bと何かを競っているケースで、Aは自分が勝つために役立つと判断した場合に、Bを怒らせる手に出るという。

◆怒りを研究する意義

 グニージー氏率いるチームでは、人が意志決定を行うにあたって動機となる要素を研究テーマとしている。
同氏によれば、この際に主要な要素となっているのは、人と人の間の戦略的な意思疎通だとみられるという。

 こうした意思疎通の中でも、相手の感情への働きかけが、人間の行動の主要な動機付けになっていると考えられる。
今回の研究における心理実験は、この点を確かめるべく行われたものだ。

 従来、心理学者や交渉術の専門家の間では、意志決定の際には感情を排除する方が良いという説もあった。
理性的に動く人は感情に全く左右されないはずだとする極端な意見もあったと、グニージー氏は語る。
同氏は同僚のアレックス・イマス(Alex Imas)氏とともに、この研究に取り組んでいる。

 しかしグニージー氏の研究結果は、こうした意見とは全く反対のものだ。「感情こそ、人間を形作るものだ」と同氏は述べている。

 言い換えれば、自分の感情に左右されるのは完全に自然なことで、そうした行動をとることを弱点だと感じる必要はないということだと、グニージー氏は解説する。
同氏は『The Why Axis: Hidden Motives and the Undiscovered Economics of Everyday Life(「なぜ?」の軸:隠れた動機と日常生活に潜む経済学)』という著書もある。

>>2に続く

ナショナルジオグラフィック January 14, 2014
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140114004

PNAS
Materazzi effect and the strategic use of anger in competitive interactions
http://www.pnas.org/content/early/2014/01/08/1313789111.abstract



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